ワールドパート6:独り立ち

・独り立ち

このような戦い、そして平時の魔女との触れ合いを通じて魔女の教えを受けて育った落とし子は、やがて一人でももう十分に生きていけるように育ちます。そうしたら、お別れの時間がやってきます。

魔女か女神が「この子はもう大丈夫」と判断したら、女神が迎えにやってきます。そして、最後に別れの言葉と共に落とし子へと贈り物をします。

それは、勲章です。育ての魔女が、最後の最後に魔法を使い、今までの教えや想いを込めたものを作成して落とし子へとプレゼントします。

そういった別れの儀式が済んだら、女神が落とし子を連れていきます。連れていく際にはステラバトルの時にくぐる様な転送ゲートを使うのですが、落とし子はこのゲートを通ると育ての魔女の記憶をほぼすべて忘れてしまいます。だって、これから新たなパートナーと共に戦う彼らにはその記憶は不要ですから。

覚えておけるのは、大事な誰かが自分を育て上げてくれたということだけ。その記憶を胸に抱き、その日々の証拠として一つ目の勲章を身に着け、落とし子たちは第二の人生を歩みます。

一方役目を終えた育ての魔女は、子供を見送ったのち自身もこの世界から、光の粒子となって消えていきます。その後はまた魂の輝きのエッセンスを元に、新たな落とし子の訪れに合わせて新しい魔女として再びこの階層に配置されます。

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