225話 日勝軒会談に集う旧知の英雄たちの選択っ!!田舎町での秘密会談?! 2
アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月15日・午後11時06分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・本州島・関東地方・北関東地域・群馬県・群馬県南西部地方・甘楽郡・下仁田町・洋食堂・日勝軒にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
竜史と紅葉の二人が、日勝軒のお外でお約束ごとをして居ると、リナ達が、新潟市から日本政府が用意した、マイクロバスに乗って現れた。
下仁田町内は狭い為に、マイクロバスは観光客向けに整備された町営駐車場に止まり、リナとシェスカ達一行は、其処で下車する。
彼女達の滞在時間は、半日を予定して居た。
「此処ね。」
「ふぅ、疲れたのである。」とハンナは、慣れない乗り物に乗っての長旅で、とてもクタクタであった。
「此処に紅ちゃんが来て居るの?」と過疎の土地であるが、見慣れない風景をキョロキョロと見まわすアリス。
「そうらしいな。」とゆっくりとバスを降りて来たクリス。
「紅葉・・・・・」と無口なリリィも、久し振りに紅葉と会える事に、はにかむ笑顔で喜んで居た。
「みんな、こっちだ。」と地図を手渡されたシェスカが、親友達一行を引率して町内を歩き始めた。
町営駐車場から日勝軒へと続く道は、最初こそ分かり辛いが、慣れてしまえば簡単な道のりでもある。
駐車場から少し入った南側に向かう路地裏へと入ると、其処から道なりに真っ直ぐ南側へと進んだ先に在る。
その近くには、東京シティテレビ24時と言う深夜放送枠内で放送された彼の有名な地上波・衛星放送ドラマ、孤独な独身グルメバイヤーの旅日記の撮影場所としても日本国内でも広く知られて居る中華一番。
そのお隣さんに店を構えて居るのが、すき焼き屋・コロンビアが在る。
シェスカ達は、一見して複雑な道のり見える下仁田町の路地裏を歩いて行くと、そんな路地裏で、ガミガミと怒鳴り散らす声に聞き覚えが有った。
「あれ?紅葉じゃないか?」
「全く竜史は直ぐにって?貴女達・・・・・・・・・」と紅葉もガミガミと言って居る所に、後ろから聞き覚えの在る声を聞いて振り返る。
「あれ?みんなっ!!もう来て居たの?」と紅葉も気が付く。
「紅ちゃーんっ!!」と、いの一番に紅葉へと真っ先に抱き付くアリス。
「アリス、益々可愛く成ったわね。(社交辞令)」と差し障り無い言葉でアリスを褒め称える。
アリスはスタイルが悪い事を昔から・・・・・と言うか、背丈が成長を始めた頃から、かなり気にして居る女の子なので、それを上手くはぐらかす必要が在った。
「うんっ!!紅ちゃんも・・・・・と言うか以前よりも・・・・・ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ・・・・・・・・・・・・・・」と途中から、病んデレのスイッチのボタンが、スイッチオンしてしまったらしい。
アリスの目つきが鋭く嫉妬に満ちた強面の据わった物へと変化して、とても怖かった。
「アリス、その辺にして起きな。」
「はっ!!御免なさい紅ちゃん。お姉ちゃんも・・・・・」
「二人とも相変わらずの関係ね。」と苦笑交じり言う紅葉。
「まぁな。元気そうで良かった。」と紅葉の壮健振りに、ホッとするクリス。
双子姉妹と軽く挨拶を交わした紅葉は、リリィにも目を向ける。
「リリィ、聞いたわよ。アルビオン王国の聖騎士王に成ったんですってっ?凄いじゃないっ!!」
「・・・・・・・・・・??何それ?」と、首を傾げながら言うリリィ。
実はリリィ本人は、地位とか名誉とかに無頓着で、唯一価値観が在るのはご飯・お金・友達の三つで、生きて行くのに必要だから大事にしなさいと両親達から言い聞かされたからである。
その両親も達は、現聖騎士王の親御さんと言う立場から、アルビオン王国が保護対象として、国内で手厚く年金暮らしをしており、長年稼業としていた傭兵業からは引退をし、悠々自適な毎日を過ごして居るとの事だ。
そして、当の本人であるリリィは、何故アルビオン王国が自分に拘るのかが鬱陶しいと思って居るので、聖騎士王と言う身分の事なんか気にも掛けて居ないのである。
「紅葉、そいつに地位とか名誉の価値観を高説しても。神への説法だ。時間の無駄だと言うのは、昔から分かって居るだろう?」とシェスカが言う。
