第136話
「あ、あの……」
「どうした? あ、もしかして紅茶よりもコーヒーの方がよかったか?」
「いえ、そうではなくて……」
なぜか2004年の旧桐生探偵事務所に招き入れられた朱音は、そこの所長で現代では故人である桐生凪と向かい合って座っていた。
朱音の前には凪が淹れてくれた紅茶が置かれている。別にコーヒーの方が好きとかはない。そもそも朱音は、そのあたりの好みが雑だから。
しかしそれ以前の話として。
今の朱音は、実体を持たない精神体のような状態だ。コーヒーだろうが紅茶だろうが飲めないと思うのだけど。
その疑問を直接ぶつけてみれば、いいから飲んでみろ、と一言。
怪訝な顔で手を伸ばすと、カップに触れることができた。驚きながら口に運ぶ。
「美味しい……」
「だろ? 冴子に嫌ってほど文句言われたからな。茶葉もちゃんと使ってるんだぜ?」
そう言って笑う凪の目は、未だオレンジに輝いている。
あり得ない、不可能なはずの事象を可能にしてしまう力。幻想魔眼。
凪が朱音の姿を捉えているのも、朱音が紅茶を飲めるのも、その影響だと考えれば納得できるけど。
「未来はどうだ? 織はちゃんと元気に探偵やってるか?」
「まあ、はい。母さんに支えられながらですが」
そうかそうか、と嬉しそうに笑む様は、本当に自分の父親と似ている。
しかし、そもそもの疑問として。どうして朱音がこの場にいて、凪が魔眼を使えているのか。
記憶はすでにはっきりしている。
学院でグレイと戦って、やつの体内にある石を銀塩の力で消そうとして、逆にこちらに干渉された。
朱音の意識はそこで途切れている。あの後学院は、みんなはどうなったのか。知りたい、早く戻りたい。でも、その方法がわからない。
そんな焦燥を感じ取ったのか、凪はふっと優しい笑みを漏らした。
「困惑してるだろうが、正直俺もびっくりしてるんだよな。そういう可能性は視えてたが、まさか本当に来るとは思わなかったし」
「あなたが呼んだのではないのですか?」
「違う違う。さっきも言っただろ? 多分これは、そっちの異能が影響してる」
時界制御の力を持った銀炎。
言われてみればたしかに、可能性としてはそれが一番高そうだけど。そんな使い方をした覚えはないし、そんな使い方が出来ることすら知らなかった。
実体を伴わない、精神だけの時間遡行。
ある種の過去視とも言えるが、しかし朱音はこうして過去に干渉してしまっている。
「たしか、織の未来視と愛美ちゃんの切断能力を持ってるんだったか?」
「どうしてそれを……」
「ちょっと考えれば分かる。そもそも、精神体だけとは言え、時間遡行なんてもんを可能とするには、転生者レベルの魂が必要だからな。未来のことも加味してみれば、朱音は織と愛美ちゃんにも転生しただろ?」
全てお見通し、というわけか。
それに幻想魔眼だってあるのだし、そんな推理をしなくてもすぐに気づかれる。
「まあ、せっかく会えたんだ。色々話を聞かせてくれよ」
「でも私は、早く戻らないと……」
「ふむ。なら、ひとつ仮説を立てようか」
ピンと人差し指を立てた凪は、一転して真剣な表情を見せる。探偵として、魔術師としての。
「仮に朱音が今すぐ戻れたとして、なにができる?」
「なにって……そんなの決まってますが。私もみんなと戦わないと」
「それが可能な状況なのか?」
「……っ」
言葉に詰まった。
自分の体がどうなっているのか。正確には理解できていないが、相当なダメージを被っているに決まってる。転生者の炎には治癒の力があるとは言え、それも俗物的なものではない。
もっと言えば、朱音の賢者の石がちゃんと動くのかも分からない。なにせグレイの干渉を受けたのだ。それがどのような影響を及ぼしているか。
無理に戦おうとしても、足を引っ張ってしまうかもしれない。両親やサーニャ、翠や葵たちに心配をかけてしまう。
みんなを助けるためにあの時代に来たのに。
「そもそもの話、戻る方法も分からないだろ?」
「あなたは知ってるんですか?」
「まあな」
「だったらッ!」
「今すぐどうこう出来る問題でもないし、俺にしてやれることもない」
悔しさに歯噛みする。
まただ。また、なにもできない。大切な人たちが大変な時に、自分の無力さを思い知らされる。
「だから落ち着け。戻れることは確実だ。ただ、向こうから迎えが来てくれないとダメだからな。それまで、朱音の話を聞かせてくれよ」
自分の父親とよく似たその笑顔には弱くて、朱音は訥々と語り出した。
自分がいた未来のことを。
◆
棗市の殆ど中央に位置している市立高校は、今や強固な要塞と化していた。
