舞奈の中で『夢』としていた目標が、『現実』の目標として変化してく心の変化を丁寧に描いている点に魅力を感じました。漠然とした『夢』を目指していた学生時代と違って、仕事とオーディションの間で苦しむ舞奈の悩みには、大人でありながら大人になりきれない青年期の葛藤をリアルに感じた気がします。亮治と舞奈の今後、舞奈の夢の行方、この先の気になる素敵なお話でした。将来に悩む若者に読んでもらいたい作品です。