一安心

 妻が無事に家に帰ってきた。


 手術翌日の回診でも異常はなく、精算を済ませ、病棟で昼ご飯を食べて、タクシーで帰ってきた。


 看護師さんから「雪だから下にタクシーいないかも?」と言われ、気を揉んでいたらしいが、いざ行ってみると、何台もいたらしい。


 一番前に並んでいた、プリウスの個人タクシーに乗ったら、カードも電子マネーも使えなかったようだ。


 脳の病気をしているので、血液をサラサラにする薬を飲んでおり、これとの兼ね合いがとても心配だったが、手術後に心配だった出血も止まり、命を繋いでいる薬も再開し、何とか大丈夫なようだ。ただ、副作用なのか、かなり強い頭痛がするとのこと。これも処方された薬を飲んで、一時期よりはよくなった。


 脳神経内科、ICU、脳神経外科、そして今回の婦人科と、様々な病棟を渡り歩くことになってしまった妻。印象として、ICUや脳神経外科は、やはり命に関わる症状や、重篤な症状の患者が多いこともあり、常にピリピリした感じがあるという。それに比べて、今回の婦人科は、柔らかい感じで、病棟によっていろいろとあるね、とのことだった。


 看護師は皆若く、とても丁寧に接してくれたので有り難かったとも言っていた。飲食店じゃないけれど、最後に看護師に対するアンケートなどもあるようで、どの世界も大変だなと思った。


 6月に子宮頸がんが見つかり、7月の末に脳の病気になり、その後の治療を経て、一連の施術が終わった。私も昨日までは手術が大丈夫なのかと気が気ではなかったが、手術を無事に終え、ベッドに横になりながら病院の事を話してくれている妻を見て、ようやく安心する事ができた。


 三日間は安静にしているように、一週間は風呂には浸からないようにと言われている。来週の火曜日から仕事を再開する予定だ。


 基礎疾患持ちになってしまったので、コロナには細心の注意を払った上で、これからも頑張って欲しいと心から思った。



 ほんとうによかった。

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