257話 会議は踊るっ?されど進まずっ?けれどもみんな集まれば、其処はお祭り騒ぎの東京サミットっ!! 4

アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後17時34分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 東京サミットの開催に合わせて、アースティア世界国家群と地球系国家群から来日した国家元首と使節団達を皇居に招き、宮中晩餐会が模様される。


 天皇陛下を始めとする皇族の方々と安元総理に加え、諏訪部外務大臣、そして場違いにも程があると愚痴って居る高見竜史交援省大臣が、晩餐会に招待された各国の要人を出迎えるべく、豊明殿の玄関口にて出迎え居た。


 ドラグリア白龍大帝国の白龍大帝、エリノア・ホワイト・ドラグリアが、少ない供回りと、親友であり、ドラグリア白龍大帝国軍・統合将軍であるユキカゼ・コーキン。 


 ドラグリア白龍大帝国・帝立学院博士のミナワ・ミゴットと言った少数精鋭の政府要人らを見送ると、続いて現れたのは、ダバード・ロード王国の女王であるアーヤ・シュチュ―ド女王を始めとするダバード・ロード王国・日本国平和外交使節団は、以下の面々が宮中晩餐会へと参加するべく来訪して来て居た。



ダバード・ロード王国・宰相大臣・アイサ・ノート 


 宰相大臣であるアイサは、外務大臣のユウと同じく、三十歳の若さで、ダバード・ロード王国の女王であるアーヤから、宰相に抜擢された女性である。


だが、この人事も人手不足から来る抜擢でも有った。


 近年、何処の国でも軍部と省庁でも男子出生率の低さから来る若い女性の政治と軍内部への偏った幹部登用と言うのは、今や当たり前と成りつつある。



 これは戦地では前線へと、どうしても出て行かざる負えない中間層から戦死し、中央の政治では中間の官僚と政治家が地方を立て直す為に、各地方へと飛ばされて居る為だった。


 そして、居残るのは歳を取った、ベテラン勢と新人のルーキーしか残らなくなる。



 地方の政治では、上手く仕事をこなす先輩の少なさと、ド新人で使えない人材が居ると言う配置の状態のせいで、現場では大変な混乱を招いて居た。



 その中で、アイサとユウの二人は、アーヤの肝いりで名指し指名されて閣僚入りした優秀な人材だったのであった。




 同じく、ダバード・ロード王国・外相大臣のユウ・カイダーンは、30歳の若さで、ダバード・ロード王国の女王であるアーヤから、外相に抜擢された女性大臣で、口が多少悪い所が有るが、部下の面倒見が良い姉御肌で有る事で知られて居た人物だった。



 ダバード・ロード王国軍・王室近衛隊隊長・カリン・カインザーキーン少佐も同じく、ダバード・ロード王国の女王であるアーヤから騎士団の団長に任命された、女王からの信任の厚い人物の一人。


 ロングのポニーティルで纏められた髪を靡かせて居るクールビューティーな近衛騎士団の団長を務めて居る女騎士であった。




 その他にも、この宮中晩餐会には、大臣・官僚・在日本国・ダバード・ロード王国大使以下20名の使節団一行代表招待客とトキアード市のトキアード市立魔導総合学園の大学部に通う魔導学生で、リナ・ミーサガ・リンバースの後輩で、二ホン国へは、留学生として来日し、その娘達は、この宮中晩餐会に文化交流の象徴として、日本国政府に招待された、招待客としてやって来ていた。 


サミー・シライン 18歳 


リナの後輩の魔導師 物質転移や各種魔法が得意。


アッキー・ウインハルン 18歳 


 魔導師 ゴーレムと魔動人形の使い手 ゴーレムや魔動人形兵、ゴーレム兵の使い手。後に電子通信士の才覚を見せる。


カナリエ・サーティーン 18歳 准尉 


魔動機兵 操者(パイロット) 魔法の才覚は低いが魔動機兵の操縦は抜群 


ミナ・コーネリア・コンゴルン18歳 


魔導師及び魔動機兵 操者(パイロット)



