第11話 休憩中ですよ?

一方でマサムネの班では、二つ目のパーティーを探していた。

誰にも見つからずに徘徊するマシューも斥候に向いている

休み無しで探していたためエルザは疲れているようだった。

エルザ「僕疲れた」

エウフェリア「そろそろお昼ですよ休憩しませんか?」

ユリウス「休憩は必要」

エルザ「またあれ採ってくるからここで待ってて」

マサムネ「了解」

エルザは走って行ってしまった。

人のためにあそこまでできる人、エルザはすごく献身的な女の子

エウフェリア「あの果物は美味しいです。」

見た目はりんご、中身はマンゴー、味はバナナ、変な果物、名前は無いらしいが高値で取引されてる。

ユリウス「エルザさんはあの果物を沢山採れるんですね、あの量だと商売になりますよ」

マサムネ「SNS映えするパフェでもつくるか」

エウフェリア「SNSとパフェとは何ですか?」

マサムネ「SNSは俺たちの世界ではみんなが擬似的に繋がって話とかしてる場所みたいなところ、パフェは冷たくて甘くて美味しい」

エウフェリア「SNSはなんかめんどくさそうですが、パフェは食べてみたいです」

ユリウス「遠方でも話できるのはとても便利です」

エルザが戻ってきた特大リュックの中にたくさん詰め込まれてる。

エルザ「またいっぱい採れたよ」

ユリウス「この量は流石にこの人数では食べれない」

マサムネ「持って帰ればいい」

エルザ「僕はいいからユリウスさんにも食べて欲しい」

マサムネ「ありがとうエルザ」

ユリウス「こんなすごい物をありがとうございます」

その頃イーサンの班では

イーサン「時間が無いので走りましょう」

ラフィア「きついです」

イーサン「では、」

イーサンはラフィアを抱えた

ラフィア「わ、わたしを使ってトレーニングしないでください」

レティ「イーサンが運んでくれるならそれで楽できる」

ラフィア「お姫様抱っこは恥ずかしいです」

イーサン「申し訳ない、今すぐに下ろします」 

ラフィア「休憩しませんか」

レティ「私は大丈夫」

イーサン「私は大丈夫ですが、ラフィアさんには休憩が必要です」

レティ「じゃラフィアは休んでいい」

ラフィア「2人はどうするのですか?」

レティ「じゃあ逆宙吊り上体起こしでもやる」

イーサン「私もトレーニングを」

ラフィア「じゃあ木陰にいます」

二人はトレーニングを始めた。

レティ「一緒にやろう」

イーサン「えぇ、でも私は逆宙吊りはできませんよ」

レティ「お手本を見せる」

女の子にお手本までやらせて、その上誘われたのなら、この世界では絶対にやらなければならない。

イーサン「ありがとうございます、やりましょう」

レティ「まずは、逆さまでつま先を木の枝に掛けて宙吊りになる」

イーサン「はい」

レティ「それから腕を下に伸ばして」

イーサン「はい」

レティ「お腹に力をいれて、指をつま先につける」

めちゃくちゃなトレーニング柔軟性が無いとまずこの動きは無理、それはとてもエグい筋トレだった。

イーサン「流石にそれは何回もは無理ですよ」

こんなの余裕みたいな顔をした騎士さん

イーサン「せいぜい100回です」

レティ「これを1000回、毎朝やってる、

イーサンにできない訳がない」

イーサン「最善を尽くします。」

イーサンはできないとは言わない、不可能な事も最善を尽くすの一点張り。

レティ「頑張って」

20分ほど経ってイーサンは腹筋崩壊した。

イーサン「レティさん全然疲れてないですね」

レティ「このくらいでは疲れない。エルフとして体の見た目に補正がかかってしまってるけど、通算で1000万回は超えてるから見た目以上にできる」

イーサン「補正されてそれですか」

レティ「疑うなら触ってもいい」

イーサン「セクハラじゃないですか」

レティ「イーサンに触って欲しい」

逆セクハラ的展開。

イーサン「意味わからん」

レティ「とにかく触って欲しい」

触れと、押しが強い。

イーサン「わかりました」

レティ「力入れる」

声も出さずに力をいれてる。

イーサン「私とは次元が違う。私は今日はこれ以上は無理です」

ラフィア「いつまでトレーニングやってるのですか?、レティさんも何で腹部を露出しているのですか?」

レティ「腹を触って欲しかった」

ラフィア「触らせて何がしたいのですか、」

レティ「私は、女性として男性以上に割れた腹筋は恥ずかしい、それを男性に触られるという、恥辱のお触りプレイ」

ラフィア「何ですかその恥辱のお触りプレイとは?、イーサンも触ったのですか?」

イーサン「触れって言われるので、仕方なく」

ラフィア「エルファルトなら磔、リューセルなら投獄です」

国の外だから関係無しになんでも好き勝手にやる変態騎士。

イーサン「磔!」

ラフィア「まぁいいです、私は他人の性癖には関わりません、捜索を再開しましょう」

レティ「戦闘は休むといい、何かあれば私が守る」

イーサン「忝い」

レティ「一応動けるみたい」

匍匐前進の軍人、いや、這ってるだけか

イーサン「えぇ這い蹲ってでも、、、」

ラフィア「それじゃ休憩じゃないですよ」

レティ「マシューは絶対に見つける」

二つの分隊、筋肉駐屯地は捜索そっちのけでトレーニングに励む。

その頃マサムネの班では休憩が終わって次のパーティーに向かっていた。

マサムネ「あっちにはイーサンいるし、直ぐ見つかると思う」

エルザ「レティさんが変なことやってなければいいと思うよ」

エウフェリア「ラフも大変だと思います」

しばらくすると、人の声が聞こえた。

マサムネ「先生、」

先生「皆さんは何でここに?」

マサムネ「マシューが居なくなって」

先生「メンバーの失踪はパーティーして1番良くないことです。」

エルザ「マシューは勝手に居なくなるもん」

悪戯好きの失踪癖の青年に教育を!

先生「頑張って探してください」

マサムネ「先生は何でここに?」

先生「レベル2の発令がありまして、1番近い皆さんの拠点に行きましたが、誰もいませんでしたので、他のパーティも回っていたのです。」

俺たちのパーティが強すぎるのは先生も察しているのかのようだった、利用されるわけではなさそう。

マサムネ「置き手紙でもあればよかったです」

先生「誰もいないと知らせるようなものですから、おすすめしません」

マサムネ「そうですね」

先生「冒険者様がやってくれましたので、私はギルドに戻ります。」

先生が戻って、マシューの捜索が再開した

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