- works.03 ドーファー邸 -

その1~3


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その1~3を掲載しています。




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《プレイヤーたちの導入》


GM:   さてさて、やってきました日光へ。

      しかし日光まで来てテーブルトークやるってのはどういう訳だね?

PL B(ジェスタル):まぁまぁ。時間を気にしないで遊べるなんて、

      今日くらいじゃないか。

PL D(ラルク):でもCさんはよく来れましたね。

PL C(ケイ):Eちゃんが一緒だしね。

PL A(ヤシュト):そのEちゃんはどうしたよ。一人でどっか行ってんのか?

      昨日テニスで負かしたからかな?(笑)

PL C:   まさか。

GM:   たしか今日は親戚の家に行くって言ってたよ。

PL C:   近くに従姉妹がいるんだって。

PL B:   うらやましいなぁ。

PL C:   今晩はその従姉妹の家に泊まるって。

PL A:   それじゃ、今夜はペンション一つ独占か。

PL C:   いいでしょ~。(笑)

GM:   いや、怖いと思うよ。

PL D:   ホントですよ。どうりで安いと思った。

      このペンション、ほとんどお化け屋敷に近いじゃないですか。(笑)

PL C:   テニス場はあるし、川は流れてるし、なんてったって目の前には

      つぶれたホテルはあるし。(一同爆笑)

PL D:   問題はアレですよね。

PL B:   昼間見ても怖いぞ。

GM:   (今日のシナリオにぴったりのロケーションだなぁ)

      それじゃ、そろそろ始めようか。

PL A:   おう。いいよ。

GM:   マンティコア騒ぎの5日後からシナリオはスタートだ。

      前回の事で質問はあるかな?

PL C:   私は特にないけど。

PL A:   俺もない。この前のシナリオはありありと憶えてるからな。

GM:   それじゃ各自のスキルチェックをさせてもらうよ。

      えっと、新規にヤシュトがロード3、ジェスタルがシャーマン2、

      ラルクがホーリー2にスキルアップ、ケイは変更なし、だね。

PL C:   ウィザードは経験値が高いんだもん。

PL A:   パーティ丸ごとで見ると、かなりの戦力アップだな。

PL D:   ヒーリングが4点でかけられるのが嬉しい!

      みなさん、どんどん怪我してください。(笑)

PL B:   吾輩も使える魔法が増えたから楽しみじゃな~い。

GM:   よし、第3話スタートだ。

PL D:   イン日光。(笑)


《 works.03 ドーファー邸 》


~その1 温かいスープを~


GM:   今日はジェスタル君から始めよう。

ケイ:   ふふふ。

ジェスタル:何だよ、その笑いは?

ケイ:   いえいえ。

GM:   ジェスタルは精霊魔法の訓練もかねて、朝早くからに裏手の森へ散歩に

      出ました。

ジェスタル:うん。

GM:   朝露がきらきらしてて、気持ちいい森に君は佇んでいる。

      森の中だけあってドライアードの力をひしひしと感じるよ。

ジェスタル:うん。(真面目)

GM:   何かね、君の頭に訴えかけるメッセージがある。

ヤシュト: おっ。

GM:   精霊チェックいこうか。

ジェスタル:おう。

ヤシュト: お~っ! いきなり!

一同: クリット!!

GM:   それは完璧に頭の中に響いてくる。これは言葉じゃない。

      精霊語特有のイメージと音の混じりあったメッセージだ。

      「私は森の精霊ドライアード。

       精霊界において森の地位と秩序を守る者。

       人と精霊を和解すべき力をもつジェスタルよ、私の話を聞きなさい」

ジェスタル:はい。(緊張感をもって聞いています)

GM:   「まずは体の力を抜き、その場で仰向けに寝なさい」

ジェスタル:「あ、仰向けですかぁ~?」(笑)

GM:   いや、精霊語だから頭に響くんだよ。

ジェスタル:だからさ、驚いて声に出して言っちゃうよ。

      「わ、分かりました」

GM:   「そして、手を広げてこう言いなさい。光の精霊フロイトよ」

ジェスタル:……続ければいいわけ?

      「光の精霊フロイトよ」

GM:   「我に」

ジェスタル:「我に」

GM:   「温かい」

ジェスタル:「温かい」

GM:   「スープを」

ジェスタル:「ス、ス~プゥ~?」(笑)

GM:   「どうしたのですか?」

ジェスタル:「あの一つ質問なんですけど。

       ……どうしてスープなんでしょう?」(一同爆笑)

GM:   気配チェック、ケイはサーチがないから平目でチェック。

ジェスタル:え~と、9。ん? ケイ?

