◇2024.1.7◇日記のような手紙◇

1月7日(日)連休二日目


今日はもう、三連休の二日目。

しかし、連休っていうのは、どうしてこんなに過ぎていくのが早いんだろう(え?今更?だけど💦)


◇◆◇


出かける予定はないけれど、せっかくだから持っているDVDのなかから、横溝正史の金田一耕助シリーズを観ようかな。


色々な役者さんが金田一耕助を演じていて、それぞれに味わい深かったりするんだけど、自分のなかで金田一耕助に一番しっくりくるのは、テレビドラマ版の古谷一行さんの金田一耕助。

主題歌も印象的でピッタリだった。


◇◆◇


別格としては、映画版の石坂浩二さんの金田一耕助「病院坂の首縊りの家」

この「病院坂の首縊りの家」原作と映画版では、かなり違っている。

原作では二部構成になっていて、事件が発生し、迷宮入りになるまでが第一部。20年後、新たに連続殺人事件が発生して、全てが解決するまでが第二部。


映画版では、これをかなり改変して139分におさめているのだが、これが寧ろとても自然で、すっきりとまとまっている。

女優さんたちの憂いを秘めた(そして鮮烈な)美しさと、テーマソングが合わさって、わたしは原作よりも映画の方が好みだったりするのだ。

この映画「病院坂の首縊りの家」を観終わったあと、わたしはいつも暫し、目を閉じて余韻に浸る。瞼の裏が潤んでくるのを感じながら。


横溝正史作品は陰惨なものが多いけれど、そこには、その時代の人間の苦悩や哀しみが描かれている。

推理小説であると同時に、簡単には割り切れない人の複雑な感情、思いがあってそこに惹かれるのだ。


書いていたら「病院坂の首縊りの家」の映画を観たくなってしまった。


忘れがたいこの一本の映画を、ゆっくりと鑑賞することにしよう。

🎥☕

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