第12話 この変態騎士にモラルの鉄槌を!
2日目も夕暮れに近い、二手に分かれてのマシューの捜索、まともに探すダメ指揮官とトレーニングに励む本職軍人、一体、いつになったらまともになるのかわからない。
西側を捜索中の第1分隊も時間に追われていた。
マサムネ「次のパーティーに遭ったら拠点に帰る」
エルザ「わかった」
エウフェリア「次で帰りましょう」
ユリウス「諦めるのですか?」
マサムネ「今日は、、、」
夕暮れの空、遠くに人影があった。イーサンからの忠告で夜間での捜索をしないことになってる。
マサムネ「あそこに人がいるから、とりあえずあっちに」
エルザ「わかった」
エウフェリア「パーティーならいいのですが、」
マサムネ「誰かはわからないけど、とりあえずで」
ユリウス「テキトーだな」
時間に追われていてもとりあえず思想は変わらず、それでも付いてきてくれる。
エウフェリア「行きましょう」
しばらく歩いて、声をかけると、同じ学校の生徒だった。
生徒「たしか、マサムネさんでしたよね?どうしたんですか」
名前と顔を覚えてくれていた。
マサムネ「マシューが居なくなって二手に別れて探してる」
状況を説明するとその名前のわからない生徒は言った。
生徒「マシューさんならあっちの洞窟に行きましたよ」
ここまできてようやく情報を得た。
生徒「洞窟探検したいと、止めたんですが、、、」
他のパーティーメンバーの身の安全まで心配してくれるとはいい人すぎる、いや他の理由でもあるのかもしれない。
エルザ「洞窟怖い」
レベルは高いのに13-14歳くらいの人、年相応くらいの反応
エウフェリア「あの洞窟だったりしませんよね?」
ユリウス「あの洞窟ならイーサンたちもいた方がいいですよ」
マサムネ「じゃあ、拠点に戻って明日行こう」
マサムネたちは情報を得て拠点に戻っていった。
一方でイーサンの班では、レベル1の災厄が起こっていた。
イーサン「標的を目視した、およそ300m、西の方角」
ラフィア「今度は牙狼ちゃんですね、ヘルハウンドより可愛いです」
マッドドッグ>牙狼>ダークウルフ>ヘルハウンド>アングリーハウンド
ギルドでのランク付けはこのようになっている。エサにされそうになった新種のヘルハウンドとはまるで違う。
レティ「イーサンそれ撃ってみてよ」
レティがイーサンを唆す。
イーサン「結構離れてますが、頭は狙えます」
逆光で前が見えない、距離も300mほどあるがシューティンググラスを使っているイーサンの前に逆光など無意味。
ラフィア「イーサンおねがいします」
イーサン「ゴーイングホット」
射撃場感覚か、いつものようにホルスターから銃を抜いて、セーフティーを解除した。
姿勢はスタンディング、全くブレないフロントサイト、イーサンはトリガーを引いた、ものすごい音と反動だった。
イーサンは300m先の牙狼の頭を撃ち抜いた。
イーサン「まぁ、こんなもんですね」
300m先の動く標的をハンドガンでいとも簡単に撃ち抜く、イーサンにとって、これが簡単な部類だということか?