ケイ:   平目じゃ7。

GM:   すると木の茂みに、ケイとイレーレがいるのに気づく。(一同爆笑)

ジェスタル:「おまえ~、おまえら~!」(笑)

ケイ:   あははは。

      「朝露の中で寝っ転がってたら風邪ひくわよ、ジェスタル」

ヤシュト: ははは、これはいきなりはめられたな~。

ジェスタル:やられたよ~、あんだけ真面目にやっててこれかよ。(笑)

GM:   ジェスタルも怒る前に大笑いしちゃうわけね。

      ケイさん提案による出だしは大成功ですな。

      イレーレの精霊力で、君にコンタクトしてたわけだ。

      イレーレは涙を浮かべてお腹をおさえてるね。

ジェスタル:くっそ~、男だったらボカスカ殴ってるのにな。

      言ってやろ。

      「お前ら必ず復讐してやるからな」(笑)

ケイ:   「私たち、かよわい女の子だもんね」

ジェスタル:「かよわい? どこがかよわいんだ!」

ラルク:  かわゆい、なんちゃって。

ヤシュト: 寒いぞ、ラルク。(笑)

ケイ:   「ジェスタルは怒んないわよね、もうすぐ19歳だもんね」

ジェスタル:「これが怒らずにいられるか!」(笑)

ケイ:   「私たち、別にこんなことしに来たんじゃないんだもんね~」

ジェスタル:「じゃあ何しに来たんだ、何が楽しいんだ~!」(笑)

ケイ:   「私たち調味料になる薬草を摘みに来たの」

ジェスタル:「それじゃドライアードに場所を教えてもらえばいいじゃないか」

ケイ:   「そうそう、あんたにも用があったんだ」

ジェスタル:「からかう他に?」(笑)

ラルク:  結構根に持ってますね。

ケイ:   「話を聞きなさいよ、そんな顔しないで。(笑)

       ミリアがね、この間のお礼に夕飯に招待してくれるって」

ジェスタル:「それにスープが出るわけ? その予告をしてくれたわけね」(笑)

ケイ:   「それじゃ私たちは薬草摘んで、ヤシュトに知らせとくから、

       あんたはラルクに教えといてよ」

ジェスタル:「はいはい」

ケイ:   「それじゃイレーレ、行きましょうか」

GM:   イレーレは帰り際にボソリと。

      「水も滴るいい男」(笑)

ジェスタル:「かちーん!」(一同爆笑)

ヤシュト: ゴーゴー!

ジェスタル:GM、草に朝露がついてるんだよね?

GM:   あ? うん。

ジェスタル:ケイたちの方の草に魔法かけます。(笑)

ケイ:   あっ、ひど~い!(笑)

ジェスタル:行くぞ、アイス・フォールで草を凍らせてやる!(笑)

GM:   草に抵抗値はあってなきが如しだから、アクシデント以外ならかかる。

ジェスタル:……成功!

GM:   ケイとイレーレの周りの草が突然凍りだしてガサガサになるね。

ケイ:   「ジェスタル~!」(笑)

ジェスタル:「お前らが悪いんだ~!」

      と言って逃げる。(一同爆笑)

GM:   男らしくないな~。

ケイ:   私のレベル2の魔法を恐れて逃げたわね。(笑)

ジェスタル:古代魔法は威力がでかいもんな~。まともにやりあってらんないよ。

      それじゃラルクの家に行きます。

      ちぇっ。見事にはめられた。(笑)

GM:   ラルク君の番だ。

      君の家は酒造所だから、朝の作業を終えて少し遅い朝食をとってる。

      お父さんとお爺さんは今年のぶどうの出来具合を話し合ってるね。

ラルク:  跡を継がない私は肩身が狭いので、もくもくと食事をしてます。(笑)

GM:   ふとお父さんが思い出したように

      「おい、ラルク。ミリアの命を救ったってのは立派な話だが、

       ちゃんと壁は塞いだろうな」

ヤシュト: ああ。俺がハンマーで壊したやつね。

ラルク:  「あそこ冷えててちょうどいいから、直さない方がいいかな~」(笑)

GM:   するとカートがね、

      「冗談じゃないよ。冷えすぎて瓶が割れちゃうよ」

ラルク:  「そっか。それじゃカートが直してくれ」(笑)

ジェスタル:それじゃその時、ドンドンとドアを叩いて。

      「ちわ~っす」

GM:   ラルクのお母さんが出迎えて

      「あら、ジェスタル」

ジェスタル:「ラルクいます?」

GM:   「ええ。中に入りなさい」

ジェスタル:「おじゃましま~す」

ラルク:  「どうしたんです、こんな朝早くから。

       しかも濡れてませんか?」(笑)

ジェスタル:「そうなんだよ。話せば長くて腹の立つ話なんだよ。(笑)

       それは置いといてだ、今晩ヒマ?」

ラルク:  「なんです?」

ジェスタル:「ほら、ミリアが元気になったろ。

       だから晩飯ご馳走してくれるんだってよ。

       忙しいならいいよ、吾輩たちだけで行くから」(笑)

ラルク:  「勝手に話を進めないでくださいよ。

       もちろん行かせてもらいますって」

GM:   「立ち話もなだから、ジェスタルも座って紅茶でも?」

ジェスタル:「あ、すんません。いただきます」

      できればご飯もいただきたいな。(笑)

GM:   ジェスタルはラルクの家で朝食をご馳走になる、と。

      それじゃヤシュトの方に振ろうか。

ヤシュト: 俺は剣を片手に海辺で潮を眺めている。

      ザザー。(波の音のつもりです)

GM:   すると200m位沖を一艘の小船が進んでるのが見えるよ。

      乗っているのはお馴染みのケジーとネジの親子だ。

ヤシュト: お。

ケイ:   私たちが迷惑かけっぱなしの親子ね。(笑)

ラルク:  この前の件は謝ったことになってるんですか?

