アースティア大戦史・歴史紀行・第20回

 アースティア暦1000年・西暦2030年・5月30日


この日、海自自衛隊舞鶴基地に、第二次大陸派遣艦隊が集まって居ました。


 これは日暦国交開設外交会談と呼ばれる会談に措いて、日本国とコヨミ皇国は、ローラーナ帝国からの軍事的な脅威に対抗するべく、互いに協力体制を取りつつ、文化経済交流を深めて行く事で一致した事に由る反帝国同盟諸国から、対帝国対策と国交樹立を目的とした二国間交渉会議の開催を要請されました。


 でずが、この動きを逸早く察知したシベリナ地方王国連合同盟の雄国の一つであるダバード・ロード王国のアーヤ・シュチュ―ド女王は、コヨミ皇国に反帝国同盟諸国と地球系転移諸国との国際会議の開催を提案しました。



 更にはこの国際会議開催を知った中立地域諸国も、日本国を始めとする地球系転移諸国と反帝国同盟諸国と中立地域諸国の首脳陣からが集まる国際会議に参加したいとの通達文が届くと、日本国政府は、それらの諸国を交えて形での開催地を東京とした国際会議を開く事を決定。


 外務省・交援省の二省らは、直ぐにアースティア反帝国同盟諸国の各国らと外交部を通じて、国際会議の日程調整と打ち合わせを開始したのです。


これが後の東京サミットの開催に繋がったのです。


 しかしながら、反帝国同盟諸国のユーラシナ大陸西側に位置する諸国が日本へとやって来るのは、大変な危険を伴う長旅。


 其処でダバード・ロード王国のアーヤ・シュチュ―ド女王は、在る奇策を用いて日本へと向かう事にしたのです。


 それは日本政府にダバード・ロード王国軍を始めとする反帝国同盟諸国地域で使用されて居る兵器。


 魔導機兵を譲渡し、その魔導機兵の輸送の為に、数多の輸送艦を派遣する事やその護衛に多数の海上自衛隊に由る護衛艦隊での護衛輸送を名目としたダバード・ロード王国への大航海を経て、自分達を迎えに来させる事に在りました。


これが西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊の派遣と成ります。



 この略称名・ダバ派遣艦隊は、ダバード・ロード王国へと派遣された陸海空自衛隊による統合運用艦隊で、その目的として、ダバード・ロード王国が来るべきローラーナ帝国との戦いに向けて、事故の魔導機兵の改良改修を目的とした日本国への譲渡と、東京サミット開催計画の為の出迎えも兼ねた派遣艦隊。


 先行艦隊と後続支援艦隊の二部艦隊構成での編成で、ダバード・ロード王国へと向かう長い旅路の途上に措いて、ダバ派遣艦隊の目的が不明だった事が余程怖かったとの記録がローラーナ帝国の将校らの軍事記録に残されて居り、おっかなびっくりに戦闘を仕掛け来たローラーナ帝国軍の各方面軍を全て撃破してしまう始末。



 そんな当時の記録に残る西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊・略称名・ダバ派遣艦隊の編成は以下の通り。



 はやぶさ型ミサイル艇 はやぶさ、わかたか、おおたか、くまたか、うみたか、しらたか。


 護衛艦あかつき、ひびき、いなづま。海洋観測艦しょうなん、中衛に入ると護衛艦きりしま、あしがら。




ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが 輸送艦あつみ、もとぶ、みうら、おじか、さつま。


 ヘリコプター搭載護衛艦かが、多用途支援艦 ひうち、すおう あまくさ、補給艦ましゅう、おうみ掃海母艦うらが。



揚陸護衛艦つがる、おしま、おが、おもえ、まつまえ。



護衛艦しらつゆ、しぐれ、すすかぜ。


護衛艦いかづち、くらま。右備えをとね、ちくま。


 しかしながら、この派遣の合間に、ローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊こと、イースト・ウッド・ブリヂストン第一外征艦隊の威力偵察を兼ねた強襲を受けてしまう日本は、帝国との新たな戦いのステージへと進む事に成るのです。

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