249話 こんにちは!こんにちはっ!異世界中の国々から~♪おいでませっ!ウエルカムっ!ようこそっ!ジャパンアイランドっ!! 15

アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月5日・午後16時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・本州島・関東地方・北関東地域・群馬県・渋川市・伊香保町・伊香保温泉・ホテル榛名松本楼内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 

 アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月11日にアースティア世界・反帝国同盟諸国や中立地域諸国内でも、逸早く先駆けて、日本国へと入国したコヨミ国皇家とコヨミ皇国政府高官たち。


 彼らは自国の滞在先として選んだ先には、紅葉と竜史らに勧められた群馬県・渋川市・伊香保温泉へと入ると、精力的に外遊活動を開始して居た。



 今日は東京サミットが始まる前に、群馬県内の著名人との顔合わせや交流を深める為、コヨミ皇国と群馬県庁とが共同主催で開いた園遊会が模様されて居た。


この園遊会には、高見家と竜史を始めとする英雄達も参加して居た。


 園遊会の開始時刻、主だった招待者達等が会場入りする中で、コヨミ国皇である暦力仁と自由国民党員でも在り、総理大臣たる安元総理とも懇意である事が知られて居る群馬県知事の山本太一知事とが、コヨミ皇国・日本国・群馬県交流園遊会と書かれた看板を背に立ち並ぶ。


「それでは、日本国とアースティア国々との発展と交流、そしてっ!来るべき東京サミットの成功へ早期戦争終結と逸早い平和な世界を願ってっ!」と山本太一知事が言うの続き。


「かんぱーいっ!!」と力仁国皇が、清酒の入った、コップを上げて叫ぶ。


「「「「「「「「「「かんぱーいっ!!」」」」」」」」」」


「それでは、ご来席下さいました皆様は、暫しご歓談ください。」と司会者が締め括ると、群馬県の著名人達等は、近くに居るコヨミ皇国や招待を受けた、反帝国同盟諸国や中立地域地域諸国らの要人らと歓談を始めた。



 此処で竜史の両親二人と、紅葉の両親二人達等は、初めて顔合わせをする事に成る。


「先ずは高見家のお二人には、国事や外交上の厄介事に巻き込んだ事をお詫び申し上げます。」と力仁は、高見貴和と高見すみれの夫妻に詫びを入れた。


「いえいえ、此方こそ、家のドラ息子が本来ならば、この様な大それた地位に就くなんて在り得ませんから、いい気味だと笑って居いる所ですよ。ねえ、お父さん。」


「うんうん。それに加えて謝礼金を兼ねた金銭的な援助をして貰っては、此方としても文句を言うのは、罰当たりと言うものです。」


「出来れば紅葉を含めて、末永く大事にして貰えればと考えて居ります。」と葛葉言う。


「えっ!?良いんですか?お宅のお姫様達なんて、家のドラ息子には、ホンと勿体無いですよ。」と言うすみれ。



「いえいえ、そろそろコヨミ皇国には星読みの力なんて物は、もう要らないと思える時代が来ませんとね。丁度いい頃合いに、あの娘も星読みで、その相手も見つけられましたしね。」


「あらあら、それは嬉しい話ですね。あの子もお嫁さんが来れば、其れなりに落ち着くでしょうし・・・・・・」


「「うふふふふ・・・・・・・・」」と笑い合う母親二人は、紅葉が似た者同士だと感じて居た様に、出会って間もないのに、既にお酒を片手に、意気投合をして居たりする。


 その悪巧みをする奥さん達の陰で、夫達は震え上がる。


 そんな末永くと言う意味が、意味不明と言った感じに聞こえてしまう竜史は、関わったら最後、トンデモナイ事に成ると考え、暦家と高見家からなる両親ズ達から距離を取って、素知らぬふりをして居た。



 それとアースティア大戦に関わってしまった高見家への見返り特別処置法案が可決されて居る。


 これは日本国政府とコヨミ皇国政府との国家間特別法案協定で、コヨミ国皇家から高見家へと下賜降下と言う養子縁組が為された、清香と麻衣の姉妹らへの援助として、養育費と迷惑料、謝礼金。


 更にはアースティア大戦の協力謝礼金や超法規的措置として、高見山と高見家旧宅に関われる固定資産税として課税に関わる物に付いて、高見家が売却と資産放棄をしない限りは、永久的に非課税と成る事が取り決められて居た。 


 その理由として取り上げられのは、世界大戦を終わらせる国策や世界的な国家間の厄介な事案に巻き込んだ・・・・・と言う理由からである。


 例えるのならば、世界大戦で、一番に難しいミッションでの作戦成功や一番の武功を上げたり、又は宇宙から降って来る巨大隕石を爆破して来いと言う、国からの依頼に応える見返りを受ける様な物である。


 勿論、これに関しては、色々と与党・中立政党・野党間との間での議論揉めたが、事は命の危険性が高い女性王族を守る疎開と言う超法規的・人道支援と関係者への見返り報酬の観点から、認められた処置として決着が着けられた。


