異世界転生RTA(他)

チートコンプレックス

記録1 アレイジア 59:57

異世界転生RTA始まりまーす。

RTAがなにかと言うのは後付け音声で説明しますね

(RTAとは最速で目的を果たす競技)

(以降説明のために後付け音声を入れます)

(後付け音声はこのようにカッコがつきます)

記録ツールは旧世界遺跡からドロップした【音声記録キューブ プロトタイプ org.1】を使用。

(この世界でおそらく最も正確な記録・カウント装置ですので使用しました)

今回の目的は魔王を倒すことです。スタート地点は転生の間。途中何をしても、この世界外からの干渉でなければセーフです。それでは始めます。


【記録開始】

まず転生の間で目が覚めた瞬間に「て」と言います。この時に転生するという強い決意を持つことが必要です。てと言う途中で空中を掴みながら投げる仕草をします。

(転生の意志を持ちながら「て」というと転生するという選択肢を選んだと女神に認識される。)

リリースポイントでダーツが虚空から出現するので投擲、女神が何か言おうとした瞬間に「い」と言います。

(先程のシステムと同じで、行くという意志を持って言うことでセリフを短縮可能)

これで次の瞬間には始まりの平原に出現出来ます。ここで大声を出しながら走り出します。もちろん街とは反対の方向です。

大声+危険地帯への疾走でモンスターとのエンカウント率を上げます。エンカウントするまでの間にステータス・加護の欄を閲覧してAでなければそのまま戦闘に入ります。

違いましたね。おっとスライムが出てきました。スライムはとても死にやすくて簡単ですよ。このようにスライムに顔から突っ込むことで酸で溶かされる・溺れるダメージを受けられます。Lv1なのですぐ死にました。

はい転生の間です。

ここで「そ」といいモーションカットダーツ投擲。

(そのまま転生するのセリフカット)

「い」

転生しました。走りながらエンカします。加護Dなので死にます。

この繰り返しでAの加護が出るまでリトライしましょう。平均で0.1%の確率でAの加護が出ます。後半ならこの確率は無理だけど、序盤ならこのように最速周回で狙えないこともないです。

加護周回をしてる途中に色々補足をします。加護とは転生する際に一つだけ神様から貰える特別なボーナスです。EからSです。Sは創造神の加護ですが今までに1回も出てきてくれません。世界を探索してるうちに気がついたのですが、どうやらSは主人公格や長期継続転生者、または神様に好かれた人達(いわゆるチート格)しか貰えないようですね。

私は本当にただの一般人なので無理です。

まあ低確率とはいえAが手に入るのは正直素晴らしいですね。

Aは堅実な加護が多く、大変役に立つのですが、重要なのはそこではありません。実はこの後走るルートにはA加護が必要不可欠で、このルートでないと3時間ほど遅れてしまいます。Aが出るだけで実質3時間カットですね素晴らしい。つまり3時間経つまでは加護周回可能という訳です。

...

うーん解説することが無くなってきました...まあ特に暇なのはここのポイントなので他に何か解説しましょう。

そういえばこの世界のことは説明してませんでした。世界名【アレイジア】運命タイトル【アレイジアクエスト】。うーんシンプルですね。運命タイトルというのはゲームタイトルみたいなものだと考えてください。

主人公は異世界から降臨した勇者で、王道ファンタジーな冒険をしつつ魔王を倒すやつです。ここの住民達はほとんどの人が優しく勇気があるのですが、それは瘴気の大地が人類活動領域を包囲しているからですね。他にも人類活動領域は残っているのですがそれぞれ包囲されていて、陸の孤島状態になっています。ピンチですね。

そこに勇者が現れ瘴気を浄化する力で立ち向かう、というのがメインストーリーです。

まあ主人公格なら確定で加護S引けるんですけどねー。私の素質のせいで加護S不可能なんですよね。メインストーリーの方を体験してないのにRTAするのは変な気分ですよ。

どうやらAが当たったようです。75回で引けるとは、余程運がいいですね。経過時間は【15:25】。平均30分程度なのにこれは素晴らしい出だし。このまま完走したいところです。

それでは確認した後はスライムを小ジャンプでかわしながら走り続けます。全力の7割ほどです。

そのペースで始まりの街に到着、入口にいる人を素通りして武器屋に直行、初期に持っている100Gをカウンターに投げつけて入口近くにある銅剣を引っ付かみ、外に走り出します。ちゃんとお金は払ってるので泥棒ではない(真理)。

始まりの街からメインストリートへと駆け込み、屋台を3件ほど抜けたあたりでこい髭に赤いフードをつけた凄いデカい男をすれ違いざまに斬ります。走り抜けながら首のうなじあたりを切ると安定します。

こいつは炎の四天王なのですが始まりの街の潜入視察をしに来ています。

実は炎の四天王であつい性格をしてるのに準備はしっかりと行うタイプなのだそうです。しかし魔物では強くとも人間に変身しては耐久性は並程度、銅剣でも致命傷を与えられます。

後ろを振り返るとロスになるので物音だけで情報を掴みますが、悲鳴とほえ声が聞こえますね。魔物状態に戻った炎の四天王が私を追跡してきたのでしょう。しかしこのメインストリートを抜けると見張りの兵士が立っています。

見張りの兵士のLvは推定60前後と相当高く、武器防具もすごく優秀です。門番の役目を果たすから強いのは必然、追いかけてきた四天王の弱点を攻撃します。

兵士と四天王が戦闘してる間に四天王の後ろに回り込み、兵士に「目だ」と叫ぶと目を狙ってくれます。

目を突かれて四天王が仰け反りました、飛び乗ります。背中から三本目の角を握りしめておくと飛行中安定します。ここで兵士に目配せすると守護の槍を投げ渡してくれます。

このこと知らなくて炎の四天王に何回殺されたか知りませんね(失敗回数520)。


飛行中は喋ることあんまりないですね。四天王に気づかれてないのはLvが10以下であることと最初人間状態に致命傷を与えていて弱ってるからですね。炎の四天王はこのまま魔王城まで帰還しますが、途中で暴風渓谷を通過します。

