204話 空の勇者達よ、暗黒暗礁空域を駆けろっ!突撃せよっ!ザタン・アタック作戦っ!17

アースティア暦1000年・7月1日・午前11時20分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地及びローラーナ帝国・南東部ゾルモン地方との国境付近周辺地域・ローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊と北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・北部大陸間海洋国際平和維持連合艦隊・ジャンブロー平野全域・両勢力の陸上軍団両軍激突地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ザタン暗黒暗礁空域を抜け出した北国連合軍・第一次奇襲攻撃隊は、航空自衛隊のF-15戦闘機Jと共に、ローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊へと奇襲突撃攻撃を仕掛けた。


「小僧どもっ!!露払いは任せよっ!!お主らは艦隊司令官クラスの大型艦艇を狙うのじゃっ!!」


「サシバリーダー了解っ!!」


「サシバリーダーより各機っ!!初撃は適当に1発を撃つ事を許可する。」


「後は各機散開して大物等を狙いつつ、戦闘飛行が可能な時間いっぱいまで、手当たり次第に撃ちまくれっ!」



「「「「「「「「「「了解っ!!」」」」」」」」」」



「ターゲットロックオンっ!!・・・・・・・・・・・・」



「ファイヤっ!!」



キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!


 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!



 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!


 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!


 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!



 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 航空自衛隊のF-15戦闘機J・15機から発射された90式空対空誘導弾AAM3は、パイロット達と自動ロックオンシステムにで適当に狙いを定めた相手へと向かい、その強力な破壊力によって、15隻の魔導空挺艦は、無残な姿を晒しながら地上へと撃沈して落下する。


「見慣れぬ銀色の怪物?何所の手の者か?」


「分かりませぬ。ですが、シベリナ連合勢力に与する何処の国家の新兵器かも知れませぬ。」



 ゾルモン要塞軍団艦隊の右翼東側軍として戦って居るリンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊のブリュタイ・コズン小将とエキサドル・フォズム大佐のコンビの二人は、突如としてドラグリア白龍大帝国軍と共に現れた、謎の一部隊に注目する。


 まだ、このアースティア世界全域へと侵攻しようと目論むローラーナ帝国とローラーナ帝国軍は、日本国と地球系転移諸国の存在を全組織機構内の全体を通じて、情報共有をした上での把握して居るとは言い難い状況であった。


 その為にリンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊では、日本を始めとする異世界国家の転移災害と言う事実が発生した事を把握するに至って居なかった。


 ローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊総は東洋方面を定期巡回する外征艦隊で、正式名称はイースト・ウッド・ブリヂストン第一外征艦隊と成って居る。


 それに対して、リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊は、ゾルモン要塞を中心とした地域の防衛や敵勢力への侵攻と重要な拠点への攻撃が主任務と成って居る。


 そして、今回は間の悪い事に、リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊が、ローラーナ帝国内の本拠地へと帰投して居る時に、ゾルモン要塞軍団が計画しているオローシャ帝国侵攻作戦に参加して、その作戦を支援せよと命令が下される。


 そんな事情が有った理由から ユーラシナ大陸東側で起きて居る異変を知らずに居たのであった。


 そんな第二外征艦隊の組織内では、日本国と異世界国家群に関する情報がローラーナ帝国内の一部でしか知られていない貴重な情報の共有が出来ては居なかったのであった。


 その辺りの歪な組織上の欠点のツケを彼らは、己の血肉と言うべき指揮下の艦隊で支払わせられてしまったのである。


「ぎっぎっ銀色の怪物が旋回して再度、我が艦隊に迫って来ますっ!!」


「敵の攻撃が来るぞっ!!」


「総員っ!!対ショック態勢っ!!」



キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!



ズダダダダダダダダタダダダダダダッ!!



ズダダダダダダダダタダダダダダダッ!!



ズダダダダダダダダタダダダダダダッ!!



 ヒュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーー・・・・・・ドカドカドカドカドカドカドッカーーーーーーーーーーーンッ!!



 北国連合軍・第一次奇襲攻撃隊である航空自衛隊のF-15戦闘機J隊は、20mmバルカン砲を敵艦隊にばら撒いた後に、その腹に抱えて居たJDAMを大型空挺魔導戦艦に向けてばら撒いた。



「被害報告っ!!」


 リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊の司令官であるブリュタイ小将は、すぐさま部下達に被害報告を求めた。


 しかしながら、通信機器が無いローラーナ帝国軍。


 被害報告を報らされるのには、暫し時が掛かった。



 ブリュタイ小将が被害報告と叫んでから8分が経ち、被害報告の報せを持った伝令官が現れた。


「申し上げますっ!!」


「魔導空挺駆逐艦12隻が中破っ!!」


「魔導空挺巡洋艦7隻が小破っ!!大破が3隻っ!!」


「魔導空挺空母4隻が大破っ!!」


「魔導空挺戦艦5隻が轟沈っ!!」


「むうっ・・・・遺憾だが半数が戦闘不能と成ったかっ!!」


「ブリュタイ司令っ!!此処は後退ですっ!!」


「後退しなければ我が第二外征艦隊が、何も出来ないまま全滅してしまう。」


「此処は、我が第二外征艦隊が半壊しつつ有ると理由を盾にして、どうか後退をっ!!」


 副司令官にして参謀でもあるエキサドル大佐は、上官であるブリュタイ小将に進言し、ブリュタイ小将は後退を決めたのであった。


 ブリュタイ小将は、後にゾルモン要塞軍団総司令官であるアーノルド・ドズール大将に対して、この時の撤退行動に関する査問では、敵からの突然の奇襲攻撃で第二外征艦隊が半数以上を超える被害を受けたとして、撤退行動を取ったと報告。