GM:   うん。船を勝手に使ったことは、ちゃんと事情を説明したことに

      しよう。

ヤシュト: なら安心して声をかけよう。(笑)

      「おぉ~い! ネジ~!」

GM:   「おう! ヤシュトかー!」

ヤシュト: 「漁はどうだ~!」

GM:   「珍しくー! カジキがー! 獲れたー!」

ヤシュト: 「そいつは~! すっげぇ~なぁ~!」

GM:   「今日はー! ツイてるー!」

      この喋り方、疲れる。(笑)

      ケジーとネジの小船は船着き場の方に向かっていくね。

      さて、ヤシュト君。セージ・チェックを振ってみて。

ヤシュト: 11。

GM:   カジキはこんな近海で獲れたっていう話は聞いたことがない。

ヤシュト: ん?

ケイ:   例のあれかな?

ジェスタル:例のあれって?

ラルク:  ケルト島の浮上で潮が変わってるって話ですか?

ヤシュト: そう言えば、そんなこと言ってたな。

      俺は顎をさすりながら、複雑な顔をしていよう。

ケイ:   そこへ私が登場。いい?

GM:   いいよ。

ケイ:   「朝から訓練?」

ヤシュト: 「おう、ケイか。

       清々しい朝だぜ」

ケイ:   「そんなヤシュトに朗報をひとつ。

       ミリアがこの前のお礼に、晩御飯を作ってくれるって」

ヤシュト: 「おおっ、ありがたいねぇ。

       そうか~。そこまで良くなったのか~」

ラルク:  ニヤけない、ニヤけない。(笑)

ケイ:   「私たちも招待されてるんだけど、迷惑かな?」

ヤシュト: 「そりゃ……なに言ってんだよ」(笑)

ジェスタル:本音が出たな。

ケイ:   「知ってる?

       南トゥムでは昔っからエメラルドを送ると、結婚してくださいって

       意味になるの」

ヤシュト: 「えっ?」

      GM、ほんと?

ケイ:   ウソ。(笑)

GM:   これこれ。

ラルク:  さすがケイさん。

ジェスタル:誉めるところじゃないって。

ヤシュト: 「だが嬉しいよな。あのミリアが元気になるなんてな」

ケイ:   「小さい頃みたいに、また一緒に出かけられるね」

GM:   君たちが話していると後ろから、ヤシュトのだぶだぶのチュニックを

      寝間着代わりにしたソニカがやってくる。

      眠そうに目をこすりながら

      「あにぃ、ごはん……ふぁあ……できたよ」

ヤシュト: 「あくびをするか、喋るかどっちかにしろ」(笑)

ケイ:   「ソニカちゃん、おはよ」

GM:   「おはよ~。ケイも早いね」

ヤシュト: 「お前が遅いんだ、お前が」(笑)

ケイ:   「そうだ、ソニカちゃんも来る?」

GM:   「な~に?」

ケイ:   「ミリアが晩御飯をご馳走してくれるって」

GM:   「ほんと? いくいく!」

ヤシュト: 「いいのか?」

ケイ:   「大丈夫でしょ。イレーレも来るんだし」

GM:   「小にぃもいい?」

ケイ:   「もちろん」

GM:   「やたっ! 小にぃ~。今夜はご馳走だ~」(笑)

      って叫びながら、ソニカは灯台に走っていく。

ヤシュト: 「まるで、俺がろくなモン食わせてないみたいじゃないか」(笑)

ラルク:  よっぽど飢えてるんですね。(笑)

ケイ:   「それじゃオッケーね?」

ヤシュト: 「ああ。もちろん」

GM:   それじゃ、時間をぐるりと回して夕方にしようか。


~その2 新たな冒険~


ケイ:   上等なものはもってないだろうけど、こざっぱりとしたワンピースを

      着ていくね。

ジェスタル:そうか。吾輩なんかハードレザー着ていくとこだった。(笑)

ヤシュト: 俺も冒険者ルックじゃない、なるべくまともなやつを。

GM:   みんな一張羅を着て村長宅へ向かうわけだ。

      すると途中にある空き家を、顔見知りのおじさん達が修理してる。

      「おっ、そろって酒場にでも行くのか?

