第七詩 刹那
子供の頃見たあの星は綺麗で
子供の頃見たあの子が綺麗で
子供の頃見たあの夢は綺麗だった。
今となってはただの光で
今となってはただの黒歴史で
今となってはただの妄想になった。
心のどこかで綺麗だと思いたいもの達が
社会のどこかで汚されていく。
誕生日も、クリスマスも、お正月も、何もかも。
1年が長かったあの頃に戻りたい
そう気づいた時にはもう戻れないところまで来ていて。
そう気づいた時にはもう
人生って短いな
なんてまた子供の頃とは真逆のことを言い出すのだった。
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