◇2025.12.2◇日記のような手紙◇

12月2日(火)店の名はライフ


ふと、思い出した。

12月2日は祖母の誕生日だった。

祖母はシャキッと背筋の伸びた明治女だった。礼儀作法なども厳しく躾られたものだが、改めて感謝している。


箸の持ち方、食事の作法、食べる時には肘を張らない、クチャクチャと音を立てない、などなど。

玄関を上がる時は靴のつま先を外に向け、ちゃんと揃える。狭い道で人とすれ違う時には軽く会釈する。

それは、あたりまえで小さなことばかりなのだけど、昨今あまり重要視されなくなった気がして寂しい。


所作の美しさは、この国の美徳だったのに。

マナーというのは気遣いだと思う。

人と人の潤滑油のようなもの。


自由と身勝手が違うように。


昔ばかりが良かったなどと言うつもりはない。

ただ、昔の美しいものまで切り捨てていくような風潮に、もったいないことだと感じずにはいられなくて。


◇◆◇


今日の一曲は……


「店の名はライフ」中島みゆき


近況ノートこちらから

https://kakuyomu.jp/users/K-Tukino/news/822139840579316350


続けて、みゆきさんに纏わる喫茶店の歌を。

昨日の「ミルク32」とは、また雰囲気が違うけど、こちらも好き。

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