       おいおい。ソニカはまずいだろうが」

ヤシュト: 「いや、村長のところにね」

GM:   「また悪さでもしたか?(笑)

       まったく幾つになっても変わらねぇな」

ジェスタル:これが吾輩たちの村人からの評価ですな。(笑)

ラルク:  「違いますって。

       食事に呼ばれてるんです」

ケイ:   「ところで、誰かここに住むの?」

ジェスタル:「ここって空き家でしたよね」

GM:   「ああ。何でもここに郵便屋兼 寄り合い所兼 ギルドができる

       らしいぞ」

ヤシュト: 「郵便屋兼 寄り合い所兼 最後にギルド?」

      なんだ、そのごった煮みたいなのは。(笑)

GM:   「小さな村だからな、南トゥムは。あるだけ助かるやね」

ケイ:   「それじゃあ、ギルドの人が来るのかな」

GM:   「そうらしいぞ。

       お前ら一応冒険者気取ってんだから挨拶くらいしとけよ」

ジェスタル:考えてみたら吾輩も漁師兼 冒険者か。

ヤシュト: 俺は灯台守兼 冒険者。

ラルク:  私も司祭兼 冒険者ですね。

ジェスタル:(ケイを指差して)家事手伝い兼 冒険者。(一同爆笑)

ケイ:   悪かったわね。(笑)

ラルク:  「そのギルドの人って、いつ来るんです?」

GM:   「明日の午前中には来るって話だ」

ヤシュト: 「それじゃ明日にでも挨拶はしとくか」

ラルク:  「ですね」

GM:   という会話をして、ほどなく村長宅に到着する。

      村長宅に着くと、ミリア自身が玄関まで出迎えてくれるよ。

ヤシュト: おおっ。歩いてるの?

GM:   もちろん。顔色もいいよ。

ヤシュト: 「今晩は、その、お招きにあずかり……」(笑)

ジェスタル:なに緊張してんだよ!(笑)

ヤシュト: 照れを隠して、ルグニカとソニカの頭をぐいと下げさせる。

GM:   ソニカは

      「来たよ~」(笑)

ヤシュト: 「こら、ちゃんと挨拶せんか」

GM:   「どうぞ入って。もうスープができるから」

ケイ:   「おじゃましま~す」

ラルク:  「失礼します」

GM:   ミリアに案内されて居間に通されると、村長、村長婦人、イレーレ、

      テリーらが席に着いている。

      君たちに向かって村長は

      「この間はならず者、今回はミリアの件とお前たちには

       世話になりっぱなしだ。

       村長としてではなく、ミリアの父親として礼を言わせてくれ。

       ありがとう」

ケイ:   なんかジーンとくるね。

ヤシュト: 報酬なんかより、こういう言葉が嬉しいよな。

ジェスタル:「いえいえ。偶然うまくいっただけですよ」

ケイ:   謙遜じゃなくて、ほんとにそう思える。(笑)

ラルク:  「ミリアが頑張ったからです」

GM:   「思い返せば腕白小僧だったお前たちが、今や村のために働く。

       鶏のトサカを切り取っていたヤシュトが……」(笑)

ヤシュト: そんな子供だったのか? 俺って。(笑)

GM:   村長と君たちが話していると、ミリアが一人一人にスープを

      よそいながら声をかけていくね。

      「ラルク、ほんとにありがとう。

       もう怪我の方は大丈夫?」

ジェスタル:「こいつは怪我というよりマヒってただけだから」(笑)

ラルク:  「マンティコアから傷も受けましたってば。

       でも、もう大丈夫です」

GM:   「ジェスタル、ケイ、私のためにありがとう」

ジェスタル:「歩けるようになってよかったよ」

ケイ:   「もっと元気になったら、一緒にピクニックでも行こうね」

GM:   「うん」

ジェスタル:(ボソっと)「その時の弁当は誰が作るんだろう」

ケイ:   「なんか言った?」(笑)

GM:   「ヤシュト。勇気づけてくれてありがとう」

      そういうミリアの胸元にはエメラルドのペンダントが。

ヤシュト: 「いや。ミリア自身の力で歩けるようになったんだ。

       俺たちはその手助けをしただけだよ」

GM:   ミリアはその言葉に微笑んで自分の席につく。

      「ささやかな食事ではあるが、心ゆくまで楽しんでほしい」

      村長はみんなにワインを回して、

      「ミリアの全快を共に祝ってくれ」

      と、杯をあげる。

ヤシュト: 「乾杯」

ラルク:  「かんぱ~い」

GM:   羊の肉や、スズキの塩焼き、じゃが芋のスープなど、

      ミリアが丹精こめて作った料理を囲んで賑やかに夕飯は進むね。

ヤシュト: 「辛くない料理は久しぶりだから、尚うまい」(笑)

ジェスタル:「冒険に出ると保存食ばっかりだしな。

       あ、そうだ村長さん。

       この村にもギルドができるんですね」

ケイ:   「郵便屋兼 寄り合い所兼、でしょ」(笑)

