第68話 じょ、女王様!? あ、あぶのーまるかな!?
「クソニート! 事件を増やして楽しい? 何とか言ったらどうなのよ!」
「もぐもぐ。赤城のおっさんの差し入れにしては、まともだね」
私がゆったり湯につかっていた頃。
ひと
いや、騒動を引き起こしたらしい。
「あんたの身勝手な行為で! どれだけ迷惑してると思ってるの!」
「まつりちゃん? 好きなだけ食べるんだよ? いやん💓 そんなに体力を回復させて、どうするの?」
平然と受け流す精神力が。
うらやましい。
「……あの、
いつもなら、私の役目でもあるけど。
今は、この『肉まみれ弁当』を食べる時間なのだ!
食事の時こそ、何も考えたく無い!
ただ、なりゆきを注視するだけだもん!
「いいえ! 浅間さん! 全部、こいつが悪いから! 病院内にマスコミを引き入れたのだって!」
「病院内で暴れる奴が馬鹿だろ? マスコミが外に居るなら、当然の結果じゃないか?」
カメラマンやレポーターにも、
カメラを壊したり、暴行したり。たまらず、
「社会的に
同意を求めるな! 確かに、
今頃、実名報道されたり。
職場の情報も出ているのだろう。
「……はい、
その様子に、少しだけ
これまでの
「わお!
君の思考パターンが
またラノベのキャラクターに似ているとか言い出すんだから!
「ああもう! しっかり悪影響が出ているわ! 私の依頼人とむやみに接触しない!」
確かに、接触禁止を命令したくなるよね。
それに、
「たかさき君、ここは病室だぜ? お
咲さんに率直な意見を述べるのも。彼ぐらいなものだね。
む? ある意味、特別な関係?
「……はあ。分かったわよ。休めば良いんでしょ?」
「素直でつまらん奴だよ。これだから、性格が美人じゃない——」
君って奴は!? 咲さんをたしなめるのか、
「ふんぎゃあ!? 視界が真っ黒だよ!?」
「あら? ごめんなさい。スカートを脱ぎ捨てるなんて。うっかり」
脱ぐというよりも。
「鼻の傷が悪化してない? ほらほら!」
「痛いよおお!?
グーパンチで攻め立てる。
咲さん、スカート脱いじゃってるから。……そ、その、パンスト姿で。
じょ、女王様!? あ、あぶのーまるかな!?
「まつりひゃん!? 弁当食いながら、むっつりしてないでよお!?」
「咲さん、やっちゃって下さい! お願いします!」
彼が心底、嫌がる行為を出来るのも。
咲さんぐらいなものだね。
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