第5話 征戦ですか?
五芒星闘技まで少しだけ時間がある、勝ち残るには強く無くてはいけないのは絶対的事項、少しでも強く、そんな雰囲気が漂っていた
先生「五芒星闘技まで20日となりましたが、授業を進めます。今日から数日間“教わる前”として森に魔物を狩りに行きます。」
生徒「今からですか?」
先生「当然です、すぐに準備してください、準備ができたら演習場に集合です」
生徒「突然過ぎませんか?」
先生「レベル1+の災厄は突然来ます、準備する時間があるだけ、まだいい方です。」
ギルドのやり方であって、今回は無能な教師というわけではない。
ハザードランク、1と1+は毎日のようにどこかで起こっている、それに対処するのも冒険者の義務だという。
イーサン「キャンプ地ではよくあることなので構わないが、ほかの皆がかわいそう」
生徒「親に言ってません」
先生「その点、すでにお知らせしています」
レティ「私がみんなの盾になるぞ、困ったときは好きに盾にしてくれ」
先生「それでは危険すぎます」
レティ「守るのが好きだからやるんです、先生も私を盾にしてください」
先生「生徒を盾なんてできるわけがありません」
マサムネ「いいんじゃない?ドMだし」
先生「ですが、、、」
レティ「私たちを信じてください」
先生「そこまで言うなら仕方ありません、では本当に危険な時は必ず呼んでください」
マサムネ「今のはフラグか?」
イーサン「そうでなければ良いのですが」
先生「では準備を始めてください」
生徒「準備って言っても何を持っていけばいいかわからないです」
生徒「スパルタ野郎め」
先生「武器が無い生徒は演習場に用意してます、回復薬は一人1個を支給します」
先生「何やら野次が飛んできましたが、ディザスター級の災厄が発生した場合、例外なく学徒出陣となります」
学徒出陣なんて所詮は足手纏いなだけだろ、真っ先に蹂躙されて、無駄死にとは理解に苦しむ。そんな事は敵に養分を提供する迷惑行為と等しい。
マサムネは最初はそんな考えだった。
そして準備が始まった 。
イーサン「とりあえず買った武器は置いていきます」
マサムネ「使い慣れた武器以外使わなかったんじゃ?」
イーサン「残弾が少ないので長期戦になれば不利なんです演習場で使ったことのある武器を探せばいいと思います、最悪、ナイフでも構わないです」
マサムネ「そっか、」
マサムネ「レティはどうする?」
レティ「一応ロングソードで行くけどテーブルナイフで戦う」
レティは可愛い声して発言が病的すぎる。
マサムネ「武器持ってたんだ」
レティ「魔導師長が転送してくれた物の中にあった」
マサムネ「そっか当たったんだ」
レティ「当たり?何で?」
マサムネ「俺たちはハズレだった」
イーサン「そろそろ演習場に」
演習場に向かう
イーサン「遅くなってしまった」
マサムネ「俺は買った装備で行くよ」
イーサン「では私は武器を見てきます」
様々な武器が置いてある
先生「これは先輩冒険者が使わなくなったものをいただいたものです」
イーサン「これはたしか、ハルバートとかいうものだったか、俺の趣味ではない」
銃器類もあるがほとんどがマスケット銃のような古式のもの
イーサン「まさかこれは、あの45口径のカスタム品か、刻印があるが、名前はマイルズ・アヴァター、単なる同姓同名というやつか」
イーサン「これとこのナイフをお借りします」
演習場長「では弾は7+1とマガジンを10本、ホルスター類も付きます」
イーサン「ありがとうございます」
イーサン『ハンドガンか、長距離には向かないな、それにしても異世界なのによく手入れされてるな、、、みんなのところに戻るか』
マサムネ「なかなかいい武器じゃん、ゲームとかで見る」
なかなかではなくかなりのレア武器、ゲームではバランス崩壊を引き起こした原因だと言われてる。
準備が整った生徒で賑やかな演習場 、遠足にでも行くかのような雰囲気、とても戦いに行くような雰囲気とは思えない
