無限ループの回廊
主人公は、無限ループと呼ばれる、巨大な円形の建物で生活しており、周りから大切に扱われている。仲間とは異なって、仕事も人権もある。
無限ループのどこか別の場所を、夢に見ることが増える。自分の曖昧な過去の記憶を取り戻す手がかりになると考え、無限ループの中を歩き回るようになる。
さまざまな人と出会い話す過程で、すべての人間がアンドロイドであるこの社会で、自分が有機細胞を使った実験体であると知る。自分がアンドロイドだったころの恋人がいる区画を突き止める。
だが、恋人は上肢を失った状態で閉じ込められていた。社長の娘を修理する部品の供給源として扱われていた。大昔に生身だった娘を、本人の許可なくアンドロイドとして復活させており、これは違法行為だった。そのため職権乱用で社員のアンドロイドで共食い整備していた。
主人公は、恋人のニューラルネットワーク部分を取り外し、自分の研究室に逃げ帰る。自分と同じように、アンドロイドの頭脳を有機人体に載せかえるよう頼む。しかし、アンドロイドたちは、本人とのブロックチェーンによる契約を残すこともなく、頭脳を取り外す行為が野蛮だと感じる。アンドロイドと主人公は共生できないと受け取られ、主人公は生命を奪われてしまう。
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