めだかの生命力から学んだこと

 猛暑真っ最中である。


 昨日は私の住んでいる宮城県仙台市でも36.5度を記録した。


 机に向かって、いろいろな事柄をやろうと思ってはみたものの、なかなか思い通りにはできない。7-8年程前に購入した、窓に据え付けるタイプのCORONA社のエアコンが活躍している。これがなければ、おそらく二階の私の部屋の温度は、扇風機を回したところで下がるはずもなく、40度以上になってしまっていただろう。


 かつて私の部屋にもエアコンをつけようと、駅前のヨドバシカメラに行って聞いてみた所、新規に据え付けるには専用のコンセントが必要だとのことで、まずはコンセントがありますか?と聞かれた。


 もちろんないですよ、というと、それではおうちの配電盤、ブレーカーからは近いですか?というので、位置関係は一階と二階で、最も遠い対角線上にあるので、おそらく屋根裏からコードを回しても10メートル弱くらいにはなってしまうかもしれないですね、というと、かなり設置料金における専用コンセントの増設設置費用が高くなってしまうかもしれませんね、ということだったので、それだったらこちらは、と、この、窓に取り付けるタイプの物を勧めていただき、これはいいと即購入し、もちろん自分で取り付けて、今に至っている。


 私の場合エアコンは、生活するにあたって、毎日毎日使うものではなく、せいぜい年に数十回レベルの使用なので、これは価格も手ごろでいい買い物だった。今年も頑張ってくれている。


 金曜日の夕方から土曜日にかけてで、全ての用事を片付け、日曜日は机に向かってやる仕事をしましょうと思っていたのだが、いつも通りのYouTube沼にはまってしまったりして、なかなか思い通りの作業ができなかった。


 午後の暑い中、昨日綺麗にした庭に出て気分転換をしていたところ、庭のめだか達にエサをやるのを忘れたことを思い出し、さっそく給餌をしたのだが、ここでびっくり。いくつかあるめだかの水槽には、35度を超える暑さの直射日光がもろに当たってしまっており、指を入れてみると風呂かそれ以上のような水温になっている。45度位はあるかもしれない。


 いくら何でもこれは可哀想だと、早速ホースを取り出し、中の熱くなってしまった水をかき出し、冷たい水道水と入れ替える作業をしてあげたのだけれど、本当にこの水がとんでもない温度なのである。こんな温水の中でも、何事もなかったかのようにすいすいと泳いでいるこのめだか、冬は凍った氷の中で生き延び、夏は50度近いであろうこの水だかお湯だかの中でも平気で泳いでいる生命力に、敬意を表さずにはいられないのであった。


 そうこうしているとカミサンが帰ってきて、ピザを買ってきたから食べようとか、アイスを買ってきたとか言うので、これにお付き合いし、その後再び机に向かうも、結局生産的な仕事を成し遂げることはできなかった。


 めだかはこんなに大変な環境でも頑張って生きているのだから、エアコンなどをつけさせていただいている私など、この熱い中でも、もっともっと精進しなければならないなと強く思った一日なのでありました。

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