病院通い

 今、仕事もプライベートも含めて、私の周囲にいる人々は殆どが病院に絡んでいる。


 妻は大病をし、昨日も大きな病院の循環器内科へ経過観察に行ってきた。幸いにも経過は順調なようで何よりなのだが、病院に行く度に、何か見つかって再び入院になるのではないかと心配している。一番辛いのは本人だが、それを心配する私も、多少なりとも辛いときがある。


 一緒に住んでいる義父は病気のデパートだ。ペースメーカーを入れ、夜は酸素を吸入しながら寝ている。あっちこっちの臓器が悪いのだが、どういう訳だか要介護3から今年は要支援にアップグレードしてしまい、高額な年金を更に散財しながら人生の最期を謳歌している。やることや考えていることが全て自分勝手なので、それを妻はとてもストレスに感じている。私も妻ほどではないにせよ、それはある。


 バイト先で仲がいい、あるいは同じような仕事をしている運転手の同僚は、殆どが60歳以上だ。


 最も近くてよく喋るAさんは胃に腫瘍があり、検査と治療のために通院を続けている。また、300キロほど離れた奥さんの実家では介護の問題があるらしく、時々そっちにも運転手としてかり出される時がある。


 Aさんが休みを取る日は、その替わりの仕事を私が行う場合が多い。


 昨日一緒に仕事をしたBさんは、金曜日と土曜日に病院に行っていた。どこか二カ所が悪いらしく通院を続けている。


 かく言う私も、週末を中心に原因が定かではない胃痛が頻繁に起きるようになり、心配なので、来週の土曜日に消化器内科へ行く予定だ。


 少し前までは、病気の話などしたこともなかったのだが、ここ最近は妻の事もあり、いいのか悪いのか知識がついた。健康や病気に関するインターネットの情報はあてにならないとも言われるけれど、グーグルはこの分野においては、信頼できる情報しか上位には表示しないというアルゴリズム、検索結果順位決定の決まりがある。


 妻が大きな病院で循環器内科にかかった際、先生は開口一番、「ネットは見ていますか?」と妻に確認したという。やはりスマホが普及した事もあり、病気の情報も簡単に手に入るようになったのは大きいと思う。


 いつまでこの調子で働けるのかは自分でさえわからない。

 私の場合、約10年後から受給資格となる、あるのかもわからない十分ではない年金受給に備えて、自分でお金を稼ぐ他の仕組みを模索するも、なかなか難しい。


 とにかく今を最大限がんばることと、余裕が出てきたなら将来のことをもう少し突き詰めて考えたいとは思っている。


 ということで、何とかもう少し毎日の張り詰めた気持ちが楽になるような面白いことはないものかと日々考えている。


 それを叶えるには、まずは健康なのである。


 健康第一で行かねば、将来も面白くはならない。


 長い目で人生を見つめながら、日々の暮らしをがんばろう。



 

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