第8話 家族の反応がすごいんですが、どうしてくれるんですか!

測定が終わったら出口にて結果の紙が渡された。





エレナ・ディベメント


 魔属性:火・光・水・緑・無


 魔力数:5,555


 精霊適数:5/10








なんか全部5なんですけど。ファラウザーさん、面白さとか求めてませんよね?まさか、ね?








(……)





魔力数は、5歳児の平均が600、15歳の成人した人だと1500、王宮「魔術師とか、位の高い専門職の人で5000~15000。


…隠蔽した結果でも王宮魔術師になれちゃうよ


ファラウザーさん、私の本当の結果ってどうなの?


(魔属性:すべて、魔力数:58243、精霊適数:10/10、ですかね、今のところは。)





・・・・・・何でよ、もうほぼほぼ人外じゃん。





泣くよ、ほんとに。


”普通”のふの字も見えないじゃん!


今のところは、って何さ。


これから増えるのか?


ぬう~……。





(……)





ていうか、この魔力量でよく何も言わずに結果の紙渡してくれたよね。神官さん有能だよ、神様以上


に!





(ちょっと、それはさすがに悲しいぞ?)





……





(!?!?)





入口のところまで戻ると、かーさまがひどく心配そうに待っていた。


ほんの15分20分の間だというのに。





「結果はどうだった?」





今はちょっとなぁ。かーさま、騒ぎそうだし。





「ひ・み・つ、です!おうちについたらみんなと一緒のところで見せてあげます!!」





「まぁ、そんなにもったいぶるなんて、いい結果だったのかしら?楽しみだわ~」





確かにもったいぶっているように聞こえるかも、はぁ……。








家で結果を見せると、思ったとおり、いや、思った以上に騒がれてしまった。





「さすが、私の娘ね!これは国王様に報告物かしら?」


とは母の言葉。





「力のあるものは好きだ。私が鍛えて一人前にしてやろう。」


とは父の言葉。





「友達に自慢しなくっちゃ!すごいわ、エレナ!」


とは姉の言葉。








あ゛ー。よくない、これはよくない。


困った時の神頼み、って当の神様の仕業だよ、これは!!





国王様に報告なんてとんでもない!”国王様”ってワードでアウト―!!





とーさま直々の訓練!?それが意味するのはこの家の跡取り!アウト―!!





広めないで、おねーさま!!平穏ライフが崩れ去るよっ!アウト―!!








止められない、私の家族の勢いがすごいよ……。

















当の本人が焦り、うろたえている中、お祝いの席は賑やかさを増していくのだった。








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