カゲロウの異能により絶対不可侵の結界を作り上げて、魔物からの襲撃に備えている。しかし中からは外に向けて魔術や異能による攻撃が通るようにしてあるので、避難させた市民を守るのには十分だ。
「あークソッ、頭沸騰しそうだっての……」
「お疲れ様、カゲロウ」
「ごめんね、うちら守ってもらってばかりで」
校庭で大の字に倒れてるカゲロウに声をかけるのは、この高校の生徒である花蓮と英玲奈の二人だ。桐生探偵事務所によく出入りしていて、カゲロウたちの正体も知っているから気軽に話しかけてくる。
逆に、その辺りの事情をよく知らないその他大勢の人たちは、カゲロウを遠巻きに見ているだけだ。
それが当然だと思うし、そのことに対してなにかを思うわけでもない。
そもそもカゲロウは、彼らのためにこの場所を守っているわけじゃないのだ。名前も知らない赤の他人なんてどうでもいい。
でも、こいつらを守ってやらないと。
自分の妹が、親友が悲しむ。
なにより、この街のためにずっと戦い続け、今は目を覚さないあの少女が。
「お前ら、他の奴らのまとめ役頼めるか?」
「もちろん、それくらいはやらせてもらうよ」
「朱音のおかげで、カゲロウたちのことを見る目も良いものに変わってるし。みんな言うこと聞いてくれると思う」
「そんじゃ任せた」
校舎の方へ駆けて行った二人の背中を見送り、カゲロウは立ち上がる。
自分が任されたのはここを守ること。異能による結界があるとは言え、過信してはならない。恐らくこの空の影響だろうが、いつもより出力が落ちてるのだ。
なにがあっても、絶対守り抜く。
そう決意を固めたのと同時に、目の前の空間が裂けた。
敵襲かと大剣を取り出して白銀の翼を広げたが、そこから現れたのは敵ではなく。むしろ頼りになる仲間だった。
「龍! 無事だったか!」
「なんとかな」
「もうちょっとで死ぬとこだったけどね。ところで、ここはカゲロウだけ?」
転生者の二人。剣崎龍とルークだ。
空間が裂けたのは、ルークの異能によるものだろう。
カゲロウたちをグレイの前から逃し、学院に残ったはずの二人。その後どうなったのかは知らないが、こうして無事だったならよかった。
それにこの二人がいれば、ここの守りは更に強固なものとできる。
「他は外で魔物どもを潰してる。サーニャと翠はあいつについてるから事務所だけどな。オレはここの守りだ」
「なるほど……外の魔物は多分大丈夫だ。俺たちの仲間が来た。そいつに任せてたら、魔物が増え続けてる原因までしっかり壊してくれる」
「となると、問題は朱音だね」
「どうにかなんねえのか?」
神妙な顔で呟いたルークに問いかける。
普段いがみ合うような相手でも、朱音はもう、カゲロウにとって守りたいと思う大切な存在だ。
朱音が倒れてしまった原因のクソ親父は当然許せないし、この状況においてなにもできない自分はもっと許せない。
情報操作なんて大層な異能を持っていても、あの小さな少女の苦しみを少しでも肩代わりしてやることすらできなかった。
それでも、もしかしたら。
転生者として大きな力を持つこの二人なら、あるいは。
「らしくないな、カゲロウ」
そんな思考を、剣崎龍は否定した。
そのたった一言だけで、カゲロウは怒りに支配される。
「らしくねえだと? お前になにが分かるってんだよ! あいつは、朱音はッ、オレにとって大切なダチなんだよ! そんなやつが倒れて苦しんでるってのに、オレはなにもできないんだぞ!」
なにがラブ&ピースのためだ。そうやって嘯いておきながら、守ろうと決めた相手すら守れず、血を分けた親には拳が届かない。差し伸べた手は、なにも掴めない。
「落ち着け、そう言う意味じゃない。それに、守りたいものを守れない苦しみなんて、俺は何度も経験してきたよ」
苦み走った笑みを見て、思い返す。
剣崎龍は転生者だ。後悔を写すというその炎は守護の紅。
なにも守れなかったからこそ、炎はその力を宿した。
途端に冷静になって、何も言えず口の中を噛み締めた。
吸血鬼の生より何倍もの何月を後悔に費やした男は、それでも自分の弟子たる灰色の少年を優しく諭す。
「朱音のことはどうにもできないかもしれない。でも、お前が今やれることはそれだけか? やれること、やるべきことは他にあるはずだ」
長く息を吐き、自分の両頬を強く叩いた。
目が覚めた。決意したばかりだったじゃないか。彼女が守ろうとしていたものを、ここにいる人々を守り抜くと。
できないことは後回しだ。今の自分にはなにをしたって叶わないなら、他のものに目を向けろ。自分に出来ること、やるべきことをやれ。
「悪い、軽率だった」
「構わねえよ。こういうのは慣れてる」
「慣れるものでもないけどねー」