するとレティが一言
レティ「私にも貸して?」
牙狼はもう一匹いる
イーサン「普通は貸しませんが、レティさんなら特別です」
騎士だから特別なのか、さっさと牙狼を排除しなければ殺される。
レティ「これなら試せそう」
何かを企んでいる顔、興奮した顔、どういう状況か説明できない。
イーサン「何をする気ですか?」
レティ「お腹を撃つ」
自分の腹部の堅さを銃を使って試験する、病的発想の至り、ラフィアは焦った顔で残りの牙狼を浄化した。
イーサン「あなたの腹部がものすごく硬いのは私も存じ上げておりますが、流石に同意しかねます」
レティ「選択肢は一つ」
止めようとするイーサンに構わず、
レティは腹部に銃口を突きつけ、引き金を引いた。
ものすごい音と反動でレティは、、、飛ばされなかった。
レティ「気持ちいい」
アヘ顔で気持ちいいとはこの騎士は異常者
イーサン「生きてる」
イーサンの銃は45UHV_ACP、45口径の超高速度ACP弾、普通の人間なら下半身が吹き飛ぶ威力がある、そんな銃。
レティ「こんな快楽は始めて」
イーサンはとても心配してる
この変態の性癖はいくつ存在すのか、快楽のために人を心配させる、ダメ騎士
レティ「心配してくれたんだ」
快楽のためには自決も辞さない、この騎士に道徳の鉄槌を、
ラフィア「あまりにもめちゃくちゃ過ぎませんか?」
レティ「構わずどうぞ」
イーサン「とにかく心配です、銃を返してください」
この騎士に銃を渡さないほうがいい、弾が無くなる。
レティ「また今度、貸して欲しい」
イーサン「これは学校の物です」
レティ「そんなものがあるのか」
ラフィア「学校には何でもありましたよ」
演習場にはこの世界の武器という武器が置いてある。
レティ「イーサン、もっと強い物を持ってない?」
更なる快楽を求めてるのか、それとも他の理由があるのか。
イーサン「ありますけど、絶対に貸しませんよ、それだと本当に死ぬかもしれませんから」
それがまともな回答、この騎士に強い武器を渡すと自殺を図る。
レティ「私は毎日体を鍛えてる、そんな簡単に死なない」
ラフィア「やっぱりレティさんて、、、」
病気か、精神的に破綻している、
イーサン「あーもう知らん、そこまでして使いたいなら好きに使え」
軍人が投げなりとは、これは呆れる結末だった。
ラフィア「もうすぐ日が暮れます」
捜索中に遊んでいるから情報も得られないし、見つからない、
イーサン「帰還します」
拠点に戻ると、マサムネがいたためイーサンが報告した。
マシューは洞窟に行ったという情報を得たイーサン。先を越された。そんな顔だった。
するとエウフェリアが一言「そっちはどうだった?」
ラフィア「めちゃくちゃだった、イーサンはレティさんと競い合うし、レティさんは自分のお腹を撃つし、、、」
エウフェリア「自殺を図ったんですか?」
レティ「快楽を求めただけ」
エウフェリアはレティの行動に呆れていた。
ラフィア「死にかけても治療くらいはできる」
エウフェリア「そんな問題じゃぁ~」
エルザ「僕、お腹すいた」
既に日は落ちて真っ暗
マサムネ「エルザからのお土産」
エルザ「忘れてた、それ食べようよ、」
「いただきます」
エルザからのお土産の果物で疲れた体もスッキリしていた、この果物には疲労回復の効果があるらしい。
エウフェリア「身支度を済ませて寝ましょう」
エルザ「僕はまだ寝ない、このマシューのおもちゃで遊んでる」
エウフェリア「またそのやらしい物ですか」
エルザ「エウフェリアも使っていいよ」
エウフェリア「わ、わたしは、」
エルザ「遠慮しないで」
エウフェリア「では借ります」
ラフィア「私も使ってみたい」
レティ「私ので良ければ貸す」
エルザ「レティさんが使う時、声がやらしいもん、それに使う場所が違う」
レティ「違う?、でも女として生まれたならこの使い方しか無い」
やはりこの変態は発想が病的すぎる、美顔ローラーを使って全身のマッサージ、筋トレ漬けの日々なら全身マッサージで気持ち良くなれるだろう。
エウフェリア「私もレティさんと同じように股間を、、、」
エウフェリアも偏見が凄すぎてやらしいことを言い始めた。エウフェリアにとってレティはエロい変態騎士、その偏見が災いとなって自分に降りかかる
イーサン「それ美顔ローラーだろ、他の何かに見えるのか?」
目には目を、偏見には偏見を。
曖昧な説明で話が変な方向に向かっていく
そして、一日が終わった。
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