第4話アメリカンドッグ

最近よくアメリカンドッグを買う。

今の流行りとしてはホットグなのだろうが

俺はアメリカンドッグでいい。


コンビニに行けばどこにでも売っているので小腹を満たすには便利だ。


つい今しがた頬張り小腹を満たした次第。



たいがいはレジ横のホットスナックコーナーに横たわっている。

今のところ売れ残ってる率100%だ。

人気がないのか?

それならなおさら好都合。



「ホットドッグひとつ、」

『ケチャップとマスタードはお付けしますか?』

「ハイ(そりゃあ付けるだろ、いえけっこうですなんて言う人いるのか?そんなプレーンな状態でいく人いんのか?いえ、わたしはプレーン派なのでケチャマスはいりません、って?)」

『レシートはご利用ですか?』

「いいえ(マメに訪ねてくるお姉さんだなー。おしぼりもいらないんだけども…)」

財布の中を覗くとちょうど108円あったので

それを受け皿に置き袋を受け取り店をあとにする。

これが10月には110円となることだろう

昔の缶ジュースと同じ値段だ



お腹が空いてるのですぐに食べたい、

できるなら今すぐ取り出してというわけにはいかず帰宅路の車の列のライトに目を背けながら信号が変わるのを待つ。

車の流れが切り替わるそして流れがとまり目の前の信号が青色に切り替わる。

左側から進行を制御された車からのライトを浴びながら向こうへ渡ってゆく

早く取り出したい衝動を抑えて



もう食べよ、と少し高台になってる階段の上へと腰を落ち着ける。

ここは人通りもあまりなく隠れて食べるには(?)絶好の場所だ。

アメリカンドッグの柄の部分でねじってある紙袋をほどいて引きづりだしケチャップ&マスタードのちっこい容器をペチッと赤黄の螺旋を描く。

どちらも警戒色であることは間違いない。


はむっ、


ぽすぽすとした食感からの甘い酸味とすっぱいぴりっとしたソースが口の中で溶け合う。


もふっ~


ぽすぽすもふもふと運びこみ棒があらわに。

『当たり!』の文字に「おっ!」と声が漏れるなんてことはなく棒の下に固まってるカリカリの部分をハムスターよろしくかじりとった。


うまかったー




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