第28話~「蜂蜜色の空と蒼」森山沙羅

 森山沙羅


 広夢?

 やっぱりダメだったよ、蒼君ははると付き合いはじめたからね

 完璧に振られちゃった。

 蒼君の近くにいたいから、都会の音大を選んだけど、ずっと1人ぼっちだった。


 いつも広夢君は私の事を気にかけてくれたよね。

 知らない街で暮らすのはやっぱり寂しくて、泣き言をいうといつもバイクを走らせて来てくれたよね。


 寂しい夜にアパートの近くで広夢君のバイクの音が聞こえるだけで安心出来た。


 蒼のこと告白してくれてありがとう。

 私まで苦しくなって2人で泣きながら夜明けを迎えたよね。


 私たちはみんな君のことが大好きだからね


 その蜂蜜色の空から見守っていてね


◆◆◆

 森山沙羅

 現在ピアノ講師

 プロのピアニストを目指している。

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