一人の世界

世界の崩壊は

自分が思っているより

あっけなかった


朝、目が覚めると

人が消えていた

お父さんも、お母さんも、

テレビの朝のニュースキャスターも

いつもそこにいた人達は

みんないなくなっていた


外にも誰もいなかった

犬や猫さえもいなくなり

電車もうごかず

バスもうごいていなかった


学校でも同じだった

誰もいないし

生物部が飼育していた

金魚やウーパールーパーも

いなくなっていた


そして自由を感じた

誰にも縛られない

何でもできる自由な世界

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る