先生「パーティーを組んでください、人数は4~10名です」
生徒「すでにパーティーは組んでます」
昨日の段階で全ての生徒はパーティーに参加できている
先生「素晴らしい、では、各パーティーの監視として冒険者1人づつを配置します 。彼ら冒険者は緊急時以外は何もしません、自分たちで考えて行動してください」
マサムネ「またフラグか?」
エルザ「僕もこのパーティーのメンバーだよ、」
マサムネ「忘れてないよ、エウフェリアとラフィアは」
エウフェリア「私とラフはスタッフ使って魔法で支援します」
イーサン「エルザは戦鎚なんだ」
エルザ「これで魔物をぶっ飛ばす」
イーサン「かなり大きいけど使えるの?それ」
エルザ「僕は弱くないし、これはまだ小ちゃいほう」
イーサン「頼りになるな、、、でも戦いに行くのにその露出度はマズイと思うけど」
エルザ「これはいいの」
先生「では馬車に乗ってください出発します」
様々な武器を持った学生、初めての課外授業が始まった
冒険者「よろしくな諸君」
「よろしくお願いします」
冒険者「とりあえず自己紹介するか、俺はアーチャーのユリウス、 レベルは57。やばかったらいつでも呼んでくれ」
また自己紹介、正直、鬱陶しいと感じた頃
「はい教官、私はイーサンです」
「俺はマサムネです」
「私はレティです」
「私はエウフェリアと言います」
「私はラフィアです」
「僕はエルザ」
「俺はマシュー」
ユリウス「エルザ君は戦鎚なんだ」
エルザ「僕女の子だよ、」
荷物を抱きしめていたため、声だけで判断されたらしい、一人称が[僕]だから仕方ない。
ユリウス「女性ですか、間違ってすまない」
ユリウス「でも何で戦鎚?」
エルザ「ギルドの人が間違いかもって言ってた」
ユリウス「間違えってあるのかよ」
レティ「ユリウスさんは何でアーチャーなのに剣も持ってるんですか?」
ユリウス「ああこれかぁー、家が騎士の家系でさ、自分だけアーチャーだったわけよ、そしたら親が騎士の家系なら剣も持って行けって」
メインウェポン2つの戦士、遠距離、近距離どちらも戦える。
ゲームなら違反行為。
レティ「そういうことか」
ユリウス「レティさんは何で剣を肩から下げてるの?それじゃすぐに使えないじゃん」
レティ「実はこの剣、刀身が無いんです、だから代わりにテーブルナイフを持ってきました」
マサムネ「どうやって戦うん?」
レティ「突っ込むしかない」
ユリウス「死ぬぞ!」
レティ「大丈夫です、信じてください」
ユリウス「うん、無理だな」
レティの発言が日に日に狂っていく。
エルザ「ユリウスさんってギルドの討伐依頼やったことあります?」
ユリウス「ああ、あるよ、冒険者の収入源だから」
災厄への対応、私的な討伐依頼、行商、数々ある中で一番稼げるのが私的な討伐依頼でほとんどが高報酬
エルザ「前にギルドの討伐依頼の掲示板で見たんだけど、自身を討伐依頼したレティリア・B・アヴァンティーノ様の討伐はやったことあります?」
マサムネ「自身を討伐依頼するってドМの域を超えてるだろ」
マシュー「多分、病気だ」
ユリウス「俺は無いけど、友達が報酬の金貨100枚につられてやったらしい、食事中を襲ったらしく、殺されはしなかったけど、めちゃくちゃ笑顔でありがとうって言いながら、偶然持ってたバターナイフで俺の剣の刃を削ぎ落としてきたって言ってた」
レティリアの攻撃方法
武器の無力化→装備の無力化→強制全裸→半殺し
血が嫌いという理由で滅多に殺傷しない。
イーサン「五芒星闘技と同じ報酬ならつられても仕方ないですが刃を削ぎ落とすなんてあり得ない」
巧みな剣術の前に挑戦者たちは何もできない 、異常とも言える剣技を披露するために利用されているのか
エウフェリア「到着はまだですかね」
先生「間もなく到着します」
そして樹海に着いた。
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