◇2024.10.11◇日記のような手紙◇

10月11日(金) 山頭火


📖今日は自由律俳句の俳人、種田山頭火の忌日『一草忌いっそうき』 名称は、山頭火の終焉の地である愛媛県松山市の庵「一草庵」の名に因んだとされている。📖


◇◆◇


最初に山頭火の句を知ったのはいつだったろうか。


「分け入っても分け入っても青い山」


教科書で、だったような気がする。

自分が知る俳句の枠から外れていて、そっけないのに、その情景が目に浮かぶような句だなぁなんて思ったのを覚えている。『漂泊の俳人』なんて呼ばれているのかぁ。変わった人だったんだなぁ、なんて。

でも不思議に忘れがたく、知らず口ずさんでいた。


山頭火の他の句に触れて、自分なりにもう少し深く知ることになるのは、もう少し歳を重ねてから。


人生を歩いて、それなりに辛酸しんさんめてきて、しみじみと沁みるものというのは、ある。


「うしろすがたのしぐれてゆくか」


我が身の後ろ姿、ほろ苦く自嘲するような……。


「まつすぐな道でさみしい」


「どうしようもないわたしが歩いてゐる」



未だこの歳にして、恥ずかしながらの物知らずであるわたし、調べて学んだつもりでも頭から抜け落ちている始末である。

最近では、それはそれで理屈ではなくて、自分が好きかどうか、で、いいんじゃないかと思ったりもしている。



種田山頭火

享年57。心臓麻痺。生前から望んでいた「ころり往生」だったという。🙏

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