239話 こんにちは!こんにちはっ!異世界中の国々から~♪おいでませっ!ウエルカムっ!ようこそっ!ジャパンアイランドっ!! 5 

アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月1日・午前10時08分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・新日本国領・サクラ諸島県・サクラ島本島・サクラ諸島県庁所在地・サクラ海浜市・サクラ海浜港にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 そのアセニア亜人連合同盟は、東京サミットを契機に接触を求めて来たデモニュクス帝国・魔族連合国と供に、東京サミットへと向かう平和外交使節団に加わり、日本国へと同行して来て居た。



「アセニア亜人連合同盟・日本国平和外交使節団の来訪する方々に対して、敬礼えええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


 サクラ諸島県は西暦2030年5月10日を以ってして、他の3地域の亜人族地域と共に日本国へと編入された。 


 それに伴い、行政庁・自衛隊・海上保安庁・警察署・消防署・保健所と言った行政機関が設置される。


 特に防衛省・海上保安庁・警視庁は、同地の治安維持目的の為に、手早く人員配置し、現地人達から人員採用を行って居る。


 特に自衛隊を所管する防衛省は、サクラ諸島県に防衛省・自衛隊・陸海空サクラ諸島県方面隊を配置し、陸自では方面隊区分の名称は東方外地特別自治区方面隊・第16師団を創立。


海自では第五護衛隊群・第16地方隊・第17地方隊・第三潜水艦群・第7潜水隊・海自サクラ諸島航空支援隊。



 空自では東方外地特別自治区航空方面隊・第10航空団と成っており、総勢八千人程度が交代で新国土を防衛して居る。





 中でも陸上自衛隊・第16旅団・サクラ諸島方面隊を配置し、レンジャー徽章を持った教官の元で、サクラ・マーメリーア部族の女性達は必死に訓練に励んで居た。


 同じく海上自衛隊も、日本国海上自衛隊・サクラ諸島方面隊・ブルーマーメイド隊を設置し、陸自と同じく教官を派遣して艦船の操舵や船乗りとして勉学に励んで居るが、こちらは勉学の座学に付いては現代式を学ばなければ為らなかったが、元々マーメイド達は、船乗りを生業にして居る者が多く。


 それと同時に繫殖活動の為、安全地域への渡りを行う生活史がある事から、基礎的な知識を持ち合わせて居るが故に、この手の技術力と知識力が在るので、特に大きな問題に成る事は無かった。


 マーメイド族は、船乗りとしての知識も持ち合わせて居るらしく、先祖代々種族的な観点から、生活する為に船乗りとしての知識が子共の頃から、豊富に成る亜人族である。



 サクラ・マーメリーア部族の女性達は、とても気立ての良さと気品あふれる聡明な人柄、それに加えて魅力あふれる美女揃いと、非の打ち所がないと言える亜人族である。


 日本国政府からサクラ・マーメリーア部族としての自治権と保護対象としての権利を得た彼女達は、サクラ諸島県として県政を任されたと自覚して居るので、政治・経済・防衛・治安と言った政策を何時まで日本本土に頼り切りではいけないと考えて居るので、積極的にサクラ諸島県と中央政府への政治参加を進めている。


 既にサクラ諸島県の国会議員選挙、統一地方選挙等を終えて、どの亜人族地域よりも国政・県政をスタートさせて居る。


 これには日本国内のマスコミ達と国民達らは、余りにも早く、驚きの速さであると感心して居た。


 同地の国会議員は、各地域ごとに衆議院30名と参議院31名と成って居る。


 因みに2030年時点での衆議院465名・参議院245名で在ったが、亜人地域が加わった事で、新たな地域たる亜人地域から衆参両院で61名づつ議員が追加される事に成り、衆議院が585名・参議院369名へと大幅に増加する。



 この法改正には、野党各党側の大反対が在った物の、公職選挙法の法改正が為されて居る事と成った。


 今は霞が関内の雑居ビルで、リモート形式で国会に参加する形式を取って居るが、今後一年以内に議事堂全体と衆参両院の議会の改築工事を執り行い、南洋亜人種族居住地域地帯から選出されて来る国会議員の席を増築工事を執り行うとして居る。


