灯油
灯油の在庫がなくなった。
我が家には、表玄関の出入り口横に石油ストッカーがあり、その中に18リットル入りポリタンクが4つ入っている。
玄関のドアを開けると、いつも入れる用、電池式汲み上げポンプが入った玄関用ポリタンクが1つ。
そして、家の裏には95リットルの屋外タンク。これは給湯ボイラー用で、家の蛇口から出るお湯と、お風呂に使う。
我が家は義父がグルメであることや、町内会の役員をしていたことなどもあり、地元の米穀店とつながりが深い。
私がこちらへ来た当時は、とんでもない価格のササニシキをいつも買っていた。今では米どころの宮城県でも生産農家が減ったササニシキだ。義父は米にこだわりがあり、財布の中身など考えずに、この米を買っていた。私にはもちろん、米の味の違いなどわからなかった。
灯油にしてもそうだ。
私はタンクローリーの運転手をしていた際、少しでも安い灯油を手に入れようと、ホームセンターに灯油を買い出しに来る人たちをよく見ていた。今日も街道筋のスタンドの灯油売り場には、それなりに人がいた。
我が家は、ではなくて義父は、とにかく私とは違って、節約という言葉を知らない。灯油はこの米穀店から買わねばならない。灯油は配達してもらうものであり、自分で買い出しに行くものではない。車を持っていたときもそうだ。洗車はスタンドでしてもらうもの、掃除機はかけてもらうもの、車検はやってもらうもの、まあ、最後の車検は大げさかもしれないが、すべてにおいて、私とはスタイルが違う。
正月は家にいる機会が多かったこともあり、灯油の消費が多かった。
外の石油タンクのストレーナー内に溜まった結露の水が抜けないので、対策として今は風呂のスイッチを常に点けている。ヨドバシ.comで買った部品が来れば解決するのだが、「メーカーへ手配中」からステータスが変わらないので、もう少しかかってしまいそうだ。
18リットルのポリタンクが5つと、裏のタンク、合わせると120リットル位入るかもしれない。大ざっぱに計算して一万円である。三人家族が一週間でだ。めちゃくちゃである。
義父は昔から節約など頭になく、起きている間は常にストーブを点けている。カミサンは病気上がりなので寒さは天敵で、身体を大事にしなければならない。加えて、今はタンクの配管に水混入のトラブルがあるので、この結露水が凍らないように、少しずつでも燃料を流すべく、風呂を点けっぱなしにしている。
エコとはほど遠い生活だ。
この費用を我が家で持つのなら声を上げて改善するのだが、灯油代は何故か義父が持つことになっている。遠回しに節約を呼びかけたこともあったが、反応が頭に来るので、もうやめた。
ということで、節約も何もあったものではなく、ばんばん焚いている。
本来なら毎週木曜日に配達に来てくれるのだが、お正月休みの関係で、前回の最終が水曜日だった。カミサン⇒義父に言ってもらい、義父が電話をしたようで、朝一に米穀店の若社長が来てくれたようだ。
今年の冬は寒いので、暖房費がかさみそうだ。
おとっつぁん、悪いけど頼む。
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