◇2023.11.10◇日記のような手紙◇

11月10日(金)色々あるけど


ここ数年は特に、実生活では限られた親しい人たち以外の他人様とは、できるだけ深く関わらずに生きてきた。

元々、一人で過ごすことは苦にならないし、体調のこともあって気力がなかったせいもある。


なのに。

流れ弾に当たる、というか、意味がわからないトバッチリを受けること、というのはあるのだなあ、と。


ひとつには、お人好しっぽく見えるし、あまり争ったり文句を言ったりするタイプじゃないから、なめられてしまうということはあるようだ。

そういう粘着質で思い込みの強い相手には話は通じないし、下手に言い返しても不毛な水掛け論になるから、結局、言われっぱなしになる。


でもねぇ、わたしも普通に理不尽なことには腹も立つし、抜けない棘みたいなその悪意に、傷ついたりもするのよ。

という愚痴を、此処でこぼしてみる。

m(_ _)m


ああいう毒針を相手に平気で刺せる人はある意味、逞しいのだろうな。

そうなりたいとは思わないけれど。

だってなんていうか、こっちが、みていていたたまれないような気持ちになってくる。


別にわたしにも憎悪の感情も普通にあるし、歪みも澱みもしているんだけど、ただ、それを人にぶつけるってなるとパワーがいるんだよね。


で、そういう強い負の感情に囚われすぎてしまうと、そこから抜け出せなくなる。

それが一番怖い。


モヤモヤはしてしまうよね。

だってそんな簡単に感情をコントロールなんてできないもの。

お猪口🍶の器だし、落ち込むし引きずりもするし。


嫌なことだけど、でも考えるキッカケにはなる。

「ああ、こうはなるまい。 こんなことだけはしまい」って。

他人のことだからこそ、よく見える。自分のことは結構見えなくて、見失いがちだから。


『書く』ってことは、そういう意味でも、文章にすることで、吐き出したり、気持ちを整理したりできる。


《いい歳したオバサンがイタイ詩書いて……》

うーん、そうかもしれないけどさ、そして、傷つかなかったっていえば嘘になるし、こうして棘はチクチクと今も痛んではいる。

けど、けどね。

それで、詩を書くのを止めようとかは思わないんだ。

いい歳してたっていいじゃん。

イタイ詩っていうか、そこ言われてもねぇ。これがわたしの言葉だもの。


若い時しかできないこと、若いからこそ見えること、があるのと同じで、誰もが歳をとるし、歳とってはじめてわかることってのもあるしね。


貴女もわたしも、それぞれの人格をもつ、一人の人間に変わりはないのよ。


まあ、色々あるねぇ。

十人十色。


そんな色々のなかで、でもとにかく迷いながらでも生きて、お互いに、いつか自分なりの何かを見つけられたらいいね。

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