 暫くの間は、演説をする場合を除いては、遠距離での参加と成ってしまうのは仕方がない形式と成って居た。


 7月の現在では、一風変わったコスプレ衣装の様な国会議員が、放送局各社のカメラから、全国のお茶の間へと写し出されると、お色気ムンムンの薄着衣装が写し出され、全国の男性国民の皆様から圧倒的な支持を得て居ると言うか、モデルやアイドル、グラビアアイドル等と言った存在よりも、圧倒的な美貌を持った女性達に釘付けと成って居たりする。


 一部の野党議員や政治系市民団体からは、過度に露出過ぎる過激な衣装は慎むべきと言う論調を展開して、南洋亜人種族居住地域の新議員らを追い出す動きを見せて居るが、これに対して竜史は反論して居る。


「地球でも民族衣装を着て、各国の国会又は国連に勤務して居る人達は大勢居る。」


「なのに日本の国会では、見慣れない衣装を着て居るからと言って、差別・区別する様な事が有って為らない」と声を荒げて反論した事は、多くの人権団体と亜人達から称賛される程に歴史に残る演説をしたと、後世では評価されて居る。


 だがしかし、当の本人たる竜史はと言うと、あんな格好に駄目だしをされたら、衣装モデル文化やコスプレ文化までも攻撃をされ兼ねないと危惧しての反論だった事は、本人と紅葉しか知らない事実でもあったりする。


 そんな南洋亜人種族居住地域の代表的に有名に成って来たサクラ諸島県では、小笠原諸島地区・衆議院議員・日本人10名・参議院議員14名。


 サクラ・マーメリーア部族・国会議員・衆議院が20名・参議院が16名。合計で61名もの議員を選出されて居る。


 これは南洋亜人種族居住地域地帯の南洋地域・国会議員選挙及び統一地方選挙国会議員選挙法改正施行法に基づいての事である。



 新たに国土編入する事に成った南洋亜人種族居住地域地帯の南洋地域・4県と市町村内で、国会議員選挙、統一地方選挙国会議員選挙に関する法案のこと。


 これにより南洋亜人種族居住地域地帯の各地域から選出される国会議員は、各地域こどの人口に合わせた選出される事に成った。


それは以下の通り。



 オオエ島諸島県・オオエ族国会議員・衆議院が30名・参議院が30名。合計で61名もの議員を選出されて居る。



 コロロッポ諸島県・コロロッポ族国会議員・衆議院が30名・参議院が31名。合計で61名もの議員を選出されて居る。



 大神諸島県・大東島地方国会議員・衆議院議員・日本人7名・参議院議員10名。


 大神獣人族国会議員・衆議院が23名・参議院が21名。合計で61名もの議員を選出されて居る。


 以上の事が決まったと言う。


 それも独自の政党を立ち上げ、小笠原・サクラ自治推進党を名乗り、積極的に同地域の政策を推進すると述べて、現在の安元総理が率いる自由国民党との連立政権を模索して居るとしていた。


 その目的として、南洋亜人種族居住地域地帯の開発担当推進省と言う部署が新たに造られた。


 これは20世紀後半の少し前の日本国政権で良く見られた北海道・沖縄開発担当大臣様な特別担当省を設ける形で、同地の政策開発を進める部署を作ったらしく。


 

 小笠原・サクラ自治推進党は、内閣府に新たに設置が決まった省庁である南洋亜人種族居住地域地帯・開発担当推進省のポストが欲しいと考え、他の亜人地域らとと共に、自国党のと連立政権に参加する事を模索して居るのであった。



