137話 激闘!セイジョン・ローグリア攻城戦 14
アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月19日・午前9時05分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城北門周辺にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
グリクス地方軍団の大群に群がれてしまって居るセイジョン・ローグリア城北門戦線では、アルガス公国軍にも負傷者が出始めていた。
「軽傷者多数っ!!」
「直ぐに後送しろっ!急げええぇぇーーーーっ!!」
「アルガス魔導師団っ!前っ!」
「各大砲大隊っ!!砲撃よーいっ!!」
「目標っ!真正面っ!!グリクス地方軍団っ!!・・・・・・・・・・・・・・・・」
「「「「「「「ファイヤーボールっ!!!」」」」」」」
「「「「「「「ファイヤーボールっ!!!」」」」」」」
「「「「「「「サンダーアローっ!!!」」」」」」」
「「「「「「「サンダーアローっ!!!」」」」」」」
「撃てええぇぇぇぇぇぇぇーーっ!!!」
ズバババアアアァァーン!!ズバババアアアァァーン!!
ズバババアアアァァーン!!ズバババアアアァァーン!!
ズバババアアアァァーン!!ズバババアアアァァーン!!
ズバババアアアァァーン!!ズバババアアアァァーン!!
アルガス公国軍の主力エリート軍・3個軍団による大反撃である。
グリクス地方軍団の砲撃に撃ち込まれて怯みもせず、魔法攻撃と大砲の砲撃で一歩も退かない意志を見せ付けていた。
「怯むなっ!撃てっ!撃ち続けろっ!」
アルガス騎士団の各団長達は、怯む事無く将兵らを激励鼓舞をし、例え撃たれても反撃として、あらゆる分野の攻撃をやり返す事を止めなかった。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月19日・午前9時15分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城南門周辺にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
再び南方の各城門部隊の戦線では、東門戦線と同じくグリクス地方軍団の陽動作戦が展開され、自衛隊の攻撃を警戒しながら、進軍して来た将兵達に向かって自衛官達等は、その距離700メートル前後の距離を、89式小銃で撃ち放って居るが、届くには少々遠すぎる距離だった。
自衛隊員が扱う銃には、狙撃銃・自動小銃等も含まれ、中にはミニガンすらあった。
更に後方の敵部隊には、普通科部隊が扱って居る小型迫撃砲である81ミリ迫撃砲と120ミリ迫撃砲の砲火に晒されて居る。
それに中るかどうかも含めると、やっぱり変わらないとも言えるが、気休め程度には成って居た。
グリクス地方軍団側は、日シベ合同作戦軍の攻撃で、少しでも大きな負傷すれば、退却して兵員を入れ替える。
今の所は、それしか各陽動軍の取れる戦術選択は無かった。
「撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!!」
ズダダダダダタダダダッ!!!ズダダダダダタダダダッ!!!
ズダダダダダタダダダッ!!!ズダダダダダタダダダッ!!!
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激しい銃砲火の中を突き進むグリクス地方軍団本隊は、ダニーガン中佐の指揮の下で勇猛に前進して居た。
ズバババアアアァァーン!!ズバババアアアァァーン!!
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アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月19日・午前9時05分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・レジェンダリア諸島・セイジョン・ローグリア城の北側から約3キロ地点・護衛艦はるな ひえい あさひ しらぬい まつゆき あさゆき じんつう おおよど 試験改修艦あすか 航空護衛艦しょうかく ずいかく・各艦停泊地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
レジェンダリア諸島・セイジョン・ローグリア北側から3キロに位置に停泊して居るダバ支援艦隊は、何時でも航空隊の発艦出きる体勢を取りつつ、南方から聞えて来る凄まじい砲撃音を聞いて居た。
司令官の小沢司郎一等海佐が乗船して居る航空護衛艦しょうかくの艦橋からは、砲煙や砲撃音が鳴り止まない状態を只々見守るしか無かったのである。
手が空いて居る海自隊員らは、双眼鏡を片手にして、高い位置に有る階段や甲板デッキやマスト等から、遠目に激しい攻防戦が繰り広げられる戦況を眺め見て居た。
航空護衛艦の航空隊待機所では、何時でも出撃が出きる様にパイロット達が待機をして居た。
待機所の中では、空自と海自の航空隊員等が、前線から送られて来る映像を真剣な顔つきで見て居た。
「凄まじい砲撃音ですね・・・・・・・・・・・・・」
「うーむ。丸で日露戦争の時の旅順要塞戦を眺め見て居る様だ。」
「はい。丸で我々が何も出きずに、乃木軍団の戦いを眺め見ている東郷艦隊みたいです。」
「映像も合わせて見て居ると、グリクス地方軍団側は、相当な被害が出て居るのにも関わらず、果敢に改築したセイジョン・ローグリア城を攻めて居る。」
「そうですね。今我々はグリクス地方軍団の戦い振りを見て居ると、旧日本軍時代を見て居る。そんな錯覚すらします。」
ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!
ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!ズドドンッ!!
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ズバババアアアァァーン!!ズバババアアアァァーン!!
神谷一佐以下の、航空隊員らは渋い顔で、モニター越しに中継される敵の動きの一挙一動を真剣に見守っている様子。
外の艦橋でも同くである。
それでもダバ支援艦隊は、別命が有るまで何も出きない。
歯痒い思いをしながらもモニターや直に見える景色と砲撃音を見ながら見守るしかないのだった。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月19日・午前9時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城北門周辺にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、作戦開始から一時間が経過した所で、軍勢3万にまで数を減らして居た先鋒部隊は、遂に北仮設城門の土塁の上への到達に成功する。
「敵の攻撃開始から、もう一時間か・・・・・・・」
「アーシダ第三騎士団長殿。そろそろ此処は、一ブロック後退すべきです。」
「20万以上の軍勢相手に、たった4万人で敵軍先鋒を2万人を減らした。」
「戦局全体からすれば、ある程度は大戦果と言えるのだろうな・・・・・・・・・」
「統合司令部よりセイジョン・ローグリア城周辺の各戦線へ、一ブロック後退を命ず。」
「繰り返す、各戦線は一ブロック後退せよっ!」
「全部隊は、後方のナガシノ野戦陣地まで後退せよっ!」
「自衛隊・アルガス騎士団・アセリナ騎士隊の各隊は、協力して味方撤退の時間を稼げっ!」
「最後に居残った殿隊は、最前線へと繋がり使って居る通路をの全てを最後に爆破解体せよっ!」
「繰り返す。統合司令部よりセイジョン・ローグリア城の各戦線へ、一ブロック後退を命ずっ!」
「繰り返す、一ブロック後退せよっ!」
「全部隊は、ナガシノ野戦陣地まで後退せよ。繰り返す・・・・・・・・・・・・」
「では私は味方の撤退の為に、その支援と護衛に回ります。」
「俺とレイダーの部隊は、自衛隊と強力して遅滞後退をしながら下がる。」
「お互いに武運をっ!」
アルガス騎士団の3団長らは、その場でそれぞれ別れを告げ、予定通り後退作戦を始める。
日シベ合同作戦軍の作戦予定では、16万以上の大軍が予想されており、前線が突発されそうになった場合は、無傷の後方陣地へ下がるべく、撤退戦を開始するとして居た。
どの道、大軍を広い敷地での迎撃を行えば、何れは戦線を支え切れないからだ。
十分なダメージを与えたと見えたら、後退すると決めて居た日シベ合同作戦軍首脳部。
アルガス騎士団が撤退をする中を、撤退支援の為に椎名ひかる三佐が、10式戦車隊10両を引き連れて前線へと前進して来た。
「こちら10戦車隊。支援砲撃を開始する。」
「各車は撤退中の周囲の味方に注意しつつ、前進射撃を開始せよ。」
「こちら特科大隊・第二特科中隊。99HSPの支援砲撃を開始する。」
「こちら椎名。了解。」
「10各車撃ちー方よーいっ!!」
「目標っ!グリクス地方軍団・重機動軍団各竜騎及び魔導機兵隊っ!」
「撃てえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!」
バアアァァンッ!10式戦車2個小隊だけでは有るが、その実力は言うまでも無いだろう。
10式戦車が撃ち放った120mm砲の砲弾は、初弾命中をし、重機動軍団各竜騎及び魔導機兵を一撃必中で仕留めて見せた。
「前進射撃する。各車っ!!微速前進開始っ!!!」
「了解っ!!各車っ!!微速前進開始っ!!!」
副隊長の冬眞一射の復唱命令の声も、一際大きく成る。
10式戦車隊は、味方支援の為に、各車を微速前進させながら砲撃を加え、その後ろから特科大隊・第二特科中隊の99式自走155ミリ榴弾砲隊も更にその先の敵へと砲弾の雨を降り注がせた。
その退き際は、現代機器と兵器に支えられながらの見事な後退で有ったと言う。
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