クスクスと声を漏らすルークの言う通りだ。彼の言う慣れとは、すなわち自分自身のことだろう。
こんな気持ち、慣れるほどに味わいたくなんてない。
目が覚め決意も新たにしたところで、さっそく異能による結界の補強を行う。同時に、高校の敷地内の空間拡張も。どうせこの街の住人は全員ここに避難してくるのだ。そのうち校舎のキャパが限界を迎えてしまう。
演算を開始したところで、これまた頼れるやつが校庭に転移してきた。
目に見えて疲労しているツインテールの少女、カゲロウの妹でもある黒霧葵だ。
「葵! 丁度いいとこに来やがったな、演算手伝え!」
「演算?」
転移するや否やそう言われて首を傾げる葵だが、すぐに状況を理解したのだろう。カゲロウの隣に駆け寄り、異能の演算を補助してくれる。お陰で結界はより強固なものに作り替えられたし、空間拡張も無事に終えた。
持つべきものは有能な妹だ。
「助かった、オレ一人じゃキツかったからな」
「カゲロウ、こういうのはあんまし向いてないもんね。最初から私がここいた方が良かった?」
「かもな」
お疲れ様、と労いの言葉をかけてくれた葵は、出会った頃には考えられないほどの親愛を向けてくれている。
それもあのクソ親父に記憶を戻してもらったおかげだが、どうにもその距離感がむず痒い。100年ぶりに兄妹らしいやり取りをしているのだから、それも仕方ないかと適当に結論づける。
最後に念のため結界を確認し終えた葵は、そばに立つ転生者の二人に気付いて声を上げた。
「剣崎さん、ルークさん! 二人とも無事だったんですね!」
「まあな。その辺の経緯は全員揃ってから話す。それより、お前のとこに有澄と黒ずくめの変な男が来なかったか?」
「あ、来ましたよ。有澄さんとアダムって人ですよね。愛美さんと織さんと一緒に敵の悪魔と戦ってたんですけど、なんかいきなり来てハンマーで吹っ飛ばしちゃってました。今は隣街に向かったお兄ちゃんのとこに行きましたけど、あの人なんなんですか? 何の情報も視えなかったんですけど……」
「異世界人だよ。でも有澄とはまた違う異世界から来てるし、位相の繋がりがないから視えなかったんじゃないかな?」
なるほど、と頷く少女だが、カゲロウにはなにがなんだかだ。
情報が視えないとか、この異能を持ってる身からすれば警戒対象でしかないのだが。龍とルークの口ぶりからするに、味方ということで良さそうだ。
ただ、あと一人だけ。現在の所在が掴めない仲間がいる。
カゲロウにとっても葵にとっても、無二の存在である彼が。
「おい葵。蓮は一緒じゃなかったのか?」
「え? こっちに来てないの?」
「来てねえよ。この付近の魔物を潰しに回ってるはずだけどな」
「魔物ならそのアダムって人が一掃してくれて、棗市にはもういないって言ってたけど……」
嫌な予感がする。
根拠は何もないし、ただ所在が掴めないだけ。広範囲に及ぶ戦いの中ではままあることだ。しかし、なぜか楽観的にはなれない。
「龍」
「分かってる、ここは任せろ」
詳しいことは何も聞かずに、絶対防御の紅が結界を覆った。
話が早くて助かる。
「行くぞ葵」
「うん」
黒と白銀。対照的な色の翼が広がり、二人は街中へ駆けた。
◆
「ハァ……ハァ……くっ、そ……」
「無駄な足掻きは終わりですかぁ? もう少し小生を楽しませてくれると思っていたのですが、これは期待外れですねぇ」
癪に触る喋り方が耳朶を打つ。
聖剣と蛇腹剣を構え直した蓮は、改めて向かい合う敵をよく観察した。
少し前までは若い女の顔をしていたはずなのに、今は老いた男の顔をしている。手には分厚い本を持ち、そこからは異常な魔力が。
そうやって観察している間に、今度は老婆へと顔が変わっていた。
明らかに、人間ではない。その存在感が、魔力の質が、ヒトではあり得ないものになっている。
すなわち、ソロモン七十二柱の悪魔が一柱。
序列七十一位、ダンタリオン。
人の心を覗き操るというこの悪魔は、蓮の思考も精神も全てを見透かしていた。
ゆえに、聖剣の一撃ですら容易く躱される。それどころか、まともに撃たせてくれることすらない。
「終わりなわけ、ないだろ……無駄だろうがなんだろうが、お前をここに留まらせておけるなら、いくらでも足掻いてやる」
「ン〜〜〜、素晴らしいッ! 素晴らしい精神性の持ち主だ! まさしく聖剣の担い手に相応しいですねぇ!」
ここでこいつを足止めしておかなければ、次はどこを襲うか分からない。
なぜか街から魔物はいなくなったが、こいつ一体いれば街の住人を皆殺しにするには十分すぎる。
だから、敵わないと分かってても剣を取る。罪なき人々を守るために力を使う。
もう憧れじゃない。
今、ここで、正義のヒーローになるんだ!
