ひとり暮らし

ひとり暮らし/谷川俊太郎

1990年代のエッセイ、というか日記、というか備忘録。谷川氏が60代のころ。エッセイだけあって、ちょっと読むのに手間取りました。おしごとで、日本や世界各地に回られていて、すごいなーとおもいました。もちろんコロナ前だから、めっちゃ自由そうでした。

色や味、温度などが丁寧に表現されていて、追体験できました。ぬるい大理石の上での素足の感覚とか。以前読んだ若い頃の詩集よりは、かなりためになった気がします。

あと、知っている作家の名がちらほら出てきて、やっぱりつながってますよねーってなりました。



マドンナ/奥田英朗

奥田さんの小説はとても読みやすい。一気に100ページとかスラスラ読めちゃう。情景とか場面の描写が丁寧で、頭で考えなくてもそれらが浮かびやすいからだとおもいました。

相変わらず、今作でもいろんな立場の人が描かれていて、また一作品の中で違う事柄で同じような境遇が描かれていて、片方で気づきを得てもうひとつも同じように解決していく、みたいな現実世界でも参考になることが多かったです。中年男性が主人公だったので、いつか役に立ちそうだなとおもいました。



ブランコのむこうで/星新一

ショートショートといえば星新一ですが、この本は場面がコロコロ切り替わる長編でした。

特徴といえば、子ども主人公の独白形式ってことと、途中の彫刻のおじいさんのお話が感慨深いなってことですかね。小説としてより、絵のない絵本だとおもうととてもしっくりきました。よくできたおはなし。小学生から大人まで読んで楽しめるおはなしだとおもいました。

次はショートショートを読もうかな。


実はもう一冊読了しておりますが、続きがあるので、まとめて後日報告ということで。


積読書を少しずつ切り崩してきてます。

おすすめがあれば、教えてくださいな。

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