第2どうして......

「はなせ!はなせぇ!」


私はそれを聞いて何も思わなかった。


ただ離して欲しいことだけは分かった。


でもここで離してしまうと全てが水の泡だ。


「ぜったいに離してはならん!!何がなんでも離すな!」


「「「「「「「はっ!」」」」」」」


「第2王女メリーは女王メアリー様を殺害未遂したことにより斬首刑に処す」


「?!姉上!?どーゆーことですか?!?!説明してください!!!早く取り消して!!姉上!」


「ダメよ。あなたはそれ相応のことをしたということ。」


「なんで......メアリー目を覚まして!」


なんで昔よんでた名を...


私が前をむいた瞬間


ザクッッッ


鋭く冷たい物が落ちた。


「あっ......あぁ......あああっ.. めっ...メリーっっっっ...ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」


「「「「「わぁぁぁ!!ざまぁみろ!死んで当然だ!当然の結果だ!!」」」」」


周りは罵声や罵倒の声でいっぱいだ。


私は嗚咽が止んだあと静かに席を立ちその場を逃げるように後にした。


どうして...?どうしてこんなことになってしまったのだろうか。


ふらつく足でそんなことを考えた───

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