ラルク:  「どんな人が来るんですか?」

GM:   「お前たちはメイラレンのギルドで訓練を受けたと思うが」

ケイ:   ぎくっ。

GM:   「スナイパーの後輩のオーソンという男が赴任してくる」

ケイ:   は~っ。よかった。

ラルク:  ランダが来ると思ったんですね。

ケイ:   うん。ランダおばさんが来たら私逃げる。(笑)

ヤシュト: 「しかし、なんだって南トゥムにギルドが?」

GM:   「こう言ってはなんだが、ギルドはついでみたいなものでな。

       メイラレン、北トゥムとの連絡を密にするために王宮からオーソンが

       派遣されたわけだ」

ジェスタル:「スパイじゃないの?」

ヤシュト: 「自分の国の中をスパイしてどうする」

ラルク:  「監査役みたいなもんですかね」

GM:   「昨今では、この村でもならず者が来たり遺跡が発見されたりと

       平穏無事とは言い難くなってきたからな。

       もしもの時を考えてのことだろう」

ケイ:   「ギルドとしても機能してくれるんですよね?

       それなら私たちにはありがたいじゃない」

ヤシュト: 「だな。

       これでギルドの訓練も村で受けられるってわけだ」

GM:   「ところで、こんな席でなんだが」

ジェスタル:「はい?」

GM:   「お前たちは“水長の村”を知っているかね?」

ケイ:   セージ・チェックで12。

ヤシュト: やりぃ。ケイに勝った。13。

ラルク:  ダメですね。6です。

ジェスタル:話になんない。4。

GM:   ヤシュトとケイは聞いたことがある。

      北トゥムの北西にある人口わずか30名前後の小村だ。

      しかし小村とはいえ、自治権をもった独立した村だね。

ケイ:   どうしてメイラレン国内にそんな村があるの?

GM:   さっきのセージの判定値じゃそこまでだ。

ヤシュト: なら村長に言おう。

      「名前だけは聞いたことがありますが、詳しくは知りません」

ジェスタル:「名前も聞いたことがありません」(笑)

GM:   「水長の村はル・ロワイユという長老が治める村でな、

       肉をとらず、武器も用いない。

       どんな動物の血であろうと流されることを嫌う」

ラルク:  「聖職者の村ですか」

GM:   「いや。ハーフ・エルフの血を引く者たちなのだ」

ヤシュト&ジェスタル:「ハーフ・エルフ!」

ケイ:   ハーフ・エルフって、このタリア大陸でも忌み嫌われてるの?

GM:   というより、少数部族はどこだって肩身が狭いものだよ。

      「水長ル・ロワイユは各国を放浪し、似た境遇の者を集めて

       部族とした。

       しかし、どの国でも厄介者扱いされ、メイラレンへと流れてきた。

       その自治権を認めたのが、先の王ハドリヌスだ」

ラルク:  「前の王様っていい人だったんですね」

ヤシュト: 「その水長の村がどうしたんです?」

GM:   「ル・ロワイユは、水の精霊の力を借りて

       水晶に魔力を封じられるのだ。

       その魔力は水晶が形を留めている限り、永続的に続くという」

ジェスタル:「はあ。それはスゴイっすね」

ケイ:   なによ、その気の抜けた返事は。

ジェスタル:だってさ、村長がなに言おうとしてんのか分かんないじゃな~い。

GM:   「ルグニカ、ソニカの件は村人は知っておるからいい。

       だが、よその者に肌の違いから砂漠の民と知れるのはまずい」

ヤシュト: 「俺もそれを心配してるんですよ。

       いつディー・バーバリアの追手に見つかるか分からない」

GM:   「ル・ロワイユはな、幻影の魔法を得意とするのだよ」

ケイ:   あっ、そういうこと。

ジェスタル:なるほどね。

      その魔法でルグニカとソニカを別人に見せればいいわけだ。

ヤシュト: 「村長!」

      俺、初めて村長を尊敬したぞ。(一同爆笑)

GM:   「ル・ロワイユとは、わしが王宮司書官をしていた頃に

       面識があってな。

       アングート(伝書鳩)で連絡を取ったところ、

       快く頼みを聞いてくれるそうだ」

ヤシュト: え? 村長って王宮司書官だったのか?

GM:   言わなかったっけ?

ケイ:   確か初めて聞いたと思う。

ラルク:  実は偉い人だったんですね。

ジェスタル:なぁ。いつもボケボケしてるのに。(笑)

GM:   「そこで水長ル・ロワイユに会って事情を話し

       幻影の水晶を作ってもらうのだ」

ヤシュト: お~っ、今度の旅は北トゥムか!

