梗概練習

古川流桃

最も先進的な人物・オブ・ザ・イヤー

育児免許を持つものだけが、専用施設で育児をする未来。虐待や能力不足による不幸な事故がなくなり、教育や設備のコストが大幅に下がった。〈親子〉は生物学的文脈でのみ使われる言葉になる。


主人公は映画監督を目指している女性。ある日、古い資料を漁っていると、母親が自分が生んだ子供を、配偶者と共に、自宅で育てているフィルムを発見する。野蛮な行為だと感じるが、猫を飼うのと同じような喜びがあるのかも知れないと思い始める。


音響を担当している恋人との間に子供をもうけ、防音室を改造した部屋で出産し、育児をする。その様子を映像記録に残し、子供が大きくなったとき、ドキュメンタリーとして公開する。その年、最も先進的な人物として、ビジネス誌の表紙を飾る。


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参考文献


宮部みゆき「母の法律」


黒田渚「オール・ワールド・イズ・ア・ヒーロー」

https://school.genron.co.jp/works/sf/2019/students/kurodanagisa/3431/

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