シンアイ
ミミ
シンアイ
はじめに思い出したのは赤色。体内にあふれ、循環する何よりも尊い色。思わず息を吐いた。
なんと美しいのだろう、と。
次に思い出したのは黒色。強い光に照らされ生み出されたような濃い影の色。どこか遠くから、声が聞こえた。夢のように柔らかで、どこかとても懐かしいような。そんな声が聞こえた。
だけれど、眠くて眠くてとても起きてはいられない。身体は動かない。疲れ切ったときにみる夢のように。何か思い出しそうで、それでも思い出せない。そんなもどかしさを抱え、
錆びついた身体は遂に限界を迎えた。
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