魔女狩り専門の祓魔師 聖腕の祓魔師のお話
縁の下 ワタル
第1話 二人の魔女のお話
これはとある二人の魔女の話である。
「ねえねえ! お姉様! 聖腕ってご存知ですか?」
「聖腕? 聞いたことはありますが?それがどうしたんですか? 」
「これはある聖遺物のことなのですが、これを左手に宿す少年がいるですって、すごくないですか? 」
「すごい? すごいかどうかわかりませんが、確かにもし鉢合わせしたら厄介だとは思いますよ」
「しかもその上級祓魔師で忠義の尖兵を冠しているらしいです! 」
「まあ、正直、厄介だとは思いますが、上級祓魔師の中には50人の魔女を一瞬で葬り去った奴もいるので、聖腕は大したことはありませんよ」
「50人!! を一瞬で……」
「それにあなたはこんな言葉をご存知ですか?」
「? 」
そう言って憤怒の魔女は嘲笑しながら言うことには、
「ロイヤルタッチ」
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