◇2019.10.10◇(晴)◇

 これは明日のわたしへの手紙。


 今日は比較的、ゆっくりと過ごせたよ。

 昼間はまだ暑いくらいだけど、夜になってくると涼しいし、明け方は肌寒さを感じるくらいに。


 しみじみと無理してでも風呂釜をちゃんと使えるようにして良かったって思う。

 寒くなってきて、お湯が使えないというのはさすがに辛いもんね。

 何でもそうだけど、有る時は当たり前に感じるけど、いざ無くなってみると有り難さが身に沁みるというのはよくある。


 風呂釜の電源が何度かスイッチを押さないと入らなかったり、自然に落ちてしまったり、という時には湯船にも浸かれずで。


 まだ夏だから何とかなったけど、冬だったら厳しかったと思う。

 久しぶりに浸かったお風呂はリラックスできて血の巡りを良くしてくれたみたい。

 本当に有難い。


 また、大型台風が日本に近づいているというニュース。

 ここ数年の自然災害の多さには暗澹あんたんとした思いがする。

 今までは自身は大きな被害にあわずに済んでいるけど、それはたまたまのこと。


 自分には関係ないとか自分だけは大丈夫とかは無いのだということを、わたしはあの時に夫の病気と死で思い知った。

 自らが病を得てからは尚更。


 だからといって、できることは限られているのだけれど。


 台風が大きな被害を出さずに、それていってくれますように。

 まだ、災害後の復旧に苦労されている方々がいる。

 わたしのなかなか会えないけれど大切な友達も全国にいる。

 祈るしかできないけれど、祈らずにはいられない。


 明日のわたし。

 明日は当たり前にあるものじゃなくて、奇跡なんだと最近、思うんだ。


 むやみやたらと怯える必要はないけど、感謝の気持ちは忘れずにいたい。

 明日を見ることが叶わなかったひとの為にも……。


 だから、いい顔して笑って。


 明日のあなたに今日を繋ぐことができるように。。。

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