「力を貸してくれ、エクスカリバー!」
「非常に小生好みのいい精神ですねぇ! こういう人間こそ、落としがいがあるッ!」
力強く大地を蹴り、下卑た笑いを響かせる悪魔へと肉薄した。振るわれるのは黄金の聖剣。しかし思考も精神も全てを読み取られた蓮の攻撃は呆気なく空振り、それでも続けてワイヤーを作動させた蛇腹剣が鞭のように襲いかかる。
それもダンタリオンが左手に持つ分厚い本に弾き落とされ、今度は悪魔の方から懐に潜り込んできた。
初めて見せる攻勢。だが逆に好機だ。その距離なら、躱せない。
「
「無駄、ですよぉ」
黄金の魔力が解き放たれるよりも早く。
若い男の顔をした悪魔の腕が、蓮の胸を穿った。
「なッ……⁉︎」
痛みは、ない。
でも、それ以上に、嫌悪感が湧き上がる。
己のうちに異質が混ざる。
精神を蝕み、思考を害し、感情を喰らう。
自分がナニカに飲み込まれて行く。
闇よりも、もっと暗いナニカに。
その場に膝をつき、視界の端に恋人と親友の姿を捉えた。
それを最後に、蓮の意識は暗転する。
◆
その光景を、見ていた。
見ていることしかできなかった。
大切な人が胸を穿たれ、膝から崩れ落ちるその様を。血は出ていないのに、苦しそうに捥がく表情を。
「蓮くん!」
「蓮!」
爆発を伴うほどのスピードで駆ける半吸血鬼の兄妹。黒い刀と白銀の大剣が、幼女の顔をした悪魔目掛けて振るわれる。
それを防いだのは、思いもよらぬ人物で。
黄金の輝きは消え失せ、真っ暗な闇色に染まった聖剣が、葵とカゲロウの攻撃を受け止めていた。
「どうして……!」
「テメェ、蓮になにしやがった!」
「なに、と言われましても。小生の好みに合う精神の持ち主でしたので、我が物としただけですがぁ?」
癪に触る話し方だ。
だけどその答えは、目の前で起きていることが何よりの証拠となっている。
黒く染まった聖剣。灰色に塗りつぶされた髪。瞳からは光が失われて、凡そ生気というものが感じられない。
糸井蓮は、敵の手に落ちた。
客観的に判断しても、視界に映された情報を視ても、それは紛れもない事実で。
ただ、葵の感情だけはそれを認めたくないと叫んでいる。
「蓮くん……お願い、返事をして?」
「無駄、無駄、無駄ですよぉ。彼の心は闇に染まっています。あなた方の声など届かないのです。ン〜〜〜、やはり最・高ッ! 高潔な精神の持ち主を、この手で自分色に染め上げることのなんたる至福ッ!」
狂気の笑みが響き渡り、葵とカゲロウは蓮から距離を取る。
それは悪手だった。
黒い聖剣に闇色の魔力が凝縮され、今にも解放されようとしていたから。
「
無機質な声と共に、闇より深い黒の魔力が迸る。
咄嗟に異能による防護壁で身を守ったが、本来の黄金に勝るほどの力は情報操作の異能を今にも突き破ろうとしていた。
「ヤバっ……」
「マジかよ……!」
やがて闇が全てを飲み込み、膨大な魔力の奔流に二人の身は晒される。
聖剣の攻撃が止んだ後、その場に残されたのは地に倒れ伏した葵とカゲロウだけだった。あの悪魔と蓮は、どこかへ姿を消してしまっている。
辛うじて残る意識で葵が思い返すのは、先程の蓮の瞳。
光も、生気も、感情も、全てが抜け落ちたあの瞳は、今までの蓮とまるで正反対で。
大好きな彼が失われたのだと、なによりも雄弁に物語っていて。
「蓮くん……」
悲しみと怒りに包まれたまま、葵は意識を失った。
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