 ダバード・ロード王国の女王であるアーヤは、象徴天皇制の国家元首として、出迎えに参列して居た、天皇陛下と皇后陛下らに挨拶を交わし、軽く談笑する。



 ダバード・ロード王国の一行等をまじかに見える位置にカメラを構えて居る朝日奈放送のテレビ中継カメラと、女性ニュースレポーターは、そんな様子をレポートする。



「今度は・・・ダバード・ロード王国の女王で在らせられるアーヤ・シュチュ―ド女王陛下を始めとする。ダバード・ロード王国・日本国平和外交使節団の方々のご来着の様です。」


「天皇皇后両陛下らと、何やら軽く挨拶を交わされて居るご様子。」


「とても和やかな雰囲気ですね。」


「それと・・・トキアード市のトキアード市立魔導総合学園の大学部に通う魔導女子学生の留学生たちが、この宮中晩餐会に、ご招待されて居るとの事です。」


「その娘達が招待された理由とは、何でしょうか?」


「はい。実はですね、この宮中晩餐会に文化交流の象徴として、日本国政府に招待された、招待客としてやって来て居るとの事です。」


「なるほど、政治的、軍事的な交流だけて無く。文化的な交流も有るのですね?」とメインスタジオとのやり取りで、締め括る。




 そんなテレビ中継が為されて居る中で、安元総理と諏訪部らを始めとする者達は、来場者たる要人たちを豊明殿の玄関口にて出迎え居た。





「アーヤ・シュチュ―ド女王陛下っ!!ようこそっ!!日本国へっ!!」



「サミット開催期間中は、日本国の皆々様がたのお世話に成りますわ。」と天皇皇后両陛下らとの挨拶を終えると、続いて総理大臣である安元総理と外務大臣である諏訪部外務大臣とも挨拶を交わす。



「それと、この娘達を含めた、我が国の多く若者たちの中から選抜された、官民の留学生たちのご面倒も、併せててお願い申し上げますわね。」


「はい。大切な若者たちと将来有望な公職留学生をお預かりしますので、如何かご安心ください。アーヤ女王陛下。」


「安元総理大臣閣下。並びに諏訪部外務大臣閣下。」


「ダバード・ロード王国留学生たちを代表して、ご挨拶を申し上げます。」


「これから我々は、日本国の学び舎と滞在先で、様々な方々のお世話に成ります事を宜しくお願い申し上げます。」とリナの後輩の魔導師であるサミー・シラインが、留学生たちを代表して、宮中晩餐会に招待をしてくれた、安元たちに挨拶をするのであった。



「アーヤ女王陛下。ようこそっ!!宮中晩餐会へっ!!」


「貴方が雑用大臣と噂される高見竜史さんですね?」


「女王陛下が、僕に付いて、どのような噂話を聞いて、いらっしゃるのかは存じませんが、概ね一致して居ると思います。」


「所で、リナは・・・元気でしたか?」


「リナ・・・ああっ!?そうでしたね。アーヤ女王陛下のお国は、リナの母国。」


「ええ、今の彼女のを苦しめる様な状態に追いやった者の一人として、散々放置して居る事は、重々分かって居ますが、せめて最近の彼女と実際に会った事の在る一人である貴方から見て、今のリナの様子は如何の様な姿なのかを聞きたく存じます。」


「そうですね。リナは・・・・自分の祖国と、その国家元首である女王陛下の事に付いてですが・・・今は関わりたくない様な感じに見受けられますが、概ね自由な日々を楽しんで居るみたいですね。」


「それに、時期に彼女は、日本国籍に移籍する手続きをする事から、スッキリしたとも聞いて居ます。」


「はぁ~、そうですか。それは残念です。リナの実力は、この妾にも異郷の地に居ようとも、その名声は聞こえて居ましたのに、何れ帝国との決着と言う事が為れば、我が国の重要なポストを任せたいと考えては居ましたが・・・・・・」


「まぁ、その事に付いて、誘い続けるのは、女王陛下のご自由ですが、リナの事ですから、窮屈な祖国よりも日本の水の方が、彼女には合って居ると言い切ると思います。」と竜史は締め括る。


「それは・・・残念です。ですが、我が祖国出身の魔導師で、優秀な人材を他国に放置して居る事は、妾の面子にも関わります。」


「必ずや説得をして見ませます。」とアーヤは締め括って、竜史と別れて行くのであったが、後年リナとアーヤは相容れない関係と成って居るので、この事は徒労に終わる事に成る。

 


この事をアーヤは終生、悔いる事に成るのであった。


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