04 使命を帯びた若木



 深い森の奥で 大切に育てられた命の芽

 たくさんの人の歩みを見守ってきたなら

 誰を選ぶのだろう


 かつての昔

 双子の守り手が育んだ小さな芽は

 健やかに育ち

 大空へ枝葉を伸ばした


 幹を太くし

 葉を身につけ

 生命力を宿してた若木は


 与えられた使命を果たすため

 誰かを選び 自らの意思で歩み出すのだろう


「この時代に目を覚ますまで 多くの血が流れていった」

「悲しみと苦しみと、たくさんの不幸も生まれては消えていっただろう」


「しかし、私なら彼らの思いを正常に戻すことができる」

「託された使命を果たす時がやってきた」


「この世界を邪悪なる呪いから解き放つために」


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