GM:   「これは少ないが、路銀として使うがいい」

      村長はみんなに500Goldずつくれるよ。

ヤシュト: はぁ。やっと所持金が3桁になった。

ラルク:  これでマーディーンさんに馬代が払えますね。

ジェスタル:大丈夫だって、払わなくても。

ラルク:  ダメですよ。ちゃんと払わなきゃ。

GM:   ソニカがヤシュトに向かって

      「あにぃ、また出かけるの?」

ヤシュト: 「仕方ないだろ、お前たちのためなんだから」

GM:   「だったら私たちも行くよ」(笑)

ヤシュト: 「だぁ~! お前たちが行ったら意味ないだろうが!」

ジェスタル:「大変だな、ヤシュト。一人で北トゥムか」

ヤシュト: 「へ? ついてきてくんないのかよ」

ケイ:   「まだ頼まれてないもんねぇ」(笑)

      ヤシュトにえばれるのって滅多にないから、えばっちゃおう。(笑)

ヤシュト: 「く……。

       頼むよ、一緒に来てくれ。何があるか分からんし」

ジェスタル:「よかろう!

       そこまで言うならついてってあげましょ!」(笑)

ヤシュト: 「こいつめ~」

GM:   君たちのやりとりに、ミリアやテリーも笑い出すね。

      それをきっかけに、夕飯の話題は君たちの冒険話に華が咲く。

      和やかな雰囲気で楽しいひとときだったね。

      帰りもミリアがみんなを玄関まで送り出すよ。

ヤシュト: 「今日はごちそうさま。うまかったよ」

ジェスタル:「三つ星をあげましょう」(笑)

GM:   「ありがと。みんな気をつけて帰ってね」

ケイ:   「だいじょぶ。すぐ近くだし」

ラルク:  「ミリアもゆっくり休んでください。

       まだ体力が戻ってないんですから」

GM:   「ふふ。いつの間にかラルクも司祭さまなのね」

ジェスタル:「足元グラグラの司祭だよ」(笑)

ケイ:   「それじゃミリア、おやすみ」

GM:   「おやすみなさい」

ジェスタル:「おやすみ。ごっそさん」

ヤシュト: さて、と。

      明日っからのことはどうするか。

ケイ:   明日相談しようよ。

      ギルドのオーソンさんにも会っておきたいし。

ラルク:  「そうですね。

       今夜はおいしいもの食べたし、幸せな気持ちで眠りましょう」

ヤシュト: 「昼頃に酒場で会おう」

ラルク:  「分かりました。

       それじゃ、おやすみなさい」

ジェスタル:「んじゃな~」

ケイ:   「おやすみ」

ヤシュト: 俺もルグソニ(ルグニカとソニカ)を連れて帰ろう。

GM:   みんな我が家へ帰っていくと。


~その3 まずは下準備~


GM:   さて、翌日になりました。

      何かやっておきたい事がなければ、昼まで時間を進めるよ。

ラルク:  そうですね。私は朝からの教会に行ってます。

      一応エレミヤさんに北トゥム行きを断っておかないと。

GM:   なら君は、カチュアと一緒に教会の掃除をしている。

      エレミヤさんは家から出られない病人の往診に出かけていて留守だよ。

ジェスタル:ラルク、ちゃ~んす。(笑)

ケイ:   チャ~ンス。

ラルク:  な、なにがです?

ヤシュト: 銀の櫛~。(笑)

ラルク:  あっ、はいはい。チャ~ンス!(一同爆笑)

      「カチュアさん?」

ジェスタル:声が上ずってる。(笑)

GM:   カチュアは長椅子を拭いてる手を休めて、

      「なに? ラルク」

ラルク:  「これ、王都のお土産です」

      って言いながら、銀の櫛を渡します。

GM:   「こんな高価なものを。いいの?」

ラルク:  「もちろん、いいんです。そのために買ってきたんですから」

GM:   「ありがとう。大切に使わせてもらいます」

ラルク:  「えへへ~、喜んでもらえて嬉しいですよ」

GM:   カチュアはにっこりと微笑んで、櫛を大切そうに懐にしまうね。

ケイ:   あれ、それでおしまい?

ジェスタル:これじゃ本当にタダのお土産だぞ。

GM:   カチュアは銀の櫛に、土産以上の意味は抱いてないようだよ。

ケイ:   昔っから南トゥムでは銀の櫛を渡すと、結婚してくださいって

      意味なのに。(一同爆笑)

ヤシュト: 嘘つけ~。

ジェスタル:諦めた方がいいんじゃない? 脈なさそうだよ。

ラルク:  うう。男は顔で笑って心で泣いて……。(笑)

