沼物語

@numama

第1話 紹介

僕の名前は柿沼利宏(かきぬま としひろ)みんなは俺を沼と呼ぶ。自分で言うのは少し恥ずかしいが俺は長所がたくさんある。例えば、痩せているのに二重あご、陰キャ、早口&めっちゃ噛み噛みでしゃべる、美脚など挙げるときりがないのだ。

そんな俺には黒歴史がある。それは俺が青春の真っ只中で、片思い中のときだった。

好きになった子の名前は圓城寺悠人(えんじょうじ ゆうと)。僕はある日、圓城寺の後ろ姿を見ると、自分の股間に違和感がした。ズボンの上からみるとまるでテントを張っているようだった。そう僕はビンビンだった。圓城寺のブラジャーが透けていたのだ。友達の黒沼陽仁(くろぬま はるひと)が僕のテントに気づきこんな歌をつくった。

「♫柿沼伝説 圓城寺を見た瞬間に フルボッキ♪」

この歌はクラス中に響き渡った。俺は恥ずかしくて反抗しようとしたが、ぐうの音も出ないほどその通りなので何も言い返せなかった。

黒歴史はまだまだあるが全て説明してると日が暮れてしまうので今度にしよう。

さてさっきしれっと出てきた俺の友達黒沼を紹介しよう。

黒沼のあだ名は、動くATM、戦う銀行員、ナマステ、ニセの里などだ。特技はふたえからひとえに一瞬でモードチェンジできる。長所という長所はないが、いるだけでなんか笑ってしまう。

紹介はこのくらいにしておこうかな。



*この話はだいたいノンフィクションです。

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