そうだ、ホラーについて語ろう~月波編

月波結

はじめに

 ――書評を書くと、読者に作者の人となりがわかる。

 別のカクヨム作家さんが書いていたことですが、ふむふむと思うところがあり、わたしも書いてみようかと思ったんです。学校の読書感想文の評価については聞かないでください。


 本棚を見るとその人の人となりがわかると言いますから、確かに書評を書くといいのかもしれない。需要があるかはわからないけど、読んでいただけたら、読者さんとわたし(書き手)の間が近くなるかもしれない。それはちょっと面白いかもしれない。


 そんなわけで本棚をごそごそと探ってみたんですが、本がない! 何事?

 ああ、そうだ。本は増殖するから余程、手元に置きたい本以外は売り払うことにしてるんだっけ……。(実はうちには売り払うことはない絵本が膨大な数あるのです。絵本のオススメも書けます……。)


 しかも、『書評』なんて名がつくのなら、再読しないわけにもいかないし。再読……時間を取られる。何しろ書き始めてから、めっきり読む時間が減っているので。


 それでTwitterを眺めていたら、わたしのオススメ映画10選の中の1本、『ポゼッション』を見てくれた方が! もちろん、10選全部ホラーなわけじゃないですよ? もっと真面目な映画もたくさん。ホラーは確か1本。


 そうそう、『ポゼッション』は2回見たな、と思いつつ、でもあの映画も……なんて思っていたら書評よりホラー映画の方が面白いんじゃないの、って思いましてオススメを何本か書こうと思います。一度見たっきりのもあるので、どこか間違ってたらスルーしてください!


 ◇


(ここの段落は読み飛ばし可能)

 そうそう、これは書かねば。

 実はわたし、我が家にビデオデッキなるものがやって来てから映画に開眼してしまいまして、当時、家にあったのは『ターミネーター』と『トップガン』だったので死ぬほど繰り返し見ました。


 もちろんそれでは飽き足らず、当時出ていたキネマ旬報から出ていた『名作100』みたいな文庫本を購入。サイレント、モノクロから現代の映画まで幅広く変態チックに見ておりました。


 一人暮らしの頃、一番近かったビデオ屋が、監督ごとに棚に並べてくれるという映画ファンにはたまらないお店でよく通ったのを覚えています。

 更にテレビの電波がアパートに入りにくく、大家さんがケーブルテレビを入れてくれたんです!

『美しき諍い女』や『愛人――ラ・マン』は何度見たか!(密かにどっちもH)


 若い女の子でしたから、ラブストーリー(メグ・ライアンに会っちゃった時の英語の挨拶まで考えていた)や感動もの、アート系をずいぶん見まして(伊映画や仏映画も見ましたね)、そんな時、吉本ばななさんがホラー好きだと聞いて驚愕。

 え、あんな素敵な作品を書く方が、ホラーは芸術だと?だって怖いじゃん……。

 と普通にホラーは敬遠しておりました。


 時は過ぎ、結婚をして子供もできると、……恋愛ものが全然面白くない! だってそんなの、~じゃーん、とジト目で見てしまう。穿った見方で。


 その後、感動ものに転身。トム・ハンクス大好き人間になり、ミニシアター系の映画もずいぶん見まして。ロビン・ウィリアムズが亡くなった時はわたしにとってマイケル・ジャクソンが亡くなった時よりショックでしたね……。いい映画ですよ、『グッドモーニング・ベトナム』。


 そして順当にサスペンス。『羊たちの沈黙』はもちろんのこと、これも手当り次第、TSUTAYAで借りてみました。


 お次はSF。『Xファイル』にハマってしまい、TSUTAYAに置いてあった巻は全巻見ました。皆さんもハマりませんでしたか? わたしはエリア51を信じている人間の一人です。

 お陰様で、宇宙人もの大好物。宇宙人の仕業と言われると愉快でたまりません! この辺からおかしくなってきて、宇宙人映画を見ると、指さして大笑いするように。しかも真夜中に。でも好きなのはティム・バートンの『マーズ・アタック』ですよ。劇場で見ました!


 アクションは抜けてますが、アクションは男性とデートするとそこそこ見るんですよね? 好むと好まざるに関わりなく……。ブルース・ウィリスは夫も好きでずいぶん見ました。


 ◇


(本筋に戻る)

 そこまで行くと、残りはホラーでしょう?

 怖いかな? 大丈夫かな?

 最初はおっかなびっくりでしたよ。何から見ていいかもわからずに。


 でも、ホラーとサスペンスとSFって紙一重な部分あるじゃないですか?

 例えばニコール・キッドマンの『アザーズ』。わたしはこの映画、すごく好きなんですけど、これも紙一重。映像も、ニコール・キッドマンも美しい。

 先述の『羊たちの沈黙』だって『ハンニバル』になればホラーでしょう? いや、『羊たちの沈黙』の棚にあるけれども。


 そんな風に選んで行くと、ほら、あなたもホラーの世界の住人に。


 こっそり、覗いてみませんか? 一緒なら怖くないはず。ネタバレなし。触りだけ。


 普段は恋愛小説しか書かないつきなみが、ホラー映画を語るってこと自体がおかしいじゃないですか? よかったらお付き合い下さい。

 ちなみに、ゾンビものと邦画は範疇外です。

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