GM:   ラルクが男はつらいよしてると、汗を拭きながらエレミヤが

      帰って来る。

ラルク:  「エレミヤ神父。おかえりなさい」

GM:   「ああ。ただいま。

       村長さんから話を聞いたんだが、今度は北トゥムだって?」

ラルク:  「もうご存知でしたか」

GM:   「若いうちは見聞を大いに広めておくべきだ。

       そこで、ついでと言ってはなんだが、頼みたいことがあるんだが」

ラルク:  「はい。なんでしょう」

GM:   「北トゥムへは船で渡らなくてはならないが、

       途中アイアン・ロックという小島を経由する」

ケイ:   (地図を見ながら)これね。

ジェスタル:どれどれ? あ、ほんとだ。これか。

GM:   「そこは鉱山なんだが、薬草が自生しない土地でね。

       定期的に薬草を届けているんだ」

ラルク:  「それを運ぶのですね。

       私でよければ、喜んでお預かりします」

GM:   「助かるよ、ラルク。カチュア、湿布薬を」

      カチュアはエレミヤに言われて手提げ鞄を持ってくるね。

ラルク:  「アイアン・ロックで渡せばいいんですね」

GM:   「鉱山責任者はガゼナルという男だ。

       湿布は水で溶けば使えるように調合してある。

       よろしく頼むよ」

ラルク:  「はい。ガゼナルさんですね。

       それでは神父、しばらく留守にしますが済みません」

GM:   「気をつけてな」

      カチュアも、

      「体には気をつけて。ラルクはいつも生傷が絶えないから」

ヤシュト: いっつも大怪我してるもんな。

ラルク:  ぐさっ。(笑)

      「で、では。ヤシュトたちと打ち合わせがあるので」

GM:   ラルクは酒場へ向かうわけだね。

      他のみんなは酒場にいるってことでいいのかな。

ケイ:   うん。

ジェスタル:昼間っから飲んでましょう。

GM:   酒場の主人ハーレさんは少し呆れながら言うよ。

      「お前らヒマそうだな。

       ちょっと前にミリアの件で活躍したと思ったらグダグダしやがって」

ヤシュト: 「それは違うぜ、ハーレさん。

       俺たち今度は北トゥムへ行くんだ」

GM:   「ほう。また出かけるのか」

ケイ:   「今度は冒険っていうより、ヤシュトのお供なの」

ジェスタル:「用事を済ませたら、さっさと帰ってきますよ」

ヤシュト: 「チッ、チッ、チッ。

       俺はすぐに帰って来るつもりはないぞ」

ジェスタル:「なんか企んでるな」

ヤシュト: 「みんなは忘れてるかもしれんが、カーズの剣を探してる商人が

       北トゥムに向かったって話だからな」

ケイ:   なんだっけ、それ。前回聞いたような、聞かなかったような。

ジェスタル:宝石がくっついてる剣を探してる商人だよね。

      はて、どこでその話を聞いたんだっけ?

ヤシュト: 俺はちゃ~んとメモってあるのさ。

      ゼイ・ロックス。ガダメスの商人でコニャック・ダイヤが柄についた

      カーズの剣を探している。

      たしかメイラレンの武器屋で聞いた話だ。

ラルク:  さっすがヤシュト。剣のことは忘れませんね。

ヤシュト: まかせて。

ケイ:   「その商人さんに会えればいいけどね」

ヤシュト: 「別に商人が探してる剣がほしいってわけじゃない。

       まずカーズの剣の話が聞いてみたいし、北トゥムだったら

       内陸に近いから、色々と情報もあると思うんだ」

ラルク:  「そう考えると面白そうですね」

ケイ:   「珍しいものもあるかもしれないもんね」

ジェスタル:「ラルク、いつの間に来たんだ?」(笑)

ラルク:  たった今酒場についたことにしましょう。

      いいですか?

GM:   いいよ。

ジェスタル:「ところで、その鞄はなんだよ」

ラルク:  「エレミヤさんに頼まれた薬草です。

       途中にあるアイアン・ロックまで届けてほしいって」

ヤシュト: 「そういや、北トゥムまではどうやって行くんだ?」

GM:   「お前ら、定期便にも乗ったことねえんだろ」

      ちょっと呆れ顔でハーレが言うよ。

ジェスタル:「定期便?」

GM:   「南トゥムと北トゥムの間には4隻の定期便が運行してる。

       どれも細身の快速船だ」

ラルク:  「途中アイアン・ロックに寄るんですね」

ヤシュト: 「なんだ。船で一本か。

       早速午後からでも行くか」

GM:   「残念だったな。定期便は朝の7時と11時の2便だけだ」

ジェスタル:「4隻あるんだったら4便ないの?」

ケイ:   「きっと片道に丸1日かかるんでしょ。

       ね、ハーレさん」

GM:   「そういうことだ。

       明日の朝、早起きして行くんだな」

ヤシュト: まずったな~。村長に船のことも聞いておくんだった。

      今回はのんびりしすぎてる。

ジェスタル:別にいいんじゃないか。特に急いでることもないし。

ケイ:   ヤシュトは急いでるのよね。

ラルク:  商人さんですか。

ヤシュト: そうなんだよ。

      「よし、明日の7時の便で出発だ」

ジェスタル:「起きられるかな~」(笑)

ケイ:   「漁師がなに言ってるの」

ジェスタル:そうだった。プレイヤーとごっちゃになっちゃった。(笑)

GM:   君たちが話をしていると、扉を開いて若い男が入ってくる。

      古びたマントには砂塵がついているから、旅の人だろう。

ジェスタル:「いらっしゃい」

ケイ:   「あんた、いつからバーテンになったのよ」(笑)