(魔王城は四天王の住む領域で包囲されていて、どこかしら通らないと侵入不可能。弱ってる炎の四天王が有利属性の風地域を通過することは必然)

ここで守護の槍を突き刺します。ダメージはありませんが、接触判定があり、神聖的ななんかのオーラがすごい痛みをもたらしてくれます。振り落とされないようしがみつきます。

暴風渓谷に突っ込みましたね。炎の四天王の魔力が暴走状態になり、横に炎を吹き出していますね。背中に乗ってるのでセーフ。

谷底には風の大木があります。ここに風の四天王がいますね。

落下するタイミングで背中から飛び降ります。言葉では上手く説明出来ませんが、上昇気流の末端辺りに飛び降りることで落下ダメージを軽減出来ます。ぐはっ....

.....

.....やっぱり痛いですが骨が2、3本折れるだけですみます。即死しなければOK。で、降りる時に注意して欲しいことが世界樹には突っ込まないこと、世界樹の根元以外には落下しないことです。世界樹を傷つけると風の四天王が問答無用で殺してきますし、根元以外の落下だと炎の四天王と風の四天王との戦闘の余波で死にます。

炎と風の四天王は顔を合わせただけで戦闘になるほど仲が悪いです。必ず発生するので多分そういうイベントなんでしょう。

タイマーは【45:03】。

炎の四天王は元々衰弱+落下ダメージで瀕死なのでそのまま風の四天王に殺されます。この時に経験値の半分が私に入ります。

Lvが45になりました。デカい。メインストーリーでは後半につれて獲得経験値と必要経験値はインフレしていきます。多分。

風の四天王は瀕死の私を治療してくれます。これでLv1→45になった分、上昇していた最大HPまで完全に回復します。風の四天王がなぜ私を治療するのか分かりませんが非常に使えるイベントなので使用します。で、そのまま私を掴んで魔王城まで連れて行ってくれます。そのまま行ったら負けるので飛行途中に攻撃しましょう(酷い)。

攻撃するタイミングも重要です。確率でこの後嵐に巻き込まれるのですが(本来は主人公の飛行船襲撃イベントが起きるはずです)、フラグもなく完全に確率でしか出現しません。嵐がないとどうしようもないので失敗イコールリセットです。

今回は嵐に突っ込めました。嵐に突っ込んで1:25で攻撃することで、落下位置を調整可能です。

守護の槍で攻撃。放しました。気流にもまれて意識を失い...ます....。

.....。

目覚めると...巫女が...見下ろしています...ここらへんはレベル関係なくすぐに回復出来ないので強制演出でしょう。なるべく早めに元気な状態であることを伝えます。

タイマーは【55:21】。

そこからは【守護】系列の武器を装備していること、Lv40以上であることをフラグとして神聖加護と神聖魔法を習得出来ます。が、神聖加護の方は祭壇へ行くことを拒否します。加護を取ると完走出来ません。

神聖魔法【ホーリー】を習得しました。

近隣の村を救うイベントを受諾し、転移石を渡されます。

転移石の移動先は実はいじれます。表面に走っている光を爪でひっかけて移動させます。座標を129:523:12に合わせることで魔王城の魔王目の前に転移出来ます。

魔王の目の前ですが、実はここで加護Aが役に立ちます。加護Aがないと魔王と正面切って戦えないのです。しかし加護Sだと魔王の長話で大幅にタイムロスしてしまいます。だからAが効率的です。Aにすると主人公格ではなく、負けイベのような戦闘が進行します。本来の負けイベはLv35前後の主人公の師匠戦を想定していて、場をもたせるために低ダメージの攻撃しかしてきません。1分後に即死が飛んでくるので、それまでひたすらホーリーを連打します。実は近づくほどホーリーのダメージは上がるので、接触撃ちをします。

魔王の認識は主人公の師匠(弱い)なので、致命的なダメージを受けても弱い攻撃しか出してきません。

接触撃ちホーリーを7連発して魔王を倒しました!ハイここですかさず守護の槍を自分のノドに突き刺す!死にました!

しかし守護の槍は手元に戻り、私は生きています。何故でしょう?

これはエンディングカットという手法です。エンディングムービーに入ると私の体の動きが制御出来なくなり、今後数日に渡ってエンディングを見せられます。強制演出だと思っていましたが、死ぬことで運命を断ち切ることが出来たようです。ただエンディング中は無敵判定があるため、こうしてエンディングをすっ飛ばしつつ生きているわけです。魔王城が崩壊していくので、王座の後ろにある転移魔法陣に乗る!

王様の城の転移魔法陣に繋がりました!タイマーストップ!普段通じている訳ではなく、エンディング演出としてのみここに繋がるようです。でなきゃ魔王直接乗り込めますからね、怖いね。

さて、記録は...

【59:57】!うおおおおおおお!やったあああああああああああああああああああああああああああ1時間きったああ危ねぇえええ!

ハア...ハア...ハア...

えーと、こ、このようにして...ハア...1時間切りを狙うことも出来るわけです。転移が最速の移動手段ではあるのですが、そこに到達するための移動手段が馬車しかないので...騎龍とかもいないし、モンスターテイマーとか飼い慣らしている人がいない(システム上できない)ので移動手段が炎の四天王になりました。


完走した感想ですが

まさか1時間超えるとは思いませんでした!これがしっかり記録されていることを祈ります。え?土と水の四天王?しらんな...


【記録終了】

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