疾羽鳥

疾羽鳥(はやはとり、はやばとり)

疾羽鳥雲、疾羽雲。雲が上空の速い風によって、鳥の翼や尾羽のように見える形になったもの。

疾羽鳥が空を翔ぶ時、高天原には疾風吹き翔る。


・空に吹く風

 雲が風によって形作られて、鳥のように見えるのが疾羽鳥です。地面近くでは風を感じなくても、疾羽鳥が舞っている時、天空には風が吹いているのです。


・旅

 空飛ぶ鳥は遠くまで行くように、疾羽鳥の姿は空を翔けて知らない場所まで旅するような印象を受けます。

 もしかして疾羽鳥に乗れたなら世界の何処へだって旅立てるのかもしれません。


・速い

 疾羽鳥が形作られる空は速い風が吹き、疾羽鳥自体もそれに乗って速く動いていることも多いです。

 なので、速さを象徴しているのです。


・捕らわれない

 疾羽鳥は人の手の届かない空の高さにあります。また雲なので見ている内に形を変えることもあり、捉え所がありません。捕まえようとしても、きっと手をするりと抜けてしまうでしょう。

 疾羽鳥は何にも捕らわれない存在なのです。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る