 但し、この法案可決はその機密性問われて居る観点から、秘密裏に可決されて居た。


 中立政党と野党からは、この法案を通すに当たり、法案を通す代わりにアースティア大戦が終わったら、国民への情報公開請求が求められた。


 その情報公開が為されるのは、アースティア大戦終了から70年から100年を契機に公開する事で、決着が着けられて居る。


 特に当事者達が存命中には、決して情報公開はしないと言う、人権上の配慮も盛り込まれて居た。


 それと高見家に十分な資産が蓄えられて居ると見受けられるた場合は、見直しをする事も盛り込まれて居る。


 また、非課税の名目として、外務省と交援省が中心と成って推し進めて居る国際交流事業の一貫に、留学生の下宿施設の創設や管理人の公募が在った。


 その事業を請け負う先として、交援省大臣を務める高見竜史の実家たる高見家が関わる事に成り、反帝国同盟諸国の名家からやって来た、留学生の下宿先を提供する事業を手伝う事に成った為とする事にした。


 詰まりは高見家以外にも候補地が在れば、アースティア大戦中に限って、亡命に近い疎開養子縁組を認める事にしたり、疎開留学生を受けい入れる家近くに大型の下宿先を建設し、運営を委託する事も盛り込まれて居るのであった。


 色々と突っ込みを言われそうだが、アースティア世界が混乱を極めて居る中で、日本国政府がそう決めたのだから、そう言う事なのだろうと納得せざるを得ないと言うのが当時の日本国民達の反応だったと言う。

 

 この事が未来世界の西暦2230年代の日本国内に措いて、地元群馬と霧野市以外の地域や世間からの高見家の評価は、反戦団体の復刻と日本の平和ボケが回帰したせいか、竜史と高見家の評価が、更に低く成って居る原因の一つと言われて居る。



 



 さて、そんなオッかない話と裏話が進められて居る中で、リナはその後の人生を決める話を群馬県知事である山本太一知事から、とある勧誘をされて居た。


 リナは東京サミットでの要人警護や魔法技術のエキストラとして、日本国へとやって来た。


 彼女が日本国へとやって来たのは、親友である紅葉を仲介役として、シベリナ連合諸国の元首達から招致されて居た事により、東京サミットにやって来ていた。


 そんなリナが、コヨミ皇国と群馬県主催であるパーティーへの参加も、お仕事の一環として、出席をしにやって来ていた。


「えっ!?群馬大学への入学ですか?」


「ええ、実は少し前に拝見をした、リナさんのお名前と経歴を知るに当たり、我が群馬県が誇る群馬大学に魔法学専門家の学科創設を考えて居てね。」


「理事長である岩崎和樹さんも、この事に付いては、同意して居るんだ。」


「リナさんに関する資料や履歴書も、僕の国会議員時代のコネクションを通じて、防衛省や外務省、それに交援省から貰って居てね。とても優秀な人材で在ると見て居るんだ。」


「ですが、あたしは大学への進学は・・・・・」と諦めた表情に成るリナ。


 彼女が母国を追放処分にされたのも、実家を襲撃したローラーナ帝国からの魔の手から疎開されられた事に起因して居る。


 そして、シベリナ各国に在る、どの様な大学への進学すらも、外交安全保障上の理由から禁止される処置が為されて居た。



「それならば心配は要らないよ。」


「既にその事に付いての確認は、ダバード・ロード王国女王で在らせられるアーヤ・シュチュ―ド女王陛下からは、確認を取って居るんだ。」


「其れに由れば、地球系転移国家群内で在れば、リナさんに掛けられて居るシベリナ各国に在る大学への進学禁止に付いて法案と、外交安全保障上の理由から大学進学禁止法の適用外と見なすと言って居られるのだよ。」


「えっ!陛下が?」と大学進学の解禁を聞かされたリナは、驚きと喜びの余り、口をパクパクとさせてしまう。


「何だったら、私が伝手を使って、日本国籍を取得出来る様に働き掛けの手伝いをさせて貰うけど、如何するかい?」と聞く山本知事。


「はっ!!はいっ!!お願いしますっ!!」


「大学への入学は学部創設の準備が整ってからに成るし、在学中の間も魔法科の講師もお願いする事も考え居るから、此方としても是非とも宜しくお願いしたい。」と締め括る山本知事。




「うわあああああぁぁぁぁーーーーっ!!やったっ!!やったああああぁぁぁぁっ!!大学に行けるっ!!あたしっ!!大学に行けるんだわああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!」とリナは、人目を憚らず、爆乳をプルンプルンと揺らしながら、大喜びに飛び回る姿は、周りから悪目立ちをしたと、後に回顧録で語って居た。


 こうしてリナは、その後の半生を決める転換期を迎える事に成った。


 群馬大学に進学すると決まったと、竜史の母であるすみれに報告をすると、下宿先の話と成った。


 日本に永住するから、自宅を建てたい。


 何処かに良い土地は無いかと聞くリナから、相談を受けたすみれは、日本での住まいを高見家本邸屋敷の北西部入り口たる金谷酒屋前の空き地で良いなら好きにして構わないと聞くと、貯蓄して居た自費資金で家を建てる計画を進める事にしたと言う。 




 こうしてリナは下宿先としての住処を高見家とする事にし、通うのは群馬大学・工学部・霧野キャンパスを選択する事と成ったのは、各種書類を整えてからであった。

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