「まぁ、確かにね。この子は生活に必要な事でないと、てんで興味が無いと言う無口な子だわ。」
「アルビオン王国政府の人達の苦労が伺えるし、とても苦労して居そうね。」
「お陰で、この私までリリィの扱いの問い合わせ・・・・・・・と言うか、取扱説明書みたいな感じで、毎度、毎度、聞いて来る始末だったんだぞっ!」と呆れ顔で、リリィがアルビオン王国の聖騎士王に戴冠した日の事を言うシェスカ。
「それもそうよね。」
「此処に居る仲間内でも、未だに困るものね。でも可愛いから、良いやと思えたら勝ったも同然って、気がするから不思議な子なのよね。」
「シェスカも相変わらず、家業で苦労して居るって聞くけど、最近はって・・・・・これは藪蛇だったわね。」
「ふっ!、分かって居るなら、お前への小言は勘弁してやろう。」
「この前の急な無茶振りは大変だったが、思わぬ儲けと取り引き先が産まれたからな。」
「色々な面での苦労と言う料金表は、プラ・マイゼロにしてやろう。」
シェスカは此処数か月間、紅葉からの無茶振りの仕事依頼に振り回されたが、結果的には日本国政府や日系企業との繋がりを持てたので、紅葉がその事に対する反省を見せたら、小言は勘弁してやろうと思って居た。
だが、どうせのらりくらりと交わすだろうからと、半分は諦め染みた想いも在った事も、此処に付け加えて置く。
「同志紅葉っ!久し振り再会なのであるっ!」とエッヘンと偉そうに言うハンナ。
「あの~どちら様でしったけ?」と、わざとらしく言う紅葉。
「ふぇ?我を忘れたとは言わせないぞっ!!」
「えーっと、私の友達には偉そうな挨拶をする様な。悪い子は居ない筈なんだけどなぁ~っ?」と、ジト目でワザと知らん顔をする紅葉。
「ごめんなさいっ!紅葉さん、お久しぶりですっ!」と丁寧に挨拶をするハンナ。
「あら?相変わらずハンナは良い子ね。(わあー、この反応も久しぶり。弄り甲斐が有るなぁ~)」と何時もの様に、ハンナを揶揄って遊ぶ紅葉であった。
そして、最後にリナが再会の挨拶を・・・・・・・・・・・・
「ねぇ、この子ってば、誰なの?」と紅葉く首を傾げる。
「おいおい!もう分かって居るんだろう?」
「お前の力の事を知らない面子は、此処には居ないだろうっ!」と紅葉とは一番の親友同士であるリナには、お惚けは効かない。
「あーあー、詰まんないの。もう少しノリが良ければ・・・・・・」とブーブーと言う紅葉。
「それに・・・・何よ、この乳膨れはっ!!リナのくせに生意気よっ!!」と紅葉は、リナのメロンサイズクラスの豊満なバストを遠慮なく鷲掴みにする。
「痛ててっ!!胸を鷲掴むなっ!!そのネタは、この二ホンに来る前から、此処に居る大体の奴らに、やられてんだよっ!」
「だったら、この私もやるわよっ!一度で良いから、爆乳の鷲掴みって奴をやってみたい思って居た所だったんだからっ!!!」と悪ノリしてリナのバストを両手で更に揉み捲った。
「んっ・・んんんっ・・あぁんっ!!紅葉っ!!触り方がっ!!んっ・・んっ・・だめ、あっ・・あっ、ああぁっ!」とリナは、紅葉のバストの触り方具合は、アリスの時よりも、更に性感帯を刺激してしまい、エロティックな喘ぎ声を発してしまう。
「ふああぁっ・・あっ! んあぁっ! そこは、刺激が強すぎて・・ああぁんっ!」
「ふふっ!!これイイっ!!このおっぱい物凄く良いわっ!!ホンと羨ましいっ!!ああ、良いわ良いわっ!これ本当に良い・・・・・・って痛いっ!」
「こらこらっ!!そろそろ悪ふざけを止めろっ!!」とシェスカが、ポカリと紅葉の頭を軽く叩く。
「はっ!!私は一体どうして、そうよっ!!リナの大きなおっぱいが、大き過ぎるのが悪いんだわっ!!」
「ハァハァハァハァ・・・・・紅葉っ!!後で覚えて置きなさいよっ!!」と怨めそうな顔で言うリナ。
「ふっ!相変わらずのバカ義妹達だな。」
「「「「「「「ひっ!!」」」」」」」と揃って怯える仲良し7人組の親友達は、声のした方へと、恐る恐る振り向く。
その声がした直後に、殺気染みた気配を感じた7人は、その恐ろしい気配に身に覚えの在る気配だと察した。
「アハハ!お久しぶりですね。ヴァロニカお姉様。」と紅葉は、引き攣った顔つきで挨拶をする。
そして、絶対に逆らってはいけないと親友同士で心に誓った3人の姉の内、最も危険度が高いとして逃げ回る最優先候補にして、義姉たるドラグナー皇国第一王女、ヴァロニカ・サークラ・レアモンと、実に10年ぶりに再会したのであった。
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