雑記29:【ぽち流】プロットの書き方

私の場合、小説を書くためにプロットを用意するのは必要不可欠な作業です。

これがないと、ストーリーは迷走し、キャラの一貫性が失われ、設定が破綻します。笑

小説を書き始めたばかりの方や、長編を書きたいという方もプロットは用意した方が執筆が格段に楽になると思います。


しかし中にはこう思う方もいるのではないでしょうか。

プロットって本当に役に立つの? 作るの面倒くさいんだけど…。


断言しましょう。

面倒くさがりな人ほど、プロットはちゃんと作った方が後が楽です。

とはいえ、無駄に設定ばかりを詰める事も私は推奨しません。(詰めてる間に書きたい!という熱が冷めてしまえば本末転倒なので)

重要なのは、「そのお話を書き終えるまでに最低限必要な情報を整理しておくこと」です。


プロットが必要なのは分かったけど、何をどう書けばいいのよ…って方に、私が普段やってるプロットの書き方をお教えします。

プロットの書き方はまだまだ模索中ではありますが、少なくとも自作は3作中3作ともエタる事なく完結させることができたので、少しは役に立つ部分もあるのではないかなと思います。



①Excelを使うべし。

私はプロットは基本、Excelにまとめています。Excelを使うメリットは以下のようなものがあります。

・固めたい設定毎にシートを分けて管理できる。

・イベントや台詞の順序を入れ替えたい時、行の切り取り→ペーストで容易にできる。

・検索機能が使えることで、プロットの問題点がすぐに見つけられる。


ただ、文字で書き表すのが難しい世界地図やら小物や服飾類の見た目を考えたりするのは、アナログのノートにメモったりしています。



②プロットを書く前にやること

はい、じゃあ今からプロットを書き始めます!と思ったそこのあなた。気が早いです。笑

まずはとにもかくにもプロットを作るネタを集めてください。

ある1つの話を書くためのネタというよりも、むしろこの作業は日々の日課とする方が良いかと思います。

「あ、こんなシーンエモい」とか「むっちゃ良い台詞思いついた」とか「今通ったお兄さんの格好すごかったな」とかなんでもいいです。小説のネタになりそう、と思ったものは何でもメモしてください。

いつか使うかもしれないし、使わないかもしれません。笑

でもそれはこの段階では考えなくていいです。とにかくメモしてください。

綺麗にまとめる必要はありません。「ネタ」シートを作って、箇条書きでメモしておけばOKです。



③「ネタ」シートからお話に使えるものを抜粋

ネタが溜まってきましたか? ではここからようやく、1本の小説を作るためのプロットを作っていきましょう。

「<小説のタイトル>」シートを作成し、「ネタ」シートから今回の小説のシーンや台詞として使えそうなものをコピーしてきます。

このタイミングでも順番とかはさほど気にしなくていいです。1ネタ毎に2、3行の空行を挟んで、ペタペタと貼りつけておきます。

ペタペタとネタを貼り付けた後は、起承転結の流れを考え、どのネタが話の前半または後半にくるものかを考え、順番を入れ替えていきます。(ざっくりとでいいです。細かい整理はあとでやります)



④「大筋」シートでざっくりとしたストーリーラインを作る

切り貼りしたネタを素として、なんとなく「こんな話書きたいなぁ~( ˘ω˘ )」というのが思い浮かんだら、世界観やキャラクターもぼんやりと浮かんでいる方が多いのではないかと思います。

ここで設定を詰めたい方は「世界観」シートとか「キャラクター」シートとかを作ってもいいんですが、後でもできるかなと思うので私は飛ばします。(ふんわりと決まってるならそれでよし)

私的には、まずはストーリーラインを先に作っちゃった方が「この小説を書く上で足りない設定」が見つけやすいかなと思うのでこちらを先に作ります。


ここで書くストーリーラインは本当にざっくりとでいいです。

『ハリーポッターと賢者の石』を例にすると、このぐらいざっくりでOKです。


1.ダンブルドアが赤ん坊を連れてマグルの家へ行く

2.ハリーはマグルの家で迫害されながら過ごす

3.誕生日の日にホグワーツから迎えがくる

4.ホグワーツで魔法を教わる

5.スネイプ怪しい

6.賢者の石を守るために奮闘

7.グリフィンドールが優勝!


大体このくらい書いておけば、起承転結が含まれたざっくりとしたストーリーラインにはなってると思います。



⑤「<小説のタイトル>」シートの詳細を詰めていく

「大筋」シートが書けたら、また「<小説のタイトル>」シートに戻ります。

1番左端に1列追加して、④で書いた数字をそれぞれ対応するネタ辺りに追記していきます。(ここでネタの順が違うなら入れ替える)

そうすると大筋のストーリーラインからちょっと詳細さが増したストーリーラインができます。

で、④で書いた数字の中には「<小説のタイトル>」シートに記載する場所がないものとかも出てくるかと思います。

それがプロットとして穴がある部分です。

数字だけ左端に記載しておいて、2列目に★マークとかでも入れておきましょう。


ここまでくればあとは簡単です。

採番した数字ごとに、設定は足りているか、ストーリーラインとして破綻がないかなどを考えていきます。

大筋のストーリーラインではなく、小さなまとまりごとに考えられるので格段に情報が整理しやすくなっているのではないでしょうか。

考えるべき設定や問題点が浮かんだら、右列の方に★マークと一緒にメモしておくと検索しやすいです。


あまりに問題点が多くなってきたら、「考えること」シートとか作って★つけたものを羅列しても管理しやすいかなと思います。

随時ネタや補足事項が浮かんだら、「<小説のタイトル>」シートに行追加などしていけばプロットはどんどんと大きく詳細なものになっていくので、Excelは本当に便利です。

実際に小説を書き始める時も、採番した箇所を丸ごとコピペして使える箇所も出てくると思うので、作業効率も上がるのではないかなと思います。



<まとめ>

プロットの完成形である「<小説のタイトル>」シートを作るために、日々ネタを溜め込んでおく「ネタ」シート、お話のざっくりとしたストーリーラインを考える「大筋」シート、問題点を整理する「考えること」シートを作りましょうって感じです。

「考えること」シートの中で煩雑になりそうな事柄(世界観やキャラクター設定やら)がある場合は、別途それ用のシートを作成してください。

ここまで整理しておけば、完結までに大きな破綻が発生してエタるような事にはならないかなと思います。(書く気がなくなったとかでなければ)




いかがでしたでしょうか? 色々と試行錯誤してみた私なりのプロットの作り方です。

この段階でどれだけ問題点を洗いだせるかで、実際に執筆する際に楽ができるかどうかが変わってくるので、ある程度の時間を使ってプロットを作ることは有用な事ではないかなと思います。

何がしか使える部分があったら参考にしてみてくださいね(´ω` )

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