02 沈黙の世界



 君の手 すりぬけて ぬくもりが 離れていく

 届かなかった繋がりは 失われ あてもなく 彷徨い続けて


 静寂しか存在しない 暗闇

 生きてる時間に 価値などあるのかな


 光を失った瞳に映るのは なんだろう

 その景色の中に 君はいなくて


 孤独だけの世界 何もない

 凍り付いた道を歩く 君は そこへ行くのだろう


 ただ 祈りたい世界があって 叶えたい望みがあった

 それだけで


 過去に戻って手を引けば 間に合っただろうか

 連れ出せただろうか


 いつだって後悔は 間に合わないから そう言うのだろう


 決して届きはしない 僕の手は

 掴めないのに 今日も伸ばすよ


 瞼の裏に 今も君がいる


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