 そんなサクラ諸島県へとやって来たアセニア亜人連合同盟・日本国平和外交使節団は、日本国へと編入された、サクラ諸島を見てビックリをして居た。


「これがサクラ諸島だと?」


「噂では、只のマーメイド族の自治部族領に過ぎなかった筈・・・・・・・・」


「それがどうして、此処までの発展を遂げて居るのだ?」


「それに見て見ろっ!!あれはもしや、二ホン国の最新鋭の武器や兵器では無いのか?」


「それを編入されたばかりの亜人族に与えて、運用させて居るとは・・・・・・・・・」


「二ホン人とは愚か者なのか?それともバカ者なのか?」


「何方にしても、二ホン国は、積極的に亜人族を国内の国策へと取り入れる事を推進して居ると見るべきなのだろう。」


「だがしかし、只のパフォーマンス・・・・見せかけるだけの見てくれ政策かも知れん・・・・・・・・・・・・・」


 サクラ諸島県へとやって来たアセニア亜人連合同盟・日本国平和外交使節団者達は、様々な事を言いながら、同地の有り得ない姿に、只々驚くばかりなのであった。


「そんな事は無いわよっ!!」と言う事を言ったのは、サクラ・マーメリーア部族長で、サクラ諸島県の初代県知事と成ったサリー・サクラン・ブロッザムが現れた。


「サリー部族長、いや・・・もう知事選に委任当選したのだから、サリー県知事殿と言うべきか?」


「姉さん。公的な間柄は在れども、姉妹同士で水臭い言い方は、お互いに好きではないでしょう?」


「それもそうね。しかしながら、暫く見ない内に随分と様変わりしたようね。」


「こうでもしないと、国会内の野党勢力と現政権反対勢力が、何かとうるさくてね。」


「こっちも本気だと見せつける為にも、小笠原諸島地区の県民達も巻き込んで積極的に、独自の土地開発と県政を進めて居るの。」


「お陰様で、二月余りで、結構な見栄えの在る風景には、成ったでしょう?」


「これでも新たにサクラ諸島県として割り当てられた66名の国会議員枠の内、衆参両院でのサクラ・マーメリーア部族の国会議員は38名もの議員を選出されて居るんだからっ!!」


「初回の国政選挙で、38名ものマーメイド族の国会議員を送り込んだの?それは凄いわね。」


 それを聞いたメリーを始めとするアセニア亜人連合同盟・日本国平和外交使節団者達は、更に騒ぎ出した。


 下手をすれば、反乱クーデター事変を起こして、日本国を乗っ取れるかも知れない権利をサクラ・マーメリーア部族に、与えて居るとも言えた行為を聞いてしまったからである。


「国政への参加は、全日本国民の権利よっ!」


「我がサクラ・マーメリーア部族も日本国民と成ったからには、積極的に政治に参加するのは当然の権利なのだから、騒ぐほどの事では無いわ。」


「それに小西防衛省大臣からは、マーメイド族を中心とした、海兵隊の創設も打診されても居るの。」


「近い将来は、この地に創設された、防衛省・自衛隊・陸海空サクラ諸島県方面隊・ブルーマーメイド隊は、陸海空の統合運用を目的とした海兵隊と成る予定。名前の方は、海上自衛陸戦隊。略称名は海上陸戦隊って言うらしいわね。」


海上自衛陸戦隊とは?



防衛省・自衛隊・陸海空サクラ諸島県方面隊・ブルーマーメイド隊の統合運用をする際に用いる名称の事だが、実質的に海兵隊とも言えるサクラ諸島県方面隊が創設する際にどの様な部隊にするのかを考えた結果。


 マーメイド族の特性を考え、陸と海でも自由に動き回れる事から、海兵隊の様な部隊にする方が利便性が高く運用が出来るとして、創設された。



「その代わりに私達は、伝統的な多重婚権利法の制定を求めたわ。だってマーメイド族の殆んどが女性だらけなんですもの。人口安定にも関わるからって、急いで審議して欲しいと言ったわ。」



 サリーが言って居る多重婚法は、後に異世界特別婚姻法と成る特別法案の事である。


 今は自国党を中心とした与党勢力と中立政党との間で、小笠原・サクラ自治推進党と共に、日本国・異世界国家交流総合支援省・日本国法務省等の省庁と共に特別立法案の制定を進めて居る。


 これが決まれば、異世界人と日本人との間だけで、多重婚が認められるとされて居た。


 但し、男性側の素行調査で、経歴書が良である事が条件として居た。


 良識の範囲としっかりとした経済的な基盤が維持が可能で無いと、この法案専用の婚姻届が受理されないのとされて居る。


 既に日本国内の亜人族と結婚を前提にお付き合いをして居る男性は、3000名を超え始めていた。


 急いで法案を制定しないと、これらの人々の将来が良くない事に成るとして、真剣に審議を進めて行くとして居る。


 思わぬ形で、多重婚法が進められる事に成った日本国社会は、新たな未来へと進んで居る事に、益々驚いたアセニア亜人連合同盟・日本国平和外交使節団者達であった。


 その後の使節団らは、同地で一泊した後に寄港地予定である大洗町へと向かう事に成って居た。

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