『マークⅧインターナショナル』〜ひし形戦車、その終わり〜


 マークAホイペットなどの、戦車の高速化と小型化、人員の削減によって初期の大型菱形戦車は開発が鈍化していた。その最後の巨大菱形戦車が『マークⅧインターナショナル』だ。


 その形状はマークⅠと等しく菱形で、重量はさらに増大している。

 マークⅤまでの形状と違うのは戦闘室(砲塔)が車体上部に突き出している点で、対空戦闘に対応してのものだった。


 本戦車はアメリカとイギリスの共同開発で、イギリスではロールスロイス製の300HPエンジン。アメリカでは水冷V12リバーティエンジンという出力338HPのエンジンを採用している。性能は勿論後者の方が上だった。


 生産が本格化する前に戦争が終結し、イギリスで7両、アメリカ1両作られただけとなっている。

 しかし機関銃七挺、57mm砲が二門という重武装で、第一次世界大戦最強の戦車と言っても過言ではないだろう。

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