不安神経症と鬱の介護福祉士

金木犀

第1話 介護福祉士

私は介護福祉士だ。


義務教育時代後半から、高校とさして将来の夢などなかった私に、施設入所と入院を繰り返していた今は亡き祖母が言った「ありがとう」の言葉が与えてくれた将来の夢。


高校卒業後、福祉系専門学校へ通い2年後、介護福祉士の資格取得をし、介護老人保健施設へ就職した。


毎日必死に働いた。必死に必死に。

毎日怒られ続けた。


「どうして私ばかりこんなに怒られるんだろう」


「どうしてこんなことも出来ないんだろう」


そんなこと思う日もあったが、新人だから仕方ない。社会なんてこんなもんだ、と割り切って続けた。

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