アースティア大戦史・歴史紀行・第6回
アースティア大戦史・歴史紀行・第6回
4月11日
その日の午前中に日本内では、日本国政府がアースティア世界での行動指針を定める特別法案たる『新世界及び新大陸調査団派遣法』「異世界国家交流総合支援省設置法が可決されました。
可決後に安元総理によるアースティア世界での指針方針演説が執り行われ、地球系転移国家諸国群は、大いに注目を浴びる事に成ります。
更にその日の午後19時頃の事です。
日本政府から対馬の陸上自衛隊対馬駐屯地経由の通信で、南西国藩の加古島市内にいる外務省職員を中心として駐在員に無線連絡が入ります。
この時点の日本国政府は、外務省と共にコヨミ皇国との国交開設に向けて、南西国藩の加古島市には、外務省職員と陸自隊員の連絡員が派遣され、駐在して居ました。
日本国政府から送られた通信の内容には、予め用意して在ったと言う日本政府からコヨミ皇国への要求と要請が書かれた書状と紅葉が両親宛てに書いて送った書状の二通をコヨミ皇国皇政府へと届ける様にとの通達であった。
程なくして2通の書状は対馬に届けられ、加古島市いる外務省駐在員の下へ届けられます。
直ぐに外務職員等は南西山城へとお向き、日本から送り届けられた書状をコヨミ皇国の皇都である星都市に滞在している嶋津義隆に届ける様に頼みました。
星都城の中央の巨大な天守閣の真下に在る謁見の館と言う建物にて義隆は、力仁国皇に謁見し、日本国政府から親書が手渡されたと言います。
そのコヨミ皇国への要求と要請とは、南西国藩の加古島港と万代藩の万代港を借り受け、軍港も兼ねた再開発をしつつ、ローラーナ帝国に対抗しようと言う物であった。
力仁国皇は、この求めに応じる事で、対ローラーナ帝国外交政策と日本国の貿易経済政策で、コヨミ皇国が優位に成り、多くの利益が齎されると考え、万代藩主たる伊達愛海に対して、日本国政府から湾口開発支援船団の受け入れする様に命じたと言います。
一方の高見竜史はと言うと、一旦、自宅に帰えると両親達に総理官邸での出来事での事情を説明しました。
内閣に今度新たに新設する省庁が出きるらしく、自分はその省庁のトップたる。
どの党にも属さない無所属の民間採用の内閣特命担当大臣に任命されたと・・・・・
彼の母からはバイトよりはマシだが、何時クビに成っても可笑しくないバイトよりもブラックな職業だと息子を揶揄いましたが、彼の父は何も言わずに値段が高いスーツを一式を買ってとの事です。
そして、異世界国家交流総合支援省の設置と開設が、国会での議決が決まると、内閣に列席している議員の先生方は、今にでも何だかんだで逃げられそうな竜史を皇居に来させ、天皇陛下から交援大臣の任命状を受けさせ、逃げ道を絶ったと言います。
そんな彼が任命状を受け取ってから最初の仕事が、長崎市視察をしたいと申し出て居た紅葉の付き添いでした。
長崎市は江戸時代の鎖国政策での日本国唯一の貿易港であり、幕末から明治に掛けては、頻繁に外国との貿易と倒幕志士達の活動拠点としても知られて居ます。
特にこの地には、旧日本海軍の巨大戦艦や自衛隊の護衛艦を作り続けている有名な会社が多数在りました。
その視察の際に紅葉達がやって来たのは、日本国内有数の造船重工業株式会社たる三葉造船重工業内に在った、貨物船の造船ドッグを見に言ったようです
と言うよりも、当初予定して居た明治時代史跡よりも、紅葉が長崎市内でも特に目立って居た三葉造船重工業の事を急に見たいと言われたそうです。
竜史は直ぐに交援省の職員に頼んで、三葉造船重工業に問い合わせると、最初は渋っていたが、新大臣の高見とコヨミ皇国の皇女が見に行くと伝えると、その態度が、ガラリと変わったそうです。
「本当は作業の危険な事もあってアポ無しでの見学は、お断りしているのですが・・・」と渋々な感じの顔付きで、広報担当者が応対して来たのであったが、どうやら関連グループのお偉いさんから一言有った様である。
造船所の見学を終えて一行は市内の喫茶店に入った竜史は、そろそろ自分を国家間の騒動に巻き込んだ理由を紅葉に聞きたかったらしいのですが、色々とはぐらかされた様です。
後年、結婚した二人は、長崎市での視察散策は紅葉は初デートと称して居ますが、竜史の方は否定して居り、この事を死別するまで痴話喧嘩のネタに成って居た様です。
時代の転換に居た二人。
ですが、その二人の最初の付き合いは、私達が想像するよりも深い関係には至って居なかった様です。
三葉造船重工業株式会社への歩き方
〒850-0064長崎県長崎市西立神町1-1-1
竜史と紅葉の初デートの地、喫茶ネーテルランドへの歩き方。
長崎駅から歩いて10分で、住所は八千代町一丁目-20番地35号地。
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