ライラがいたずらして自滅する話

@rairahura

第1話

今日はどうしようかなー

この間怒られたししばらく大人しく するわけねー よし今日はねこまじんだ


何にしよう うーん そうだな 今は運がいいことにリオンがいない

落とし穴にしよう


いつもリオンが使ってるスコップを勝手に拝借して一生懸命掘る

腰のあたりまで掘った後 なんかこういい感じに隠す

お ちょうどそこにはねこまじん

おーい ねこまじーん

「マ?」

ねこまじんはいつも通りの何考えてんだかよくわかんねー顔で歩いてくる

落とし穴の上に差し掛かる

落ちない

あれ?

「なんだー?」

いや なんでもねーや

「そうかー」

そう言ってねこまじんはどっかに行った


あれ?あそこにちゃんと掘ったよな??

と思いながら穴のあたりの地面を踏む

視界が一気に下がる

やっぱりあるじゃねーか!舌噛んだ!いてー!!

そうだな!そりゃそうだ!!

「何がそりゃそうだなんだい?」

ララフェルちいさいからな!

「ちいさいから?」

だからあたしの落とし穴に落ちなかったんだ!

「へえ 落とし穴を」

そうだよ せっかくリオンがいないから掘ったのに

「そうなんだ」

ああ ちっ リオンが帰ってくる前にさっさと埋めねーとな

「そうだね 帰ってくる前にね」

「ところで「誰が」帰ってくる前にって言ってたかな?」

あ?だからリオンだって言

「ってんだろ」は声にならなかった

リオンがいる いつからだ?全然気づかなかった

うーわー


当然怒られた またしばらく庭の草刈りをすることになりそうで今から気が重い

あーやだやだ


でもこんなもんであたしが諦めると思ったら大間違いだ

次こそ引っ掛けてやる

今度はリオンに見つからないように跳ね上げ式の罠を仕掛ける

足を引っ掛けて吊り下げるやつ


あれねこまじんどこだ?

きょろきょろとねこまじんを探してるとエリーがこっちに来る

「こんなところに ちょっと私の本また散らかしたでしょう 読むのはいいけど片付けなさいよ」

あ だめ ストップストップ

「なに?逃げようとしたって無駄よ」

エリーはずんずん進んでくる


エリーが足を取られて上にすっ飛んで行く

うわうわうわうわ 見てらんなくて顔を覆う

普段お前察しいいだろー?なんで今回に限って気づかねーんだよ


当然しこたま怒られた

1時間も正座させられたからまだ足が痺れてる

しかもご飯抜きって言われた!そんな悪いことしてねーってー

唸ってるとねこまじんが来た あ お前どこいたんだよ

お陰で今日は飯抜きになっちゃったんだぞー

なんてことしやがる

「お腹が空いたのかー?」

おめーのせいだよおぉ いやちがうけどさー

ねこまじんのほっぺたを掴んでむにむに引っ張る

思ってたより3倍くらい伸びるな ちぎれそうでちょっと怖い

ねこまじんはされるがままだ こいつまじで何考えてんだろ

次はちゃんと引っかかれよー

「むぃー」

引っ張られてるからいつもみたいにまーって言えなくなってる 面白い

よく考えると結果的にエリーは引っかかったわけだし ねこまじんのほっぺたをむにむにしてやったし 今日はこれくらいにしてやる


次はきっちり狙い通り引っ掛けてやる 明日は一日いい日になりますように!ちくしょう!!

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