身体さえ…
少し前まで、とある食料品を運ぶ仕事をしていた。
工場からターミナルまでの往復で、往路も復路も荷物があり、効率よくこなせる仕事で、時間的に余裕があったこともあって、とても気に入っていた。
しかし、飲食業界の規制によって消費が激減。消費がないということは運ぶものがないということで、荷物の量は5分の1位になってしまい、傭車、大手会社の下請けで入っていた私達は仕事がなくなってしまった。
しかし、会社が機転を利かせてくれて、かつて行っていた、輸出用の自動車部品を運ぶ仕事をやらせてもらえることになった。一時期は工場がストップして、この仕事もなくなっていたのだが、今は通常通り稼働しており、荷物は毎日それなりにある。
これがダメでも、ダンプやらトラックやら、選ばなければ何とか今の会社で仕事はできる。
なかなか身体がついて行かなくて苦労しているが、何とか食い扶持は繋ぐことができている。
コロナで突然仕事がなくなってしまった人は多いと思う。
私も、食料品の仕事がなくなってしまった時には、もうダメだと思った。
人それぞれ得意分野があり、長年やって来た経験がある。次の仕事を考えるとき、仕事の内容を変えて考えてみるというのはなかなか難しいだろう。特に、年を取ってくると、融通を利かせるのは難しくなる。
私ももう、背広を着て、電車で通勤して、という生活に戻ることはできない。でも、サラリーマン時代から興味があった大型車の運転職の経験を積んだことで、何とかあと15年位は働けるのではないかと思っている。
それなりに心配はあるけれど、こうして元気にしていれば何とかなるだろう。仕事があることに感謝して、今日も身体に鞭打ってがんばろう。
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