　ネットで自動車の部品を注文した。結構高い部品である。

　早速届いたのだが、とある部品が左右逆についている。

　心配だったので、念のため出品者に確認した。

　これは純正部品のリビルト品ですから、という返事と共に、受け取り連絡をお願いします、と最後に書かれていた。

　私が購入時に支払ったお金は、一時的に預かり状態となっていて、この受け取り連絡をすることで、出品者に支払いがされる仕組みである。

　今回はもしかして部品の左右が逆なので、取り付けができないかもしれないという状況が頭をよぎった。明日の朝、取り付けできることを確認して、動作確認しましたら受け取り連絡しますよ、と返信した。

　私は自分の主張を通したいという気持ちが先行してしまい、純正部品の分解図のイメージ、更には先日取り付けができなかった中国製の部品と、今回送られてきた部品との取り付け位置の違いの写真を送った。更に、私の考えが間違っていて、今すぐ受け取った状況で受け取り連絡が欲しいのならおっしゃって下さい、すぐに受け取り連絡します、と書いた。いや、書いてしまった。

　ついつい書いてしまった。

　文字だけのコミュニケーションの場合、特にこのような状況の場合は、言葉を慎重に選ばなければならない。書いた側からでも思うが、おそらく出品者は私の返信にかなり違和感を覚えたと思う。

　私は翌日の朝、早速取り付け作業をし、動作確認ができたので、朝の10時前に受け取り連絡をした。同時に評価もした。この商品は今まで使っていた壊れた部品を出品者に再利用してもらうため送り返す仕組みなので、これもすぐに近くのコンビニから発送した。

　出品者からは、受け取り連絡をお願いします、のメッセージ以降、何も連絡がない。

　出品者からすれば、私は面倒くさい客なのだろう。

　でも仕方ない。出品者が純正部品だと言って来たその商品が、純正部品と違っていたのだから、念のために確認して、大丈夫なのかを実際に取り付けて確認して、それから受け取り連絡しますよという考え方は、私は間違えていないと思う。送られて来た部品が純正部品と同じだったら、受け取った時点で受け取り連絡をしている。

　でも、実際問題、クレーマーのような感じになってしまった。

　ちょっと言葉が強すぎたのかもしれない。

　これは取引上言うべき事ではないと思っていたので、ここだけに書くけれど、端子が左右逆だったことで、若干の端子の加工と取り付け手順の再考等、少々取り付けに手こずった。しかし、相手に言うレベルの状況ではないので黙っている。

　最終的には部品が手に入り、愛車が無事に動くようになったので、これで良しとしよう。

　私はO型で、自分の性格は評判通り結構適当だと思っているが、時々このように細かくなってしまうことがある。あまり深く考えすぎることなく、時間の経過に身を任せるのがいいのはわかっているのだが、こうなってしまうとなかなかどうして難しいのである。いい方向に働くととても喜ばれるのだが、今回は出品者にストレスを与えてしまったようだ。

　申し訳ない。

　本日夜、着払いで相手に送った私の荷物が届いた。

　メッセージ欄には私の長文短文取り交ぜたメッセージばかりが残り、出品者からの連絡はない。

　定型文の評価が届き、取引は終わった。