 特に処罰される様な事には成らなかったと言う。

 


 



 アースティア暦 1000年・西暦2030年 7月1日午前11時43分頃 アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地とその基地周辺に展開する北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・北部大陸間海洋国際平和維持連合艦隊・ザタン・アタック作戦司令本部・ダバ派遣隊旗艦・ヘリコプター搭載型護衛艦かが艦内のFICにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ゾルモン要塞軍団への奇襲攻撃、第一波攻撃は大成功に終わる。


 第一波は粗方の弾を撃ち尽くすと、北国連合軍の第二波攻撃の為に、退避行動を取りながら北側方向へと引き上げて行った。




「我が方の第一波攻撃は成功っ!!」


「良しっ!!初撃の奇襲攻撃は成功したっ!!」


「続けて第二波攻撃を開始っ!!」


「了解っ!!こちら北国連合軍ザタン・アタック作戦司令本部・ヘリコプター搭載型護衛艦かが艦内FIC司令部より、第二波攻撃予定の米露合同艦隊へっ!!」


「ザザッ!!こちらは第二波攻撃予定の米露合同艦隊・合同部隊本部。」


「敵ゾルモン要塞軍団艦隊への攻撃を北国連合軍司令官である置鮎竜次郎一佐司令官から命令を発する。」


「米露合同艦隊は速やかに、ミサイル攻撃による対艦誘導飽和攻撃を実施せよ。」


「こちら米露合同艦隊・合同部隊本部、了解っ!!」


「これより本艦隊は、ミサイル攻撃による対艦誘導飽和攻撃を北西側方面より開始する。」




 アースティア暦 1000年・西暦2030年 7月1日午前11時43分頃 アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地とその基地周辺に展開する北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・北部大陸間海洋国際平和維持連合艦隊・オローシャ帝国・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地周辺の人口停泊湖・北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・北西陣地・米露合同艦隊停泊地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ザタン・アタック作戦・総司令部より通達が有った。この世界の全ての国々が我々の事を見て居る。」


「この異界の者達らに、我らアメリカ合衆国軍の実力を見せつけてやるぞっ!!」


「了解っ!!各艦対艦ミサイルっ!!スタンバイっ!!」


 米海軍艦隊のイージス艦を含めたミサイル巡洋艦とミサイル駆逐艦の艦隊群は、一斉にミサイル発射口を開いた。



 その東側隣りでは、ロシア海軍艦隊も負けじと対艦ミサイルの発射態勢を取る。


 ウクライナ戦争を引き起こしたネタミール・クーチン大統領のせいで、肩身の狭い想いをして居たロシア軍やロシア国民たち。


 そんな一部のロシア国民達は、なんの因果か、このアースティア世界へと転移してしまって居た。


 此処で名誉挽回をして置けば、この世界に来てしまった地球系諸国の者達も、少しは見直して貰えるかも知れないと、張り切って居た。



「米軍ばかりに良い格好を付けさせるなよっ!!」


「我が国が、この世界に措ける戦後の発言力が掛かって居る大事な一戦だ。」


「気を引き締めて掛かれっ!!」


「了解でありますっ!!」


 この戦いに掛ける旧地球系転移国家の五大軍事大国の一角である日本国・アメリカ合衆国・ロシア共和国・台湾共和国・EU・欧州連合国は、ローラーナ帝国の大戦争後を睨んだ動きを見せつつ有った。


 その為の最初の一戦が、このジャンブロー要塞の嵐と呼ばれる戦役である。


 この戦いに参加して居るどの地球系転移国家の参加国も、自分達の力をこの世界国々に見せ付けようと躍起になって居るのである。


 昔からライバル関係に有る米露の両国は、この戦いに措いて珍しい事に部隊本部陣地を供にすると言う前世界では有り得なかった事に成って居た。


 そんな米露艦隊が、日米露の航空偵察隊から送られて来て居る航空機から、敵位置座標を割り出し、正確無比な自動ロック照準で定め終わると、各艦は一斉にミサイルを発射した。


「「撃てええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」」と米露艦隊の両司令官は、マイク越しに一斉に叫んで発射命令を発した。


 バシュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!



 バシュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!



 バシュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!


 

 バシュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!



 バシュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!



 バシュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!




 銀色に輝く鋼鉄の槍は、空高く舞い上がり、第一波攻撃を受けても前進を止めないローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊へと破壊を齎す為に、空の彼方へと飛び立って行った。


 


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る