雑記2:良い語り手

人に伝わるように書くって、本当に難しいものです。

ただ日々のルーチンをこなそうとしたり、話を先に進める事に躍起になると、気付かない内に地の文が状況説明ばかりになってしまう事があります。

淡々と状況描写をするだけの話なんて、すぐに飽きてしまうのに。


話の面白い人って、身振り手振りを付けてくれたり、話を噛み砕いてくれたり、例え話を出してきたり、ユーモア溢れるあるいは茶目っ気がある合いの手なんかを入れて語ってくれたりすると思うんです。

または簡潔にばっさり切り捨てたり。笑


小説は、誰かに話しかけるように書くべきだ。

どっかで読んだんですが、ちゃんと覚えておかないとなぁ〜と執筆途中の物を読み返すといつも思います。φ(・・*)ゞ


度々近況ノートとかでも言っているんですが、語りには人を入れるべきだと思います。

ただ、そこに作者を入れてしまうと、作品への愛が重すぎて空回ったり、メタ発言が多くなってしまうんだろうけど。

だから語りは他人を入れないといけない。


「自分とは違う語りの人物を持つ事が出来たら、本当の物語が書ける。」

どこかで見たこの言葉が、最近ようやくちゃんと理解できてきたような気がしています。


私が好きな語り手は、落語家の方達のような語りです。

軽快でスピーディでリズムが良くて、擬音や小道具なんかも手元の扇一つで何でも表してしまいます。

どなたかの近況ノートで寄席について熱く語らせて貰った事があるのですが(迷惑)、初めて彼らを見た時、彼らは言葉を使うプロなのだなぁと心から思いました。


こんな風に語れたら、どんな趣向の話でもきっと最後まで聞いてしまうのに。

あるいはオチが分かってても(最初から提示されてても)、そのオチ見たさに聞いてしまうのに。

そう思います。


まぁ寄席は笑いに行くところで落語家は芸人さんなので、全ての話にその語りが使える訳ではないと思うんですけどね。

笑いを主軸にした話であれば、ぜひ語り手は落語家を入れて書いてみたいです(´ω`)


千里の道で言えば軽いシーンと重いシーンがどちらもあるので、あまり笑いの方ばかりには寄れないですが、心理描写と情景描写を褒めて頂ける事がちょこちょこあるので、やはりそこに重きを置くべきかなぁ、と考えています。


戦闘シーンが多い話じゃないので、メインはやはり感情の機微のお話になるから心理描写は丁寧に書きたい。

また、ファンタジー作品を書くのに情景描写は結構大切なようなので、こちらはジャンルのために丁寧に書きたいです。


ファンタジーの語り手にも色々ありますよね。

〜なのだ、みたいな偉そうな感じとか。老人が子供に語りかけるような感じとか。俯瞰して冷静な語り手とか。


これぞという語り手が見つかったら、また改稿するかもしれません(´ω`;)

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