テイルズオブエクシリア

TOX


ミラちゃんがゲーム開始時には最強なのに、四大いなくなるは、炎に焼かれて歩けなくなるは、海に沈んじゃって精霊になっちゃうはで、弱体化していくのがちょっと可哀想でした。


ストーリーはTOVに比べてかなり優秀。

いわゆる自然エネルギー派と原発派の対立だけれど、原発は無くしたいけれどもう一つの世界の人々は精霊はつかえないし、人々の生活に浸透してしまっていて、容易になくせとは言えない状況にある。最終的に、じんこうてきに自然エネルギーを生み出す技術研究に可能性を見出し、ラスボスが望む原発を使うもうひとつの世界自体の消滅ではなく、もうひとつの世界も生かした状態で、エネルギーを切り替えていけばいい、という「俺たた」エンドでした。


ミラちゃん復活の謎は回収されたけれど、ゲーム開始時に一度撃破されたアグリアちゃんがなぜ後半現れたのかの描写がなかったので、少し気になりました。一応、メインストーリーなので。


個人的には不幸要素の高いツンデレ幼馴染のレイアちゃんとそれに負けないくらい地獄に落ちていくミラちゃんがとてもよかったです。



TOX2


高潔な正史ミラもいいけれど、悪態つく分史ミラもとてもいい。TOXの一年後の世界。

TOXから続けてプレイ。主人公ルドガーのセリフがほぼないことにイライラしつつも、後半でそのフラグ回収。二週目以降はボイスありにもできるみたい。

TOGfで兄弟(現在プレイ中なので、レビューはまた今度)、TOXで姉妹が出てきて、TOX2で異母兄弟と異世界での親子が出てくるのがすごかった。もう家族ネタ使い果たしたのでは?

TOXでは後半、合成のための素材とお金集めゲームになっていたのですが、TOX2では2000万の借金を返す借金返済ゲーとなっていて、なりきりダンジョンであったクエスト方式が採択されていて、メインストーリーとちょうどバランスが取れていてよかったと思った。(正直、なりきりのクエスト方式は現在のアプリゲーのような、一生終わらない感じになっていたので辛かった。)個人的には前回ラスボスのガイアスとミュゼが味方になっているのも好印象。前作で同じ目的なのに手段が違うだけで敵対してしまったことが、今回は互いが理解しようとしているのが見えた。特に、ガイアスのキャラエピソードでは、前作で殲滅しようとしていた異世界の青年と触れ合うことで、本人もなにか得たのはいいことだとおもった。


分史世界はクルスニクの鍵全て回収しても発生していたことがちょっとわけわからなかったし、分史世界をすべて消さねばならない理論がわからなかった。(正史世界の魂エネルギーが分散するらしい?)あと、分史世界で拾ったモノカネが正史世界で消えない理論がちょっと甘いなっておもってしまった。

正史ミラ帰還に関しても、分史ミラと出会えないだけで二人のミラが存在していても構わないのではとおもってしまった。

それでも、ストーリーはやはりTOVより優秀。

リーゼマクシア間のラシュガルとアジュールの地域同士、リーゼマクシアとエレンピオスの世界同士、人間と精霊の対立や、公人と個人の感情のずれが丁寧に描かれていて、それぞれ損得があってそれぞれが学んでいくというかたちがすごく良かったと思います。

特に、ガイアスとエリーゼキャラエピにあるように、個人的感情と公益との対立による葛藤がすごい勉強になりました。こうして人は他者の気持ちを考えるようになるんだなと。ついでにレイアちゃんも看護師から新聞記者に転職。メディアの公平性についても言及されていてよかったです。

(そう考えるとなぜTOVは一方的な主張になってしまったのか、そしてなぜリメイクをそのまま出してしまったのか、残念でならない。)

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