GM:   「こんにちわ。冷たいエールをください。

       ここ、いいかな?」

      男は君たちの横のカウンターを指差して言うよ。

ラルク:  「どうぞ、どうぞ」

GM:   「ありがとう」

      男はハーレが出したエールを一息にうまそうに飲み干すね。

ジェスタル:「いい飲みっぷりですね」

GM:   「ふう。荷馬車で来たからエールは久しぶりでね。

       君たちはこの村の人?」

ヤシュト: 「ああ。そういうあなたは?」

GM:   「こちらから名乗るのが礼儀だったね。

       僕はオーソン・ノベルティー。

       郵便屋兼 寄り合い所兼」

ラルク:  「ギルドの人ですね」(笑)

ジェスタル:「あなたがオーソンさんですか」

ケイ:   ずいぶん感じのいい人ね。

GM:   そうだね。笑顔の似合う好青年だ。

      「話は通ってるみたいだね。これからよろしく頼むよ」

ヤシュト: 「俺たちが、この村唯一の冒険者です。

       俺はヤシュトと言います。いつもは灯台守してます」

ラルク:  「はじめまして。エレミヤ神父に教えを請うているラルクです」

ジェスタル:「漁師のジェスタルです」

ケイ:   「ケイです」

ジェスタル:だめじゃないか。家事手伝いのケイですって言わなきゃ。(笑)

ケイ:   ふ~んだ。

GM:   「君たちが冒険者か。ずいぶん若いな」

ジェスタル:「見た目通りの駆け出しなんですよ」

ケイ:   「オーソンさんはスナイパーさんの後輩なんですよね」

GM:   「そんな話も知ってるのか」

ラルク:  「小さい村ですから。

       新しい人が来るのが嬉しいんですよ」

GM:   ハーレも、もう一杯エールを持ってきて、

      「あんたがオーソンか。こいつは俺のおごりだ。

       これからひいきにな」

ジェスタル:「商売上手ですな」

GM:   オーソンは早速エールに口をつけて

      「気さくな人たちばかりのようだね。

       いい村でよかったよ」

ヤシュト: 「オーソンさんはギルドの責任者でもあるんですよね。

       これからはサーチの訓練も見てくれるんですか?」

GM:   「ああ。それが本来の仕事だからね」

ケイ:   「古代魔法は?」

GM:   「すまないけど魔法は素人でね。

       古代魔法の修得はメイラレンか北トゥムに行ってもらわないと」

ケイ:   がっくし。(笑)

      「またランダに会わなきゃダメなの~」

GM:   「あの人が苦手なのかい?」

ジェスタル:「このお嬢さん、ランダとはヘビとカエル」

ケイ:   「それを言うなら犬と猿でしょ」(一同爆笑)

ジェスタル:(自分でも笑いながら)

      そうだった。ヘビに睨まれたカエルだよな。

GM:   「僕も苦手だよ、ランダさんはね」

ケイ:   「でしょ、でしょ?」

ヤシュト: 「オーソンさんとは話が合いそうだ」

ジェスタル:「じゃんじゃん飲んでください。

       おごりだそうですから」(笑)

GM:   君たちがオーソンと話していると、そのうちケジー親子や

      果樹園の人たちが昼食をとりに来て賑やかになるね。

      オーソンは見た目通りの気さくな性格で、村人ともすぐに仲良くなる。

      昼食を食べに来たはずの連中も酒を注文したりしてるよ。(笑)

ヤシュト: 「おいおい。宴会になってるぞ」

ジェスタル:「吾輩も混ぜてくれ~」

ラルク:  「だめですよ、ジェスタル。私たちは明日の準備をしないと」

ケイ:   「そうよね。このまま徹夜しそうだもん」

ラルク:  オーソンさんに挨拶して酒場を出ましょう。

GM:   オーソンはつきあい酒で顔を赤くしながら、

      「仕事が出せるまでは少しかかるだろうけど、よろしくたのむよ」

ヤシュト: 「こちらこそ。

       しばらく私用で北トゥムに行きますから心配しないでください」

ジェスタル:「飲みすぎないように」(笑)

GM:   酒場を出てどこに行くの?

ヤシュト: 明日は7時に桟橋集合ってことで、残るは買い物くらいかな。

ジェスタル:だったら宴会やろうぜ。(笑)

ケイ:   二日酔いに船酔いは悲惨なんだから。

ジェスタル:そりゃ確かに辛そうだ。おとなしくしとこうか。

GM:   買い物って道具とか?

      だったらリストの中から買い物しといていいよ。

      道具屋はマーディーンの長女カミュの嫁ぎ先だから、3割引でどうぞ。

ラルク:  そうでした。

      ここで買い物すると得だったんですよね。

ジェスタル:ロープと羊皮紙でも買っとこうかな。

ケイ:   私は毛布を買っとこっと。

ヤシュト: あ、俺も。何があるか分からんからな。

GM:   他にやることがなければ明朝にまわすよ?

ヤシュト: おっしゃ。いよいよ北トゥムへ出発だぜ。

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